21世紀の日本と国際社会 浅井基文Webサイト

1から10までを数えられる

2005.12.04

ミクは元気いっぱい、のりこは疲労が蓄積していることがありあり、そんな二人でした。ミクについての新発見としては、1から10までを数えられるようになっていたこと(ただし7は抜かしてしまうことがほとんど。また、数字の意味が分かっているわけではない)、自分のやりたいことにはとにかくしがみつきたくて、「何何しよう」と誘うと、「ちょっと待って」を連発するようになっていたこと。試しに「明日は何する?」と聞くと、「エッ?何?」とやはり分からない様子。でも、友達の名前には関心があるらしく、「ま」という字に出会っても、「何々君のま」という形では読めるようでした。ミクの病気の特徴としてとにかく人なつこいということが共通しているそうですが、ミクは本当にその典型です。この天真爛漫さを何時までも失わないでほしい、と願わずにはいられません。

木曜日の夜は武富ラーメン、金曜日の夜は橋本の台湾料理、どちらもミクのお気に入りで、驚くほどたくさん食べてくれました。橋本の台湾料理店は、私ははじめてだったのですが、のりことミクは障害のある友達そしてお母さんたちとよく訪れる店なんだそうです。橋本駅の近くなんだそうですが、住宅街の閑静なところにある、しかも料理が抜群においしいところで、私もすっかり気に入りました。

数日前、広島平和研究所からの帰宅のときに広電で一緒だった研究所の若い同僚に、、来年からはミクに会えなくなると話したら、あっさりと「行けばいいんですよ」といわれ、「そうか、1ヶ月に1度ぐらいは行くことにするか」とつきものが降りたような気持ちになりました。そう、会えなくなると思い悩むのではなく、早特なら3万円で広島ー東京を往復できるのですから、それぐらいなら何とかなるのではないか、とも思います。

上京するたびにかかりつけのお医者さんのところに伺うことになってきたのですが、12月からは毎週土曜日も診療してくださることにもなりましたので、金曜日の午後だけ休みを取れば、金曜日の夕方からミクに会い、土曜日の朝に診察してもらって帰広するということも可能になります。

そういう気持ちになっていたこともあり、前回と違い、重い気持ちにもならず、新幹線では前から読もうと思っていた不破哲三『私の戦後60年』(新潮社 不破氏から送っていただいたもの)を一気に読み終え、土曜日の朝の講演(横須賀おやこ劇場)のために持ってきた丸山眞男集第5巻所掲の「三たび平和について」「日本におけるナショナリズム」「戦後日本のナショナリズムの一般的考察」をも読んで、とても充実した気持ちの4時間を過ごしました。