ミクと娘の来広

2007.04.01

ミクとのりこの広島滞在は、早くも残り4日間となってしまいました。後半戦(?)の目玉だったのは、ミクが楽しみにしていた湯来温泉行きでしたが、3月30日に出かけました。ところが行くまでは「入る入る」と大はしゃぎしていた大きな露天風呂に怖がってしまい、結局内湯のお風呂で楽しむことになりました。のりこによれば、最近は身長が70センチを超えたとかで、確かに私も手を引いて歩くときに、無理をして肩を落とすことがなくなっているのですが、露天風呂で自分の高さを超える水の深さに拒否反応が強くなっているのではないか、と感じました。内湯の背の高さを気にしなくてよいところでは、すっかり楽しんで例によって自分で遊びを見つけてゆっくり入っているのです。あまりの帰りの遅さに、のりこが唖然としていたほどでした。

旅館の窓を通して見えるソメイヨシノが3分咲きでとても美しかったのも、私たちの心を和ませてくれました。

翌日は、これも前から予定に入れていた似島行きを実行しました。ミクに砂浜で遊ばせてやりたいと思っていたからです。以前に宮島で砂浜体験はしていますが、似島の浜辺はとても水が澄んでいて、とても広島の近くにこんな浜辺があるとは思えないぐらい、と聞いていたので、是非ミクに体験させてやりたいと思ったのです。残念ながら曇っていたので、白砂青松という感じではありませんでしたが、それでもミクは浜辺を楽しそうに駆け回っていました。裸足でチャレンジしたときは、足裏の感覚になじめないのかいやがりましたが、靴を履いてからは、波打ち際にまでよっていく大胆さで、足を冷やして風邪を引いては、と心配するのりこがあわてて注意するほどでした。原爆の慰霊碑まで足を運んでから、島を後にしました。

明日の2日は、のりことミクは広島の友達一家と一緒にお花見に出かけることになっていますし、二人と一緒に過ごせる時間はもう今日と3日だけとなってしまいました(4日は、大学の入学式の行事があるので、どうしても出席しなくてはなりません)。のりこのブログの書き込みで、元気を回復したと書いてあるのを見て一安心ですし、3年生になるミクがまたどんな成長を示すのか、とても楽しみです。しかし、通っている小学校の半数が近くにできた新設校に移るとか、校長先生が替わるとか、ミクを巡る環境にも大きな変化が起こるので、心配の種も尽きません。ミクの将来のことを考えれば、本当に不安なことばかりです。そういう大きな長期的な問題を何とか克服できる道・方法はないものか、とミクの屈託のない表情を見るにつけてもますます考え込んでしまいます。障がいのある子供を持っている家族はみんな同じ気持ちであると思います。障がい者・児に冷たいこの国を何とかしたいし、しなくてはならないという思いだけが嵩じてきます。これからは、そういう気持ちにこだわりながら、ミクのことを見つめていきたいと思っています。