4カ月ぶりのミク

2009.08.29

4月17日に上京して以来、実に4ヶ月ぶりのミクとの再会でした。3月24日~4月4日の入院に引き続き、5月19日~6月12日もけいしつ炎で入院生活を強いられた(早目に気づいたおかげで入院には至りませんでしたが、8月14日~17日にも軽度のけいしつ炎が再発して点滴を受ける始末でした)ため、5月と6月の上京は断念、7月の上京は身内の不幸と重なっていたためミクと会う時間は作れず、本当に久しぶりの再会でした。会った時にのりこに「ミクが生まれて以来の記録だよ」と言われて、本当にそうだなあ、と思わずため息が出たのでした。 もちろん、その間、電話ではミクの声を何度か聞いていましたし、宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」やスティッチのシリーズもののDVDは宅急便で届けるというようなことはしていました(その都度、ミクからお礼の電話が入ったのです)が、やはり、電話で話をするのでは何とも頼りなく、満たされない気持ちがかえって強まるという不安定な気分を持て余しておりました。
会うまでは、「ミクがどんな反応をするのかな」と一抹の不安がありましたが、顔を合わせたとたんのミクの表情はそんな私の不安感を吹き飛ばすいつものミク本来のものでした。
夕食にはジョインできるという次男のメールも入ったこともあり、ミクはそれまでの時間にスティッチの新作DVD(私の今回のみやげ)を食い入るように鑑賞していました。そこでまずミクの成長を実感する出来事がありました。のりこは、ミクが自分で操作できるように、パソコンでDVDを見るように指導したらしいのですが、ミクはその手順をマスターして、自分でパソコンを操作するのです。ミクができることはできる限りミクの手で、という方針を貫いているのりこの辛抱強い接し方がこういう成果を生んでいるのでしょう。
次に私が感心したのは、ミクが緊急用の携帯を持つようになっていたことでした。もちろん、のりこが側にいるときはいいのですが、最近はのりこがバイトに出かけることもあり、また、サポートの方にミクを預けている時間帯もあるということで、何かの時にミクが自分で電話できるようにと、携帯の操作を覚えさせているのです。短縮を利用して、「1」はママ(のりこ)、「2」は誰々さん、「3」はなんとイエイエ(私)と設定してあるそうです。こんな工夫にものりこの気配りがあるのですが、ミクがその操作方法をマスターしていることにも驚かされました。
驚くことはまだまだありました。なんと、ミクは「ドラゴンボール」にすっかりはまっているのです。きっかけは、日曜日の朝の子供用テレビ番組で「ドラゴンボール」の再放送が始まったことのようです。2回目からミクはすっかりはまってしまったということです。のりこも確かブログで書いていたことがあると記憶しているのですが、ミクの熱の入れ方は私の予想をけた違いに超えるものでした。キャラのシールのコレクションを持っているのはもちろん、一人一人の名前も覚えているのです(かつて「ドラゴンボール」に夢中だった次男のけた外れの知識は、ミクにとっては尊敬、脱帽ということらしく、元々次男になついているミクはますます次男に心酔しています)。
面白いことは、ミクはディズニーものでも何でもそうなのですが、主役よりもわき役、悪役に興味をひかれるということです。今のお気に入りはピッコロとべジータ。ミクと二人でアマゾンを検索したら、この二つのキャラの超合金があることがわかったので、9月に会うときのみやげはそれで決まりました。
本当に久しぶりにあったミクは、また前よりも重くなっている感じを受けました。そのことをのりこに話したら、「体つきが女の子らしくなっているのよ」との返事。「そうだよね、もう小学5年生だもんね」と妙に納得する自分がおりました。とはいえ、レストランに行っても、ミクはいつものように私の膝の上に座ることが当然といった感じで、そんなミクの変わらない様子にほっとする私でもありました。
最初に述べましたように、今やいつ再発するかわからない「けいしつ炎」という持病(爆弾)を抱えるに至った私ですので、今回の上京は一泊。また、のりこのアパートではクーラーが一つの部屋にしかないということもあって、八王子駅近くのビジネスホテルに泊まったのですが、食事が終わって八王子駅でミクたちとお別れ(ミクは、当然私が一緒に家に戻ると思っているので、納得しない表情でした)。ミクをのりこに渡すときは、不覚にも熱いものがこみ上げてきてしまいました。体調にできる限り気をつけて、また、毎月ミクの顔を見ることができるようにしなければ、と思いながらホテルに戻ったのでした。

(追記)先ほど「ミク」のコラムを見ていて、実は5月10日、11日にもミクと会っていたことを思い出しました。ということは、正確に言えば、ミクとの再会は「4カ月弱ぶり」ということになります。とはいえ、私の実感においては本当に久しぶりということで変わりはないので、以上の本文はそのままとさせていただきます(8月30日記)。