21世紀の日本と国際社会 浅井基文Webサイト

卒園式 -1-

2005.03.16

今日はミクがお世話になってきたS幼稚園(前に保育園と書きましたが、S幼稚園にお詫び申し上げます)の卒園式だったようで、ミクも精一杯の正装をして(のりこの気持ちがこもっていました)帰ってきたのを待ち受ける形になりました。1週間に1度だけの登園だったのですが、S幼稚園は本当にミクを暖かく受け入れ、園児たちもミクのことをなんのわだかまりもなく受け入れ、接してくれたとのことでした。私の帰り際に、のりこが見せてくれた先生(ミクと一緒に写っているお二人の写真を見ると、お二人ともまだとても若い女性で、私の学生たちとそれほど年齢が隔たっているようには思えませんでした。コラムでも書いたことがありますが、日本の若者には本当に希望が持てることを改めて確信することができました)のミクへのメッセージを読んで、その温かい心のこもった文章に私は本当に感動しました。

のりこの話によれば、ミクの通っていた施設に実習に来ていた方がこの4月からこの幼稚園の先生に採用されたとのこと、やはりこの園の園長先生には人を見る目があると、大きくうなずける思いでした。こういう幼稚園があること、そして縁があってミクがそこに1週間に1度とはいえ通うことができたことは、感謝の極みです。

おそらく、ミクに接した子どもたちも、人を意味なく差別する気持ちからは自由な、すばらしい人間として育っていってくれるだろうと思います。のりこやイエイエに心を豊かにすることを教えてくれたミクは、その自然な振る舞いを通じて、同世代の子どもたちにも豊かな情操教育をしているのだということが実感できる思いでした(二人の若い先生は、そういう内容のメッセージを寄せてくれていたのです)。