2ヶ月振りの上京

2007.11.24

10月の週末はなんやかやの用事でつまってしまったため上京できず、2ヶ月ぶりでした。金、土と予定が入っていたため、最初から日曜日に帰広する計画で、木、金、土の3日間夜ミクと過ごすことができると楽しみにしていたのですが、金曜日の都内での用事が終わったのが夕方の5時過ぎ。豊田の武富ラーメンで6時過ぎにミクとのりこと落ち合わせる約束をしたのに、着いたのは6時半過ぎ。その日が学芸会、また次の日は父母用の学芸会を控えているミクは疲れ気味で、私が到着する10分ほど前に先に帰った(また、武富さんが子猫を飼いだしたそうで、ミクは生まれて初めて猫に直に触れることができたそうです)ということで、結局ミクと時間を過ごすことができたのは木曜日と土曜日の夜、それと日曜日のお昼を一緒にした短い時間だけとなりました。

 のりこのブログを見ておられる方はご承知のように、ミクは火曜日の夜に電話してきて、テレビのコマーシャルで盛んにやっている(私自身は、ミクとの電話が終わったあとのテレビ番組の中ではじめてそのコマーシャルを見ました)ディズニーもののアニメのDVDを今回のおみやげにして欲しいと猛アタック。その映画は広島にこの夏来たときに見た(後でののりこの説明)のだそうですが、一緒に見に行ったわけではない私にはまったく意味不明。DVDを買って欲しい、ということまでは分かったのですが、そのタイトルがどうしても分からない。私が探してみると言ったことで納得したミクとの通話が終わった後、のりこにメールでタイトルを確認。運良く、翌日の夕方デオデオで探したら、ちょうどその日から発売開始ということで、ミクの満面の笑みを見ることができました。

その日の夕食は、翌日早く起きなければならないミクのことを考えたのりこの提案で近所の中華屋さんへ。食欲旺盛なミクに安心した後は、駆け足入浴を経て早速そのDVDに見入っていました。いつもはゆっくりとお風呂を楽しむミクがDVD見たさに物わかりのいいこと。また、のりこが口を酸っぱくして、「最後まではダメだよ、途中までだからね」と言い聞かせた(それでも抵抗するときもあり、泣きべそをかくこともあるらしい)のが効いて、私が帰宅するときには素直にDVD鑑賞をあきらめていました。

土曜日の用事は予定どおり終わったため、午後には自宅に戻った私でしたので、午後4時頃には学芸会が終わったのりことミクが迎えに来てくれました。ミクがお寿司が食べたいというので、いつも利用している回転寿司へ。ここでは、お箸、お茶、お醤油はもちろん、注文したお寿司ののったお皿を店の人に少し距離を置いて回転テーブルの上にのせてもらい、それをミクがキャッチして私たちに配ってくれることになっています。ミクはそ れが楽しくて「お寿司!お寿司!」というのです。

帰る前の昼食の時、私が広島に帰るというと、すごく沈んだ表情をしたミクがとてもいじらしく思わずぎゅっと抱きしめてしまいました。やはり、別れということについての感情が強くなっているのでしょう。

今回のミクとの時を振り返ると、2ヶ月会っていなかったせいか、ミクの言うことについて行けない場面が多い私に焦ることが多かったのでした。のりこがブログで書いているように、ミクは自分の言ったことが理解されないことに出会うと反応が非常に敏感です。自分の言おうとしていることが相手に伝わらない場面が多いので、そのことを非常に気にするのです。伝わらないと判断すると、それであきらめてしまうようになっています。こういうあきらめ癖がついてしまうことはミクの言語能力の発達にとっては非常によくないことでしょうから、のりこは一所懸命にミクの気持ちを損なわないようにしてフォローしているのです(もっとも、のりこはミクの言うことをほとんど理解するようです)が、そのことを承知する私もそういう場面に遭遇するとますます焦るということになります。

そうそう、TV東京がミクと同じ病気(MOPD)の4歳のカナダの女の子のドキュメンタリーをDVDで入手しました。カナダやアメリカでは、こういうまれな病気の子どもに対しては国を挙げて対応する体制があるそうです。「それに引き替えこの国は」と複雑な表情ののりこの気持ちを推し量ると、居ても立ってもたまらない気持ちに襲われました。

仕事が重なっていたので、この原稿は11月18日に書いたのですが、載せるのが11月24になりました。