mori's Page 騒音の対策
![]()
2.2.消音量の定義
消音量の定義には様々な表し方があり、用途や取り付け方により、同じ消音器でも性能は変わってくる。また殆どの
場合消音器は周波数特性が平坦で無いため、接続する音源によりその性能は変化する。
(1)減衰量
一般に減音量で表されている場合、厳密な規定はなく、正確に定義されたものでない。
図5に示した減音量はLの長さを持った管路の一部に消音器を設置した場合で、消音器設置後も管路全長Lは変わっ
ていない。この場合の設置前後のレベル差による減音性能を示したもので、このような場合単に減音量として表す事 が多い。 ![]()
(2)挿入損失(Insertion Loss)
減音効果は消音器が無い場合の音圧を消音器を取り付けた時の音圧レベルの差で定義される。これを挿入損失
(Insertion Loss)と定義する。
通常は図6で示すように、管路端より十分に離れた位置(点音源と見なせる距離)で測定した位置で消音器の設置前後
に於けるレベル差で表す。 ![]()
*厳密な挿入損失を表す場合、音源を完全な低速度音源として示すことも提案されている。
(3)透過損失 (Transmission Loss, Attenuation)
消音器の入射音のエネルギに対する出口側透過音のエネルギの比で性能を表すものであるが。透過損失は管路の
反射の影響を分離して表すもので、反射面を考慮しない場合は騒音減衰(Noise Reduction)と呼びNRと呼ぶ。(図7参 照) ![]() 前へ ページの先頭へ 次へ
![]() |