田村孝行 : 復刊 半群論

作成日 : 2022-02-03
最終更新日 :

概要

まえがきから引用する :

日本人の名前

序文を見ていると、p.3 でつむぎ積は木村-山田によって導入された概念である. という記載があった。木村も山田も人名だろうが、誰だろうか、 木村氏はおそらく木村直樹氏と思われるがはっきりしない。山田氏は山田深雪氏だろうという見当がついた。 目次にある、11・3 山田半群 のいわれも山田氏由来のものに違いない。 山田氏は槇書店から「半群論入門」という書籍を出版している。 ともあれ、日本人の名前があるのは誇らしい。

消約的

p.9 にこんな定義がある。

定義 二項演算(・)の定義されている集合で,次の条件を満足するとき群という.(中略)
(1・3・6) 左消約的 : `ab = ac => b = c;` 右消約的 : `ba = ca => b = c.`
左消約的でかつ右消約的であるとき,消約的 ( cancellative ) という.(後略)

そういえば、中村亨「ガロアの群論」で、cancellation を「相殺可能性」と著者は訳していたが、 すでに「消約」という訳があったのか。

復刊シリーズ

数式記述

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書誌情報

書名復刊 半群論
著者田村孝行
発行日2001 年 5 月 25 日 復刊 1 刷発行
発行元共立出版
定価5,500 円(本体)
サイズA5 版 328 ページ
ISBN4-320-01676-9
NDC411.6
備考草加市立図書館で借りて読む

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MARUYAMA Satosi