中国語のロビン・フッド

2004.12.01

最近は、私が中国で買ってきたVCD(中国語のロビン・フッド)にミクが夢中で見入っており、私の膝に乗ってくれるのですが、ほとんど会話がありません。しかし、のりこの話で、ミクが通っている園の先生もミクの表現力の急速な上昇(語彙がすごく豊富になってきていること)に注目していてくださること、そしてそのことに対応したミクへの接し方を考えていてくださることを知り、すごく有り難いことだと感じました。

そんなミクの可能性を伸ばしてやりたいという一心から、のりこが色々悩みをぶちまけるのを聞いて、本当に切ない思いでした。恐らく、小学校に入れば、今よりもっと厳しい現実にミクものりこも突き当たるのだろうと想像がつくだけに、そして、ミクが自分のことをいずれ意識することになる日が訪れることは不可避(今のミクの急速な頭脳の発達から考えると、そんな日もさして遠くないと思われます)であるが故に、その時の二人の心情を思いやると、本当にいたたまれない思いがします。

でも、二人にはどんな逆境もなんとか乗り越えて欲しい、と願わずにはいられません。異質なものに対してきわめて敵対的な日本社会の現実を考えると、本当に落ち込む気持ちになりますし、憲法改悪によってさらに日本を悪い方向に引っ張っていこうとする力が加速している政治状況を直視すれば、二人をとりまく環境はより悪くなることはあっても、より良くなる可能性は薄いと判断せざるを得ませんが、少しでも日本社会がより悪くならないように、私としてできる限りのことをしなければ、という思いを新たにしながら、重い気持ちを引きずって家路についた私でした。