覚悟

2008.10.18

今朝のりこのウェブサイトを覗いてみたら、ブログに久しぶりの書き込みがありました。すでに私が勝手にのりこの離婚のことについては皆さんにお知らせしていたのですが、こうしてのりこ自身からそのことについての発表(?)があるということに、親である私はなんともいえない感慨を味わいました。24時間体制でミクにつきっきりの生活をこれからも基本的に覚悟しなければならないのりこにとりましては、どのようにして生活条件を確保するのか、ということ自体大変な試練であると思います。要するに、日々の糧を得るための労働を行うということが物理的にできないということですので、これからの生活は決して楽ではないことを覚悟しなければならないのです。

 しかし、そういうはっきりした現実に向き合うことを覚悟してまで離婚を選ばざるを得なかったのりこの気持ち・決意もまた並々ならぬものがあったのだろうということを、親として、またのりこと同じく「個」を何よりも大切に思う人間として、私は素直に理解できるのです。のりこの生き甲斐はミクがすべて、といっても決して過言ではありません。ミクを中心軸とした家庭を築く条件が失われたために、のりこは離婚を選択せざるを得なかった、と私は理解しており、だからこそ素直に納得しています。

のりこも書いていますように、ミクとのりこは本当に周りの人的環境に恵まれています。周りの人たちの暖かい理解、励ましそして協力がなかったならば、いくら気丈なのりこももっと悩んでいただろうと思います。本当に、周りの人たちに感謝、感謝です。そして、これからもこれまでと同じように、ミクとのりこを温かく見守り続けていただきたいとお願いします。

私も、ミクやミクと同じような状況におかれている障害のある子どもたちのためのセイフティ・ネット(社会的サポート体制)づくりという目標がはっきりしてきましたので、まだまだ老い込んではいられないという気持ちが強くなっています。最後の仕事人生と考えてきた広島での生活はあと2年あまりですが、どうやらまだまだ次の仕事人生を展望しなければならないようです。つまり、広島で培った障害関係の仕事に携わっている友人たちの助言を仰ぎながら、ミクたちのためのセイフティ・ネットづくりというとても壮大な(私個人の力だけではどうにもならない)仕事を何とかやり遂げるということです。これからは年齢との追いかけっこになることは覚悟しなければなりませんが、皆さんの理解と協力を頼りに、まだまだチャレンジするぞ、という気持ちでおります。