mori's Page 騒音の対策
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3.消音器の種類と原理
消音器には原理的に幾つかの種類に分かれ、パッシブな方法以外にも情報処理技術を使用したアクティブ消音器も
ある。
ここでは一般的に使用される3つのタイプの消音器について説明を行う。
3.1.干渉型消音器(サイドブランチ)
音原に接続されている管路に干渉させる管や小穴を設け音波の干渉により音を低減させるものを干渉型の消音器と
云う。
図8は主管路にブランチパイプを設けブランチパイプの干渉により特定の周波数の音を効率よく低減するもので、ブ
ランチパイプ入口で分かれた音波はブランチパイプの往復で1/2波長位相が遅れて元の分岐点に戻り、主管路内の音 源からの音波と逆位相で合成し音を消去する。 ![]()
次式はサイドブランチの減音効果の計算式(資料消音器の計算式(9))であるが減音量 R(dB)はブランチの影響の
みを計算するもので透過損失を表している。 ![]()
図10は図8に示す系での管路の内径がそれぞれ55mmで、ブランチ部の長さが245mmのときの減音量で350Hzで最
大の減音効果を示す(図中実線)。図中点線は主管路の影響を含めた挿入損失を示している。図9は拡張部のあるブ ランチの場合で、計算結果を図11に示す。
図12は直管ブランチと拡張ブランチの透過損失の比較である。
干渉型の消音器には以上の他にヘルムホルツ共鳴を利用した(資料消音器計算式10)や他に(11)、(12)、(14)などがあ
る。
この形式のサイドブランチなどは数100Hz以下の帯域で使用されることが多いが、ヘルムホルツ共鳴を利用したもの
は、高い周波数帯域で使用されることもある。但し、共鳴型は効果のある周波数帯域が狭いことに注意しなければなら ない。 ![]() ![]() ![]() ![]() 前へ ページの先頭へ 次へ
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