束の間の時間

2011.02.20

2011年に入ってはじめてのミクとの出会い(そして、なんとこれが広島在勤中の最後の出会い!)は、本当に2時間ちょっとというわずかなものでした。1月の上京は出張がらみだったのでミクとは会えなかったのでした。そんなわけであったにもかかわらず、立川で夕食(中国の薬膳鍋料理をのりこと次男が開拓していたので、そこで食べることになっていました。)の前にのりこがauアンドロイドのスマートフォンを購入するというので量販店で待ち合わせになったのですが、購入を決断できないのりこと次男の会話に巻き込まれ、ミクのことをすっかり忘れてしまうヘマをしでかした私でした。ハッとミクのことに気がついたのは、約10分後のことでした。可哀想にミクは、私に一所懸命に話しかけていたらしいのですが、なにせ背丈の低いバギーに座っていたので私の視線の中に入らず、私は10分もミクのことをほったらかしにしていたのでした。私に久しぶりに会った(?)ということで、ミクはそんな私を大目に見てくれてようやくミクに注意を向けた私に満面の笑顔で接してくれました。よかった。
 店のテーブルに座って落ち着いてまずミクが口にしたのは、「制服はまだ買ってない。でも鞄は買ったよ」でした。やはり中学校に入ることについて私に真っ先に報告したということは、それだけミクの中で大きな地位を占めているということなんだな、ととっても納得する気持ちになった私でした。私があわてて「小学校卒業おめでとう。そして、中学校入学おめでとう」と言うと、「まあね」とまんざらではない様子でしかし何でもないことのように受け流そうとする仕草がまた可愛らしいのでした。「ジエジエ(ミクは、のりこと次男の会話で飛び交う私を表す「パパ」とともに、のりこを表す「ジエジエ」(次男にとってはお姉ちゃんであるのりこは中国語では「ジエジエ」と言います)を使うようになっているのです)がミクの中学入学では頑張ったんだよ」と私が言ってみたのですが、ミクから帰ってきた言葉は「そうでもないよ」でした。この点はあまり分かっていないようです。
 私は、立川でみんなと合流する前に宿泊するホテルにチェックインして(4月から帰ることになっている八王子の家の修繕でしっちゃかめっちゃかになっているので、八王子駅前のホテルを予約していたのです)、そこから立川に出かけたのですが、ミクへの土産のDVDを入れたビニール袋をめざとく見つけたミクは、早速「それには何が入っているの?」とチェック。子ども椅子がないので私の膝の上でテーブルに向かったミクですが、料理の方も、前菜はもちろん、薬膳の鍋料理もとても美味で、ミクも大いに健啖ぶりを発揮していました。お腹がいっぱいになった後は、「イエイエ抱っこ」と私に抱きついてくるサービスまでしてくれたミクでした。こういうときには相変わらず幼子でもあるミクです。ミクは、食事中盛んに、「ミクの家に来る?」と私に尋ね、「今日は遅いから行かないね」と受け答えする私に不満で何度も同じ質問を繰り返していましたっけ。
 食事が終わった後は、次男の運転する車に同乗するより中央線に乗った方が早くホテルに戻れると思った私は、立川駅構内でみんなと別れた(次男の彼女も食事に合流)のですが、3月18日以後はいつでも会えるという思いからか、至極あっさりとした気持ちで別れた自分のドライさに電車に乗ってから思わず苦笑していました。
 ミクの小学校の卒業式には間に合う形で八王子の戻る私ですが、ミクの卒業式と入学式を写真に納めたいという気持ちもあって、望遠とフルハイビジョン動画の機能がついたカメラを狙っています(八王子に着いてからも2軒の量販店を回りました)。その気になってから知ったのですが、今のコンデジ(コンパクトデジタルカメラをそう呼ぶことも最近知りました)に動画機能は当たり前なのだとか。しかも、今のコンデジの中には超望遠機能がついたものもどんどん出ているのです。私が最初に目をつけたのはフルハイビジョン機能付きのソニーの最軽量一眼ミラーレス一眼でしたが、コンデジで36倍ズームのキャノンの存在を知りました。しかも値段的にもかなりお買い得。その難はフルハイビジョン動画機能ではないことでした(次男によれば、フルハイビジョン動画ではやたらとメモリーを食うのでおすすめではないらしいのですが)。そんなところに登場したのが36倍ズームでフルハイビジョン動画機能がついたニコンのコンデジ。ところが、発売時期は3月中ということで、ミクの卒業式に間に合うかどうかはかなり微妙。本当に悩ましいところです。直前に出たとしても、果たしてアナログの私が使いこなせるかどうかは極めて疑問。しかもニコンの一世代前の機種であれば3万円を切る値段(新機種が出るので値崩れしている。ただし、フルハイビジョンと銘打っているけど、かなり劣るらしく、しかもズームは24倍)という悩ましさ。「ニコンさん、頑張って早く出して」と願わずにはいられません(新機種は、広角も更に広がり、360度撮影の機能もついているとか。ただし、撮影可能枚数は200枚強とかなり低めであるのが最大の難?)。