会話がつながる

2004.11.11

中国で風邪を引いたのがよくならないために、「ミクにうつったらいけないから、今日は行っては駄目よ」と妻に言われていたのですが、のりこの運転していた車が事故で急遽私の車を明日使うことになり、夕方訪れました。落ち込んでいるのりこの気持ちをなんとなく察してか、静かに遊んでいたミクはとてもいじらしいものでした。そんなミクの額に絆創膏が貼ってあるのを見て思わず「どうしたの?」と聞いたら、のりこが答える前に、「ダイジョウブ」とミクが言うのには驚きました。私が帰ろうとすると、ミクは「カエラナイヨ」と駄々をこねるのです。「じゃあ、ミクがイエイエを送ってよ」と言うと、納得した顔で、「イイヨ」と答えるミク。

 皆さんにはなんでもないことのように思われるかも知れないのですが、これだけミクとイエイエの間でも(もちろん、のりこやミクが通う園やその他の施設の先生方との間では当たり前になっていることでしょうが)会話がつながるということは、私には大変な感動なのです。ミクは、マイペースでゆっくりとしかし確実に一人の人間としての成長を歩んでくれているという実感に優る感動はありません。

そんなミクの姿をいとおしそうに見つめるのりこの笑顔にもホッとして、一人納得して帰宅した私でした。