「個」の主張がほほえましいミク

2010.06.20

今回の上京は、珍しく東京の集会で話をする予定が入っていたので、それに合わせて月一のホーム・ドクターの検診とミクたちに会う予定とを組み合わせました。ミクはめぼしいDVDはあらかた持っているので、最近はミクの喜ぶのを探すのに一苦労です。のりこはCG作品がイマイチなので、最新作なら何でもいい、というわけにもいかないのです。今回はネット画面でミクが気に入り、のりこも「これなら」という「プーさん」ものにしました。ところが、数年前の作品なので、アマゾンからの発送が上京日に間に合わないという連絡が入り、やむなくCGものの「プーさん」の最新作をあわてて注文したのでした。ところが、最初に注文したものも結果的に上京日の前日に届き、ミクが最高に満足する結果になりました。しかも、ミクはCGものの方を最初に見るというのです。のりこのこだわりは空振りでした。
本格的な梅雨入りであいにくの天気でしたが、ヨドバシでのりこと待ち合わせて次男の誕生日プレゼント(マック用のソフト2本)を購入後、ミクの音楽療法が終わるのを見計らって迎えに。そんなときに問わず語りにのりこが何気なく紹介したミクの最近の行動が気に入りました。ミクはとにかく気前が良いのです。何か自分で食べているときには、私にでも「ハイ」といって同じものを食べさせようとします(甘いお菓子などで私は閉口することがあるのですが)。ミクは、甘い梅干しが大好きなのですが、例によって次男にも気前よくお裾分けしていたのだそうです。次男もその味が気に入って「もう一つちょうだい」を繰り返したのですが、最初は気前が良かったミクも、残りが少なくなってきて、自分の食べる分が気になったということで、「ええっ」と出ししぶりをしたんだそうです。のりこはそんなミクを注意した、と言っていましたが、私は、そんな複雑な感情の動きを示したというミクの成長に大いに納得。
のりこがブログで、ミクのことを「可哀想ね」という人に「可哀想じゃないよ」と抗議するようになったということを書いていましたが、いろいろな場面でミクの中に「個」の意識が育まれているのだな、と実感します。もちろん、「個」という抽象的な意識そのものではありませんが、その中身はやはり「個」と名付けることが適当なのだろうと思うのです。
また、みんなが大笑いしたのですが、私が何かミクの気に入らないことを口にしたとき、「おまえ、そんなこと言うな」とミクが私に命令口調で発言したのにもびっくりしました。おそらくクラスで他の子どもたちが言っているのをそのまま私に対して使ったということでしょうが、「おまえ」はともかくとして、私も大いに恐れ入った次第です。しかも、そういう表現が適当なものではないことも承知の上であったことは、次男がたしなめると、すぐに言い方を改めていたことに明らかでした。
仕事帰りの次男と彼女が焼き肉にジョインしたのは私たちがあらまし食べ終わってからでしたが、のりこが二人と話しに興じていると、ミクが話に割り込もうとするのです。相づちを打ってもらうと納得の表情を示すのですが、無視されると私を振り向いて(私の膝の上に座っている)不満げな表情がありあり。ミクの表情が豊かに変化するのを見ているだけでも本当に飽きることがありません。