メキシコ北部大縦断の旅L.A.からメキシコシティへ
                  
(1998/9/12〜1998/9/27)16Days

8.夜行バス、中日(なかび)の強行軍そして相棒が・・・(Chihuahua-Zacatecas/1998/9/19)

カテドラルを見上げて。。 今朝は8時に町に出た。チェックアウトが午後2時と遅かったので荷物はそのままにして行くことにした。江川がチワワ産の革のベルトが欲しいということで、サカテカスまでのバスの時間が心配なわたしは、とりあえずバスターミナルで調べるために午前中は別行動をとることになった。
 最初バスで行こうと、バス停に泊まるバスに片っ端から聞きまくったが、10台以上のバスに「¡No!」と言われさすがに参ってしまった。仕方なくタクシーをつかまえてターミナルに向かうことにした。値切ってみたが30ペソで変わらなかった。この辺が相場らしい。

 ターミナルまでは20分近くかかった。わたしが予想していたよりチワワのセントラルターミナルは大きくて中もきれいだった。さすが州都だけのことはあるな、と見直した。いろいろバス会社をあたってみることにした。ここからサカテカスまでは12,3時間もかかるため、夕方出発の夜行で行こうと判断し出発時刻をメモにとった。そして再びセントロに戻って江川と合流した。江川はソカロのベンチでボーっと座っていた。朝わたしと分かれてからすぐ、朝食を食べようと近くのカフェテリアに入ったが、うまく注文できずに悪戦苦闘していたらしい。ベルトもまだ買っていないというので革製品がたくさん置いてある店を探した。ある店で江川が気に入ったベルトを見つけ値段の交渉に入った。なかなか値段が下がらないのでわたしも手伝ってやろうと思い、会話に加わった。わたしは英語がいまいちなのでスペ語で話をした。結局ほとんどまけてくれなかったが、英語とスペ語と日本語が飛び交った交渉はとても楽しかった。

 もう昼に近づき、前から噂に聞いて楽しみにしていたチワワ肉を食べようとレストランを探したが、余りこれと思う店が見つからず、ファミレスのような店に入ることにした。ぜひステーキを食べたいと思っていたので2人も念入りにメニューをチェックして注文したが、出てきたその肉料理は我々が予想していたものとは程遠く、牛肉には違いなかったがなぜか揚げてあった。なんて注文すればステーキが食べられるのだろうと2人で悩んでしまった。

ソカロにて。。 その後一旦部屋に戻り、少し休憩をはさんだ後、チェックアウトを済ませた。しかしバスの時間まではだいぶあったのでソカロに行き、のんびり景色や人の往来を楽しんだ。チワワ人はわたしたちに気さくに声をかけてきて退屈しなかった。中には日本で働きたいという若者まで現れてアドレスを交換したりもした。いま日本は不景気だから難しいかもと親切に教えてあげた。まぁその前に日本語話せないとぜんぜんだめだけど・・・チワワ人はみんな気さくないい人でとても気に入ってしまった。場所によって人柄や街並みが違う。メキシコってほんとに広いんだな。そんなことをふと思った。

 しばらくソカロで他愛もない雑談を楽しんだ後、バスターミナルに向かって出発した。サカテカス行きは17時15分発。327ペソだった。到着予定は明朝約6時、これから長い長いバスの旅が始まる。

次へ進む→「9.相棒ダウン、サカテカスで休養の巻」へ続く。


前に戻る旅行記目次へ