元気のかたまり

2010.08.21

火曜日に別れたばかりでしたが、金曜日は月1の東京のホーム・ドクターの診察が入っていたので、いそいそと出かけました。ミクが広島にいるときに一緒にネットで狙いをつけて注文したドラゴン・ボールのキャラクターであるクリリンと孫悟飯が届いていたこと、新装のデオデオ系玩具店・ネバーランドの4階にサンフレッチェのグッズを売っていることを見つけていたのりこから頼まれて開店記念のキッズ・バッグ(2700円相当の文房具その他が入ってなんと1000円)を購入したこと、新装オープンに際してディズニーもののコーナーもできたことから、これまたミクがほしがっていたトイ・ストーリー3出演のキャラクターを2点買ったことなどで、今回のミクへのおみやげはかなりたくさんになってしまいました(のりこからは早速「与えすぎ」と警告を受けました)。でも、ミクは大いに気に入った様子で、早速これらのキャラを相手に自分の世界を作り上げて楽しんでいましたよ。
 この日は、「弱者切り捨て」の石原都政の産物である、多摩地区の小児病院の統合(ミクのこれまでを支えてきてくれた八王子小児病院は廃止)の結果できた府中の小児病院に、のりこがはじめてミクをつれて出かけた日でもありました。ずいぶん待ち時間が長かったようで、夕方会ったときは、のりこはかなり疲れた表情を見せていました。のりこの家から小一時間の距離、ミクにとって命取りになりかねないクループの発作は幸いにもこの2,3年は起こっていない、等を考えると、この新しい病院をミクにとってどのように位置づけたらいいのかというのは、それなりにむずかしい(悩ましい)問題のようです。これからのミクの体調の推移を見極めながら、病院側と相談して決めていくしかないね、とはのりこの判断でした。
 のりこの話を聞いていて驚いたのは、広島でもがっちりミクにやらせていた夏休みの宿題を、病院での待ち時間の間もやらせていたということです。しかもますます驚いたことは、「まだ終わっていないのは、夕食(お肉の好きなミクということが分かった今は、いつもの焼き肉屋)が済んでからやる」とミクが自分で、しかも楽しげに私に話しかけていたことでした。ミクは、自分より年少の子どもたちがどんどん先に進んでいくことに対してミクなりのコンプレックスを感じているそうで、その気持ちが勉強に前向きに取り組む姿勢を生んでいるようです。良い意味の負けん気がミクにパワーを生んでいるようです。数年前までは、「とにかく身体さえ元気でいてくれればいい」ということでミクに接していたことを思うと、本当に様変わりです。ミクの体力がついてきたというか、とにかく「元気のかたまり」の今のミクにのりこも前向きな姿勢で接していることが理解できるのは本当に嬉しいことです。
 食事が終わったのは、もう午後8時過ぎだったでしょうか。いつもは5時頃から始まる食事が、この日は病院から戻ったのが5時半を過ぎていたので、食事の開始が遅れ、それだけ後ろにずれ込んだということです。「これから宿題をやる」ということを聞いたので、私が一緒にいるとそれだけ時間が窮屈になることが分かっていたので、「イエイエはミクたちを送ったら、そのままホテルに帰るね」とミクに因果を含めました。こういう展開は私にもはじめてのことで、正直ずいぶん心残りがしたのですが、こんなに間をおかずミクに会えただけでも喜ばなくては、と自分に言い聞かせながらホテルに戻ったのでした。
 9月はミクの誕生日に上京の予定ですが、早々とディズニー・ランド行きが決まっていて(毎年、上さんの姉が誕生日プレゼントとして1泊旅行を企画してくれている)、次にミクに会えるのは10月になりそうです。私が上京したその日に次男と彼女が広島を訪れましたので、朝5時前に目が覚めたことを幸いに、7時9分新横浜発ののぞみに乗り込みました。