
ふくろう博士のカナダ便り
ふくろう博士のカナダ便り−2
”オーブン・ストーリー”
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21世紀の出発の年にあたり
皆様のご多幸と良き門出をお祈り致します
皆様、お元気でいらっしゃいますか。
私は21世紀に生きる実感とエネルギーでいっぱいですが、
なにせ体は中古品ですので、無理をせずに油を注ぎながら
末長く使えるようにのんびりやっています。
のんびりのてんではカナダはうてつけの国です
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8月末にアメリカに注文した
バーベキュウー・オーブンが
4ヶ月かかってやっと届きました。
(アメリカとカナダは政治以外はまるで一つの国のようです。)
以下はこの4ヶ月のオ-ブン・ストーリーです
カナダでは家の中で焼肉などはせず、ベランダや庭で焼きます。 テレビで家の中で使えるバーベキューオーブンの宣伝をしていたので, 狭い我家にぴったりだと8月末に送金して注文しました。 1ヶ月かかると言うことでしたが,2ヶ月過ぎても届かないので電話をしました。 調べて返事をするとのことでしたが、2週間たっても音沙汰なく,また電話をしました。 そしたら、バンクーバーに発送したとのこと、 しかし3週間過ぎても届かず4回目の電話してバンクーバーの電話を聞き出して、 バンクーバーに電話をしました。5回目の電話。 バンクーバーでは今、係りが留守なので調べて返事をくれると言うことでしたが、 これも返事なし、それでまた6回目の電話。 この時はバンクーバーの係りは本社から我家に送れと言う指示がなかったからと言っていましたが、 とにかく、すぐ送りますと言うのでやれやれと思っていたら、これも2週間過ぎても着かず7回目の電話です。 3週間位かかるから、もう少し待ってください言われやっと届きましたが、もうへとへとです。 (バンクーバーとケローナは東京―大阪間です。) ここでは、黙っていればそのままです。
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買い物に行っても品物をのんびり包んでいて途中で
店員同士の話が始まると
時には客にかまわず話をしています。
時間のない時は血圧が上がりそうです。
私の知人は大阪から来て慣れるまで3年かかったと言っていましたから、私はまだまだ修行が必要のようです。
時として、まるで途上国に来たような気分になります。
でも、こちらの人はほとんど気にしていないようで、
品物を渡しながら
“Have a nice day”
とにっこり微笑みます。
Nice dayを壊しているのは誰なのと言いたいところを、
“ここはカナダ、ここはカナダ”
と言い聞かせています。
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P.S.
「いやそうなんですよ。大変だった」。
ところが、先日あるお店で、店員とぶつかりそうになった。
とてもいい若者で恐縮して私に謝るので、こちらも気の毒になって
「ごめんね。日本ではいつもラッシュばかししているので、
のんびりしたケロウナでは、一歩いつも僕が早すぎてテンポが合わないんだよ。
何しろここのテンポに日本人が合うまで三年かかるというからね」
と言うと、
「エッ?私は田舎の町からケロウナに来たとき、あまりにみんなのテンポが早くて目がまわり、
カルチャーショックに参ってしまったんです。
この町の早さに慣れるまで三年かかりました!」
ギャ、ギャ、ギャ! 上には上があったんだ。
家内に話したら、「あたし、そんな町に行ったら死んじゃうわよ!」 |
カナダでは,大昔からカナダに住んでいる人をネイチーブカナデアンと言いますが、 その人たちはわずかで、ほとんどのカナダ人は自分か、親か、または祖父母が移民として ヨーロッパやアジアの各地から来た人達ですから移民の感覚が未だ残っているようで、 その上多くは生活を求めてきたので、カナダの人々はキドリがなく、人種差別もほとんどありません。 ただし、おおざっぱなところがありジーパンの社会です。 この冬は,昨年よりも寒く、11月に1度雪がふり,12月にはよく降りました。(昨年は12月に1度降っただけでした)ただし,3日間降っても,積雪量は日本の1日の大雪よりは少ないです。それに、軽くふわふわと,降っているのかな、というくらいにぱらぱら舞っているので屋根にも積もりません。 11月の中ごろから街も各家もクリスマスの飾りつけを始め夜は街じゅうが綺麗です。
カナダの人は他人がどう思おうと関係なく、自分の好きなように飾り付けをします。従って,各家様様で楽しいです。 ただし、共通な点は、どの家も他人に見せるために外に向って飾っていることです。

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