ミクの9回目の誕生日

2007.09.19

 9月24日はミクの9回目の誕生日。でも、その日には東京にいる口実のない私は、17日から東京に行く用事があったので、その機会にミクへのプレゼントをもって行くことにしたのでした。あらかじめミクが欲しいものをのりこから聞いておいたので、広島で幸いに見つかったものを持っていったわけですが、ミクはずいぶんと楽しみにしていたようで、早速開封していました。のりこが「何歳になるの?」と聞くと、「9歳」とちゃんと答えたのですが、そのやりとりを聞いていて、「そうか、もう9歳になるんだ」ととても感慨深いものを感じた私でした。それにはあるわけがありました。

今回は上京したのが敬老の日の休日で、のりこたちに用事が入っていたので、ミクに会えたのは18日の1日だけだったのですが、のりこの車が私の家の前に向かえに来てくれて、いつもどおり助手席の幼児シーツに腰をかけているミクを見たとき、なぜか今回に限って「あれ、ミクってこんなに小さかったっけ?」という思いにとらわれたので、年齢をめぐるのりことミクのやりとりが余計に印象に残ったのかも知れません。

かといって、ミクがとくに弱そうに見えたとか、そういうことではないのです。むしろ元気いっぱいでしたし、心配を感じさせるようなことは何もありませんでした。まったく私の感覚における主観的な心の作用に過ぎなかったのです。

今回のミクとの出会いで特筆すべきこととしては、ミクが字を確実に我がものにする過程を歩んでいるということでした。「きょうのじかんわり」を書いていくことが宿題だったのですが、「こくご」の「ご」も分かるようになっていたし、「きゅうしょく」の小さい「ゆ」「よ」も、のりこに指摘されると、それなりに小さく書いているのです。日頃接しているのりこにとっては当たり前のことなのでしょうが、夏休みの頃の記憶しかない私には、1カ月余りの間に明らかに大きな前進を成し遂げていることを目の前に見る思いで、すばらしいと感激した次第です。

ミクはとにかく世話好きです。回転寿司に行っても、注文したものをいちいち回転台の上に置いてもらって、自分がそれを一皿一皿抱きかかえて(ミクにとってはかなり大きな皿なので、抱きかかえる形になります)から、のりこと私に渡すことを自分の仕事として嬉々としてやってくれるのです。寿司屋の職人さんがいい人で、ミクが甲斐甲斐しく世話をしたがっている様子を見て、握った皿をわざわざ遠くにおいてくれて、ミクが手元に来たときにとりやすいように身構える時間を用意する配慮をしてくれたものですから、それも嬉しかったのりこと私でした。

9歳になるミク。以前の病弱な頃と比べれば本当に元気になったミク。この健康を維持して、私の元気の素であり続けてほしいと願わずにはいられません。