21世紀の日本と国際社会 浅井基文Webサイト

来週はもう運動会だとか

2005.05.22

2週間ぶりにあったミクは、2週間前よりは精神的に安定してきたように見えました。疲れがたまってきているせいなのかも知れないとも、のりこと話し合ったのですが。でも、入学以来、病気らしい病気もせず、学校の先生からは「元気じゃないですか!?」という声も出るようになっているとか。「でも、ミクは油断ができないんだよね」とのりこは苦笑い。

来週27日(土)には早くも運動会だとか。ミクも徒競走(50m)と玉入れに挑戦するんだそうです。徒競走の方は、健常の子たちとペアを作って走るんだそうですが、練習の時もミクはマイペースで、次の組みの子たちに追い越されてやっとゴールまでたどり着く(?)といった感じだそうです。玉入れの練習でも、ミクは玉を入れることよりも、玉を拾うことの方に関心があるようですね、とは先生のコメントだったと、のりこがまたもや苦笑いして話していました。運動会も、日頃のミクの学校での様子も見てみたくて仕方ありませんが、運動会は時間が合わないので無理ですが、授業参観の方は、なんとか次かその次の時には、短時間でも良いからのぞけるように聞いてみる、とのりこが話してくれました。

のりこも私ももっとも心配していた学校側の受け入れ・対応については、これまでのところ、基本的には問題がないとのこと。担任の先生は真剣に取り組んでいてくれるし、補助の先生たちもいい人ばかりで、ミクは補助の先生たちを友達と勘違いしている振る舞いだそうです(注意されても、自分が気に入らないときは、シカト。ところが教室の移動となると、補助の先生の手にぶら下がって、「先生、行こ」という調子)。登下校の時間には、ヒバリ(ミクの身障クラス)学級のお友達のお姉ちゃん(3年生)が手を引いて学校の玄関からクラスまで連れて行ってくれるそうですし、下校時で時間が合わないときは、1年生のほかの女の子でミクのことを気にかけてくれる子がやはり学校の玄関まで手を引いてくれるんだそうです。

私はミクに「学校楽しい?」と聞いてみたのですが、「ウン、楽しいよ」と即答してくれたのにも安心すると同時に、あまりにあっけらかんとしているミクになんとなく拍子抜けしてしまう始末。のりこに聞いても、毎朝嫌がらずに学校に行く積極姿勢だということなので、どうやら、ミクのペースで学校が回り始めているかも知れないと、これは、学校が始まる前から、のりこがある程度予想していたことが現実になりつつある様子です。やはり「母親は強し」と妙に感心し、しかも納得している私です。

ミクが元気にしていられるのは、のりこが24時間態勢でミクを見守っているからであることはもちろんです。夜中も、寝ながら運動会をしているミクを追いかけ回して1時間に一度は布団をかぶせている毎日なので、完全な寝不足であることがありありと分かります。一緒に食事をしても、食欲がないのか、すぐにお腹がいっぱいの感じになってしまうのりこでした。それなのに、金曜日はボランティアさんにお願いして手話を続けることになっているんだ、と嬉しそうに話すのりこには、「身体に気をつけなさいよ」という月並みの言葉も出ませんでした。頑張り屋ののりこにとっては、手話に打ち込むことが彼女一流のリラックスであり、気分転換方法なのかも知れないと、私は自分に言い聞かせるしかありません。でも、のりこが倒れたら万事休すであることは、これまたハッキリしているわけですから、本当に悩ましい限りです。

昨日の別れ際に、今日(22日)は、ミクを可愛がってくれる伯母の家に行くといっていました。伯母の家に行けば、ミクは伯母にべったりなので、その間のりこはぐっすり寝ることができます。体力も少しは回復するでしょう。そういう伯母がいてくれることに、本当に感謝感謝です。