21世紀の日本と国際社会 浅井基文Webサイト

小学校での生活

2005.04.15

14日に上京し、夕方ミクと会うことができました。タクシーを降りると、ちょうど帰宅したばかりだったミクが「イエイエ、イエイエ!」と大歓迎してくれ、抱きついてきました。3週間ぶりだったわけですが、しっかり覚えてくれていたし、抱きついてきてくれて、私としては、それだけで大満足でした。しかし、おみやげが当然あると思っているミクがきょろきょろ探すのに、時間がなくて何も買っていかなかった私は平謝りするだけ。

3人で近くの中華やさんで食事。出かける前にのりこはいろいろなところと電話連絡をしていましたが、その会話内容からだけでも、ミクの小学校生活が簡単かつスムーズにはいきそうもないことが容易に察せられました。特に肝心な時期に、ミクのことでいろいろ尽力してきてくれた市の教育委員会の方が15日付で辞令が出て、職場が変わってしまうことが分かったことは、のりこには大変なショックな出来事でしたし、その方の親身あふれる対応に接したことがある私にも、のりこの落胆とこれからへの不安な気持ちが直に伝わってきたのでした。食事の間も、のりこからいろいろと学校の様子を聞きましたが、ミクを受け入れた学校側が一所懸命の取り組みを行おうとしていることは感じられました。他方、ミクのようなケースについてはこれまでの「決まり」では対応できないケースも当然多々出てくるわけで、大いに戸惑っている学校側の様子も感じられました。のりこが撮った写真を見ると、ミク用のとっても可愛らしい洗面台(ミクの背丈に合わせた鏡も付いていました!)やトイレが備え付けられています。

ミクに対する生徒さんたちの対応も、校長先生の事前のお話しがあったことも良い方向に働いてか、中には例外もあるようですが、総じて好意的に接しようとする子どもたちが多いということで、のりこもとりあえずホッとしていました。すべてはこれから、というのがのりこの気持ちでもあり、私もそう感じました。のりこや私がミクから多くを学んだという実感があるように、小学校の先生や子どもたちが同じようにミクと接する中で、ミクから多くを学んでいるな、という実感を持てるようになったらいいな、と期待するばかりです。夕食後は、のりこの計らいでミクとお風呂に入りましたが、前回の時は大はしゃぎだったミクは、楽しそうにはしていましたが、笑い声は出ず、やはり疲れがたまっていることが察せられました。お風呂から上がると、髪の毛をドライアーで乾かした後は、私のひざの上ですぐ眠り込んでしまいました。ミクにとっては、本当に大変な日々を過ごしているのだ、ということが実感させられる寝顔でした。