クループ

2007.01.28

今回の上京では、金曜日の夜に予定が入っていたため、いつものようにミクとお風呂を一緒にすることはできませんでした。でも、土曜日はお昼頃から空いているとのりこが言ってくれたので、土曜日の午前に入っていた予定が終わってから、はじめはそのまま広島に戻る予定にしていたのを変更して日曜日に帰ることとし、午後から夜にかけての時間をミクと過ごすことが出来ました。

しかし、ミクは2年ぶりというクループに昨日襲われたとのことで、また鼻水は出すし、咳もするという状態で、のりこが盛んにミクの様子を気にしており、私にものりこの緊張した感じが伝わってきて、何かと気持ちが安らぐことができませんでした。ミク自身は元気な様子だったのですが、クループの発作が起きたら即病院直行、入院ということなので、のりこのミクを気遣う様子に、私も久しぶりに若干の緊張感を味わうことになりました。クループの発作は大体夜の就寝時ということなので、今朝のりこから何も連絡が入っていないことにホッとしています。

もう一つ、私自身が寝不足であったために、折角ミクと一緒にいたのに、思わずうたた寝をするという不覚を取ってしまったこともありました。金曜日の夜の集会の後、懇親会ということで10時過ぎまで横浜におり、横浜線で片倉に着いたときには11時半近く。次男が来るまで迎えに来てくれましたので、夜1時頃には寝たのですが、翌朝は9時にクリニックのアポイントメントを取っていたので、朝は6時起き。今の私は睡眠不足になると、たちどころに思考力も行動力も極端に落ちるものですから、その影響がミクと一緒に過ごす午後の時間帯にもろに現れた、という次第です。

ミクへの今回のおみやげは、お猿のジョージシリーズの『ジョージ としょかんへいく』と『おふろだいすき』の2冊でしたが、ジョージはもちろん、お風呂大好きなミクはもう1冊にも興味津々で、私に早速読ませてじっと聞き入っていました。そして私に、「おふろはいる?」と聞いてくるのです。のりこが今日は駄目だよ、と言い聞かせていましたが、私がいれば一緒に風呂に入るものだと頭に入っているミクにとってはなかなか理解しにくかったようです。

また、夕食はのりこの新しいレパートリーに加わったという生もつの味噌煮込みをご馳走になりましたが、次男も参加したこの夕食の間に、私のひざに座り続けていたミクは、時々、「もうかえるの?」と私を見上げては心配そうな表情で尋ね、そんなミクが愛おしく、「そうだよ、でも3月には広島に一緒に行こうね」とミクの気持ちが寂しくならないように応える私でした。

のりこの日記にもあるように、4月からは3年生になるミクです。すでに私の予想をはるかに超えるスピードで物事に対する判断力・観察力を伸ばしているミクですから、これからはますます自我にも目覚めていくでしょうし、自らのハンディのことについても意識が進むと思われます。そんなミクがあくまでミクらしさを大切にして逆境を乗り越えてほしいし、そのためにもミクとのりこを見守ってやりたいと心を新たにしました。

今回の往復の新幹線の車中では、「子どもの権利条約」に関する文献・資料を読んで過ごしたのですが、障がい者・児とのかかわりだけでも考え込まされることが実に多く、頭の中を整理するのが大変だと感じています。