歓迎され、少し邪険にされ

2010.10.10

今回の上京はのりこの誕生日に合わせてのものでした。また、ミクの誕生日も9月下旬だったので、プレゼントは前に渡してあったけれども、合わせてお祝いをしました。紀子は結構写真を撮ることに興味があり、特にミクの写真に関してはなかなかすばらしい作品が多いのです。前から一眼レフをほしがっている様子があったのですが、次男の提案で今回のプレゼントはその一眼レフということになりました。幸い、のりこの気に入ったものが望遠付きでかなり安く売っていたので、それをプレゼントすることになりました。
 ちなみに、私も大昔(外務省にいて在外勤務の時ですが)はカメラが数少ない趣味で、来年の退職後はまたカメラでもいじろうかな、と思っています。もっとも、一眼レフはかさばるし、持ち運びに不便なので、今はやりのミラーレスの一眼にしようかなどと考えているのですが。
 さて、のりこの家に着いてすぐ、ミクの付き添いの方からのメッセージということで、ミクがその方に学校で「今日はイエイエが来るの」と嬉しそうにいっていました、という報告が書いてあった、とのりこが教えてくれました。そして、ミクは朝4時半ぐらいにはイエイエが来るということで目を覚ましてしまい、もうそれからは寝なかった、とものりこが話すのです。そんなミクが愛おしいやら、とは言え睡眠不足で身体にさわらないかと不安に駆られるやらでした。今回の土産に持っていったトイ・ストーリー3の話をする等身大のウッディも、ミクは大いに気に入ってくれて、私としては大いに面目をほどこしたのでした。のりこがブログでミクの「親離れ」の様子を書いていたので、私にもそんな振る舞いが出てくるのかと覚悟していましたが、とりあえずはホッとする出だしだったのです。
 ただ、上さんが来ると様相は一変しました。ミクは上さんにべったりで、私に対しては時にけんもほろろの応対をする仕草も示すようになりました。覚悟をしていたとは言え、やはり少しへこみました。でも、ミクももう12歳です。読み書きそろばんの類では発達が遅れているとはいえ、感情、精神面ではまぎれもなく12歳の女の子なのですから、気の利かないイエイエにじれったい思いをし、邪険にするのも当然なことなのです。2011年4月から、また新たな形でミクと接することになるのですが、ミクの尊厳をあくまで尊重することを基本点として踏まえ、その上でミクの確実な成長に少しでも資するように残りの人生(余生)有意義に過ごしたい、と思うのですが、どうなることやらかなり自信を失っているいまの自分がいます。
 憩室炎を患ってからは基本的に晩酌をやめた私ですが、のりこの誕生日ということもあって2週間ぶりにビール(ロング缶)を3本も空けました。のりこの家に行く前にホーム・ドクターのところでインフルエンザの予防注射をしてもらったこともすっかり忘れていたのでした。そのせいか、かなり深酔いしてしまい、かなり寝苦しい夜を過ごすことになってしまいました。
 でも翌朝には回復、昼は久しぶりの武富ラーメンをみんなで堪能しました。ミクもぺろりと平らげていましたよ。11月は、上京にあわせて一つ仕事が入り、また、のりこの用事の手伝いということもあって2泊の予定になりました。ミクが何度も「お泊まりするの?」と尋ねてくれ、とても嬉しそうな表情をしてくれていたので、「終わりよければすべて良し」と満足しながら新幹線に乗り込んだ次第です。