撤収 その1


C2を撤収し、休憩する宮川、仕立隊員

10月13日 晴れのち風雪


名塚さんとの取り決めどおり、テントと少々の食料・燃料を残すことにする。
不必要な食料は、中身のみ外に捨て、ごみとキッチン道具、酸素、レギュレータ・登攀具等をパッキングする。
1人25Kgくらいはあったのではないか。
疲労した体にはきびしい。
特に頂上を往復した仕立君には、きびしかっただろう。
結局、酸素は、新品のみ荷下げし使いかけのものは、残置することにする。
それでも、1ピッチ1ピッチ座り込みながらの下降だった。
仕立君は、かなり遅れ気味だ。

C2手前のスノーブリッジが崩落しており、手持ちの6mm×40mのスリングを使って別のスノーブリッジをわたる。
ちょうどC1から宮川さんがC2撤収のため上がってきたところだった。
余った食料の中身をクレバスに捨てる。そのうち、BCからアンプーリがあがってきた。
目一杯の荷物をもって下降にうつる。

入りきらなかった一部のごみは、申し訳ないがクレバスに捨てる。
C1では、夜遅くまで3人で話した。

山田 記

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