3歳半になった息子。 親からの遺伝をしっかりと受け継いで、すでに『鉄』の血が流れています。 娘も鉄道ギャルなので、そろそろSLに乗せてあげようとSLやまぐち号の運転スケジュールを調べていたら、なんと9月23日〜10月16日までの運行は通常のC57に加えてC56との重連とのこと。 これは行かない訳には行きません。 早速、旅行スケジュールを立案、予てよりの懸案事項であった『柿本神社』への参拝、天文台への訪問、「りんご狩り」と詰めるだけ詰めたものとなりました。
自宅[9:00] − → R186, K2, R187 → 道の駅 ピュアラインにしき[10:10]
いつもの事ですが、8時出発の予定が9時になってしまいました。 今回の旅行は近場なのでさして問題ではありませんが、子供が居るとなかなか予定通りには事が進みません。
途中、トイレ休憩を兼ねて「道の駅 ピュアラインにしき」へ立ち寄りました。 以前、鮎料理を食べに来た際には『錦太』、『錦゛太』という2頭のいのししが飼われていました。 今回、様子を見に行った処、1頭しか見当たりませんでした。 残っていたのがどちらなのかは定かではありませんでしたが。
出発早々でしたが、飯の友やおもしろそうなものが見つかり早速お土産のおかいものです。 また、売店では特産のこんにゃくを牛すじで煮込んだものを買い求め、試食してみました。 シンプルながら思いの外、美味しく頂きました。
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『錦太』? or 『錦゛太』?
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道の駅 ピュアラインにしき[10:30] − → R187, 9, 191 → 楽々亭[12:00]
道の駅を後にすると、あとはノンストップで益田に向かいます。 益田市街でちょっと道を間違えてしまいましたが、ちょうどお昼に目指していた「楽々亭」に到着しました。 オンシーズンであれば高津川で獲れる天然鮎を食べさせてくれるお店です。 予約をすれば今の時期でもOKのようですが、面倒くさかったので特に予約はしませんでした。
頂いたのは「イカ定食」、「海鮮丼」、「鰻重」です。 イカは一杯分が胴の部分は刺身に、足は湯引きして出されてきました。 新鮮でどちらも非常に美味しく、頂きました。 家内が頼んだ「海鮮丼」もとても美味しかったそうです。 食事処は旅行の大きなポイントですが、今回はさい先良くスタートする事が出来ました。
楽々亭[12:40] − → K255, 256 → 万葉公園[13:00]
柿本人麻呂神社一帯は蟠竜湖を含めて島根県立万葉公園として整備されています。 万葉公園の東口駐車場に車を止めると、万葉植物園の中を通って高津柿本神社へ向かいます。 前回来たのが94年ですから、実に17年振りの訪問となります。 その頃は神社の改修中で境内には入れませんでした。 今回は無事に参拝を済ませ、御朱印を頂くと子供達を放牧するための適当な場所を探す事にしました。
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東口駐車場の西よりの丘の上に「子供の広場」と称するエリアがあり、簡単なアスレチック設備等17種類もの遊具が設置されていました。 子供が喜びそうなものばかりで無料の公園にこれだけの施設があるなんでうらやましい限りです。
娘は猿の様に、最新の「ネットクライミング(ピラミッド状の高さ5m近くある遊具)」の頂上まで軽々と登ってしまいました。 息子は「タイヤロープウエイ」がいたくお気に入りの様で繰り返し遊んでいます。 結局暑い中2時間近くも遊んで、それでもまだ遊びたがる子供を強引に引き摺って次の目的地に向かいました。
万葉公園[14:50] − → R191 → 戸田柿本神社[15:10]
同じ人麻呂神社といっても生誕の地といわれる戸田柿本神社は極めて判りにくい場所にあり、カーナビでも探索出来ませんでした。 何度も道を間違えながら辿り着いた神社は本当に寂れた神社でした。 神社へ至る道はスイッチバック状になっており、ミニバンを運転するのは一苦労でした。
社務所も見当たらず御朱印を頂くのは断念して、次に向かいました
祭神は正一位柿本朝臣人麿です。 人麿公は今からおよそ1300年前、天武、持統、文武の三天皇につかえ、宮廷歌人として令名が高く、万葉集に数多くの長歌、短歌を残しています。そのうち「妻と別れて京に上り来る歌」「臨死らんとする時自ら傷みて作る歌」は石見の国と人麿との深い由縁を物語っています。 わけても「万葉集」の「石見の海 打歌の山の木の際より、わが振る袖を妹見つらむか」の「打歌の山」が古くから益田市中垣内町の大道山とされその北西の戸田帳は、生誕地、北東の高津町は死没地と伝えられています。 |
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戸田柿本神社[15:30] − → R191 → 萬福寺[16:10]
この時間からペンションに向かうには早すぎます。 時間潰しの為に一度益田市内に戻って、雪舟庭園で有名らしい「萬福寺」へ向かいました。
石見、出雲の国には雪舟にまつわる仏閣が多く存在します。 ここ萬福寺もその一つです。 季節的に中途半端だったのか、雪舟庭園も今一つの感じでした。 何より駐車場になっている場所での便所(汲み取り式?)の臭いに辟易しました。
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萬福寺[16:30] − → R191, 9 → ペンション 北斗星[17:30]
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ペンション「北斗星」
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ダイニングルーム
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朝食
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夕食 しいたけのスープ
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魚
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ステーキ
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日原天文台
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ペンション 北斗星[8:30] − → R9 → 津和野駅[8:50]
今回の「SLやまぐち号」への乗車は新山口駅からです。 そのためには特急「スーパーおき」で一度新山口に戻らなければいけません。 汽車の時刻は9時11分発ですので余裕を見て、8時半にはペンションを出発する事にしました。 ペンションには無理を言って朝食を7時半からにして頂き、いつもはだらだらと準備をするところ、超特急で済ませて何とか8時半には出発。 転落しない程度に山道を猛スピードで駆け下りて、なんと20分強で津和野駅に到着出来ました。
津和野駅[9:11] − → JR山口線 → 新山口駅[10:17]
「SLやまぐち号」は一日一往復運転です。津和野発新山口行きの「SLやまぐち号」は15時過ぎの出発ですので、今回は特急「スーパーおき」で一度
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入線するスーパーおき
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スーパーおき
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新山口駅[10:47] − → JR山口線 → 津和野駅[12:46]
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後ろを受け持つ C56160
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C56の運転席
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バック中のC571
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先頭の C571
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C57の運転席
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重連の様子(@津和野)
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重連の様子
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子供達は列車内でお菓子を食べてお腹一杯のようですので、子供達は放っておいて昼食を摂るために『能濃』に入り「うずめめし」を注文しました。 一応子供達用にはざるそばも併せて頼みました。 「うずめ飯」とは、しいたけ、にんじん、かまぼこ、豆腐などをさいの目切りにしたものを昆布出しで煮たものをご飯の下に埋めてたお茶漬けのような食べ物ですが、これが意外とおいしくさらさらといけてしまいます。 一方、ざるそばはいけません。 めんつゆを薄めただけのような付け汁でおいしくもなんとも有りません。 子供達が食べなかったのもあながちお腹が一杯というだけではなかったようです。
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能濃
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うずめ飯
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昼食後すぐに腹ごなしというのも変な話ですが、次の予定がりんご狩りなので、お腹を空かせるために、津和野の散策をしました。 ちなみに息子は初めての津和野訪問です。 日曜日にもかかわらず観光客は少なめで、以前訪問した時に比べ町の活気がありません。 人々はどこへ行ってしまったのでしょうか。 一方、町中の水路にいる鯉たちは以前にも増して、丸々と太っています。 以前は餌をあげても食べ飽きていたらしく見向きもしなかったのですが、今回、子供達にせがまれて餌を買って与えると飛びついて来ました。 こんな処にも観光客の減少が見て取れました。
海老園をひやかし、沙羅の木でお土産、安野光雅美術館で来年のカレンダーを買い求めると津和野の町を後にしました。
津和野駅[15:00] → → R9 → 岡崎りんご園[15:25]
津和野での散策を終え、最後のイベントである「りんご狩り」へ向かいます。 場所は国道9号線沿いの高台にあるりんご園で、りんご園からは山口線がよく見えます。 入園料を払うと、一目散で山口線がよく見える場所に陣取りをして、「SLやまぐち号」の運行スケジュールを確認、津和野出発が15時25分で徳佐到着が15時41分です。 この予定では45分頃にこのあたりを通過すると踏んで、まずはりんご狩りに専念する事にしました。
子供達は二人とももぐ気満々です。 一人一個ずつもいでは試食するのを繰り返して居たら、最終的には家族で10個前後のりんごを食べた勘定になりました。 りんごの種類は「秋映」、「紅将軍」、「あかぎ」等様々な種類があり、お土産に採って帰る品種を決めながら試食したつもりですが、結局最後には何処に生えていた品種だかも判らなくなって、適当に採って帰る事になりました。 持って帰った時点ではみんな混ざってしまって、どれがどれだか判らなくはなるのですが。
15時45分頃、「SLやまぐち号」は予定通りやって来ましたが、先頭がC57、間に客車を挟んで、最後がC56という予想外のプッシュプル運転で通過して行きました。 今度はSLを見る側の立場になって、子供達は再び大興奮でした。
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引っ張る C571
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プッシュプル運転
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押す C56180
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岡崎りんご園[16:30] − → R9, 315, 2 → 徳山東I.C. → 山陽自動車道 → 岩国I.C. → 自宅[19:00]
陽がだいぶ傾き、秋風が身に染みるようになってきたので、りんご狩りにきりをつけて、帰宅する事としました。 帰りは国道315号線を南下して徳山に向かいます。 徳山東から山陽自動車道に乗り、いつものように玖珂パーキングエリアで味噌ラーメンを食べ、家に戻りました。
盛りだくさんの旅行でしたが、どうにか無事にスケジュールをこなすことが出来ました。 娘は天体観測、息子はりんご狩りが印象に残ったようです。 今回の旅行も無事に、また、予定を上回る場所を訪問する事が出来、満足した旅行でした。
名称
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内容
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住所
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電話番号
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備考
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道の駅 ピュアラインにしき | 道の駅 | 〒 山口県岩国市錦町府谷 117 | 0827-71-0011 | |
楽々亭 | レストラン | 〒698-0041 島根県益田市高津7-21-44 | 0856-24-0021 | |
島根県立万葉公園 | 公園 | 〒698-0041 島根県益田市高津町イ2402-1 | 0856-22-2133 | |
道の駅 シルクウエイにちはら | 道の駅 | 〒699-5216 島根県鹿足郡津和野町池村1997-4 | 0856-74-2045 | |
ペンション 北斗星 | ペンション | 〒699-5207 島根県鹿足郡津和野町枕瀬801-8 | 0856-74-1010 | |
日原天文台 | 天文台 | 〒699-5207 島根県鹿足郡津和野町枕瀬806-1 | 0856-74-1646 | |
岡崎りんご園 | 農園 | 〒 山口県山口市阿東 徳佐下833 | 083-957-0061 |