福祉分野の専門家のIさんに相談

2006.09.12

*最近は、ミクの将来のことを考え込むことが多く、広島で親しくしていただくようになった福祉分野の専門家のIさんに相談のメールをしました。以下の文章です。この文章を読んでくださる方で、アドバイス、ヒントを寄せてくださる方があれば幸いです。私のメール・アドレスは表紙の「ミクと一緒に…」の下の方に載せてありますので、よろしくお願いいたします。

I様

今日は、最近少しずつ考えていることについて、I様のアドバイスをいただけたら、と思い、書き始めております。個人的な問題(少なくとも今の時点では)であり、今すぐにどうこうということでもなく、何よりもI様はお忙しい方ですので、お時間があるときで結構ですので、私の考える方向性とか、考えるべきポイントとかについてご教示いただけたら幸いです。

孫娘のミクのことです。彼女は母親ののりこが24時間付き添っていなければならない状態で元気に過ごしています。この夏休みに二人が広島で過ごした際に、のりこと話し合う機会があり、彼女がミクは一生自立できる可能性がないことを覚悟していることを聞きました。私はかねてからそう考えておりましたし、のりこにもそういう覚悟をしているだろうとは思っておりましたが、実際に彼女の口からそうした発言を聞くことは非常に辛いものがありました。

とは言え、私としては、そこでとどまっていたのでは将来展望が持てないと思いました。のりこも今年36歳になりますから、これからだんだんと無理が利かない身体になっていくと思います。また、いつ何時病気になるかも知れません。そういうことを考えますと、のりこが一人でミクの面倒を見続けていくということでは、必ずある時点で破綻が訪れることを覚悟しなければならないと思います。

正直申しまして、私にはミクの将来を保障できる金銭的余裕などまったくありませんし、その点ではのりこの家庭も同じ状況です。

こういう現実から出発する場合、ミクの人生設計について後顧の憂いがないものにするために何か私としてなし得ることはないか、と考えこむのです。しかし、現実問題として、私はまったく福祉の分野についての初歩的な知識も持ち合わせておらず、何から、そしてどこから物事を考えるべきなのか、入り口すら見いだせません。そういう点について、専門家であられるI様からヒントなり、アドバイスなりをいただくことができれば、それを手がかりにして、のりことも話し合いを始めてみたいと思っております。

もちろん、今の日本の厳しい福祉行政の現実を踏まえますと、このように考えること自体が、もうすでに「甘い」のかも知れません。とはいえ、やはり私としては、ミクの将来に対して何の希望を持つことができないままでミクと分かれる時を迎えることには、耐え難い気持ちです。

また、私の現時点での発想はミクのことを思って、ということですが、ミク一人だけのことを考えていたのでは到底物事は動かないのであろうという予想はつきます。他方、ミクのようなケースはあまりにもまれなので、その点をどのように考えれば物事を前に進めるようにすることができるのか、という点についても、アドバイスをいただければ助かります。

以上、長々と書きまして、I様のお時間を取ってしまったことについて、深くお詫び申し上げます。今すぐにどうこうという話ではありませんので、本当にお手すきの時がございましたら、ということで、お返事をいただければ、とお願い申し上げる次第です。

浅井拝