21世紀の日本と国際社会 浅井基文Webサイト

小学校に新しく身障児学級

2005.03.15

今日は嬉しい報告がありました。ミクの小学校が決まったのです。もちろん(?)100%納得という内容ではありません。2年生になったら、他の小学校に新しく身障児学級を設けて、そこへ移るということが受け入れ校が出した条件のようです(確証はありませんが、ほぼ間違いないでしょう)。しかし、とにかくのりこのがんばりが風穴を開けたことも間違いありません。ミクがお世話になった保育園に感謝の気持ちを表すプレゼントを買いに行くのりこに代わってミクと一緒に2,3時間過ごしたのですが、嬉しくて、ミクを相手に昼間からビールでミクと乾杯しました。もちろんミクはお茶でしたし、私が喜んでいることについても何も分かっていない表情でしたが、「カンパイ」には喜々として付き合ってくれました。

受け入れ校の抵抗ぶりから察すると、ミクの小学校での生活も平穏無事というわけにはいかないとは思いますが、ミクが登校をいやがるようになったら、のりこもミクの気持ちを尊重するということを明確に言っていますので、それなら、それはそれで良いか、と考えています。小学校も決まらないままで広島に行くのは辛いことでしたので、私もとりあえずホッとしたというのが正直な気持ちです。

もっと正直言うと、なんでミクの受け入れに小学校側がこんなに抵抗するのか、はらわたが煮えくりかえる思いをしています。「それでも教育に携わる人間か」と怒鳴りたくなる気持ちを抑えるのに、必死です。もちろん、教育者も人間ですし、感情の存在ですから、ミクのような特殊な障害を抱える子どもの面倒を見るのは大変だ、という気持ちは分かります。しかし、ここまで露骨にあしらわれると、堪忍袋の緒が切れる、というものです。受け入れ校の校長と教頭にはお会いしたことがあり、感じのよい人たちだった(特に教頭は、ミクのことをとてもよくしてくれていました)ので、そこに一縷の望みを託すほかありません。しかし、現場の先生が、ミクの特殊性を深く理解し、認識してくれなければ、感性の面では健常児と劣らない成長を示しているミクは、おそらく深い傷を受けるに違いありません。のりこには、ミクの言動に赤信号がでてからでは遅い、黄色信号に気づいたら、即ミクの気持ちを尊重して対処するように話しました(のりこもまったく同感でした)。小学校に入ること自体がこんなにも大変なことであることは、健常児を持つ多くの人たちにはとても想像もできないことであると思います。