きょうされんの第30回全国大会

2007.12.25

今回の上京は、きょうされんの第30回全国大会(21日及び22日に開催)を見学する仕事を兼ねてのものでした。「きょうされん」とは、かつての共同作業所全国連絡会のことで、障害のある方々の施設によって構成されている中央組織です。来年(2008年)の第31回大会は広島で開催されることになっており、私は広島大会の実行委員長という役目をお引き受けしているので、今回の大会を見ておいた方がいい、という実行委員会の配慮で実現したものでした。こういうことも、ミクのことがなかったら、まずあり得なかったことです。ミクのおかげで、いろいろ貴重な経験をさせてもらえるのです。

私は、上京する2,3日前から腰に違和感を覚えていたのですが、大会に出席し、固い椅子に腰掛けている間にどんどん痛みが増し、とうとう初日の最後まで見届けることのできないまま、退席する羽目になりました翌日の2日目には、私が次回開催地からの挨拶をするという役目があったので、大事をとったということもありました。

八王子駅南口でいつものようにのりこの車に乗り込み、いまや恒例(?)となったのりこへのクリスマス・プレゼントである携帯を買いに出かけました。ミクには、クリスマス・プレゼントだけですと、せっかく私と会ったときの喜びが半減するのが可哀想だったので、2種類の贈り物を用意していったのは当然です。のりこの携帯を見ている間に、私もワンセグの格好いいのを見つけ、「買い換えようかな」と言ったのがきっかけになって、結局、のりこ、次男そして次男の彼女が私にクリスマスのプレゼントとして買ってくれるハプニングまでありました(実際に買ったのは22日)。

22日の行事はなんとか無事終わったので、23日は夜のクリスマス会の準備に上さんの指揮の下みんなが分担して仕事しましたが、私は大事をとって、昼食を次男と彼女と三人でとるために外出した以外は、八王子の家で新しい携帯の諸機能を確かめることなどでおとなしく過ごしました。ミクの世話をすることも考えたのですが、ミクは午後音楽療法に通っているところでクリスマス会があったため、一緒にいることができなかったのです。しかし、夕方ミクに会うなり、「どうして来なかったの!?」とミクに叱られる一幕もありました。

今回私がもっとも驚いたのは、ミクがお風呂で暖まっている際に、20まですらすらと言えたことでした。後でのりこに聞くと、調子がいいときには34まで数えることができるときもあるのだそうです。のりこのブログで足し算ができるようになったことや、カタカナのなぞりもできるようになったことを知り、その着実な発達を喜んでいた私ですが、20まですらすらと数え上げるミクに、本当に発達の可能性を強く実感したのでした。

ミクはまた、私たちが話していることにも驚くようなつっこみを入れることがしばしばあります。他のことをしながらも、しっかりと聞き耳を立てているのです!!本当に気が抜けません。そのことがまた、私たちにとってはとてもうれしいことです。

上京した日(20日)は腰の痛みがまだそれほどではなかったので、ミクと一緒に入浴して20まで数えるミクに驚いた私でしたが、腰を痛めていることがばれてしまってからは、私の体を気遣うのりこが、ミクとのお風呂なんてもってのほか、と言い、私も25日から28日までの広島での仕事のことを考えると、のりこの言うことを聞くほかありませんでした。

この1年間で、ミクはゆっくりとではありますが、本当に確実に発達の足跡を残しています。「昨日」という言葉も、「過去」を指す言葉として口にするようになりました。時間の観念も少しずつ自分のものになっているということなのでしょう。来年はミクがどんな発達を成し遂げて私たちを驚かせてくれるのでしょうか。私もミクの発達を少しでも長く見ていきたいので、精神的な若さとミクの相手ができるだけの体力を維持していきたいものです。