メキシコ北部大縦断の旅−L.A.からメキシコシティへ
(1998/9/12〜1998/9/27)16Days
11.グアナファトでのひととき(Guanajuato/1998/9/22)
今日は8時過ぎに目が覚めた。久しぶりにゆっくりと休むことができた。ChristianやJavierは学校に行き、すでにいなかった。シャワーを浴びてJoseの作った朝食を食べた。そして2人でグアナファト巡りに行くことにした。
まず最初に郵便局に行って絵葉書を日本に出しに行き、その後TEATRO
FUAREZという劇場に行った。古代ギリシャを彷彿とさせるとてもきれいな建物だ。ちょうど中に入ることができたので入ることにした。(N$5)内部の装飾がまたすごい。金がいたるところに使われていてとても優雅だ。普段はクラシックやオペラなどが上演されていると聞いたが、わたしも貴族の気分を一度味わってみたくなった。
それからピピラ像に向かうことにした。中世都市グアナファトを一望できる最高のVEW
POINTだ。しかしピピラからの景色がすばらしいのは去年来て知っていたが、そこまでの登り階段が長くとてもつらいことを忘れていた。ひいひいいいながらやっとのことで丘の頂上まで登った。ピピラからの景色はやはりすばらしかった。1日中見てても飽きない。江川が土産屋で絵葉書を選んでいる間、わたしはそのきれいな景色をぼーっと眺めながら、日記をつけていた。
すこしここで休んだあと、また坂を降りて途中有名な口づけの小道(Callejon
del Beso)に寄り、写真を撮った。そしてBanamexでT/Cを200ドル分ペソに換金した。いつも両替するときは使いやすくするため小額紙幣を沢山混ぜてもらっていたので、200ドル分ともなるとすごい量になった。ちょっとお金持ちになった気分だ。そして2人でMERCADOに行ってみることにした。しかしその日のMERCADOの露店は半分くらいしか開いてなく、とても残念であっだ。わたしはあまり買う気がなかったので冷やかすつもりでお店を回っていたが、最後に見た店でさっき見たCallejon
del Besoのきれいな皿を見つけ、悩んだ末2枚買ってしまった。ばっちり値切ったけど・・・江川は初め銀のグラスを探していたが、ここにはいいものがなく、近々結婚する予定の後輩のために陶器でできたソーサーのセット(N$200)と、サッカーを教えている子供たちのためにキーホルダーを人数分買っていた。
いろいろ回っていたが、2人とも腹が減っていることに気づいた。時計を見るともう2時を回っている。一旦家に戻ることにした。帰り道タクシーを捕まえようとしたがなぜかすべて断られ、歩いて丘の上にあるFamiliaのうちまで登ることになってしまった。とても疲れてしまった。食事をとっているうちにJavierとPauが学校から戻ってきたので、そのあと一緒に遊んでいた。PauはJavierのいとこで今年で5歳になる。初めは話し掛けても恥ずかしがってしまい、とても内気な女の子なのかなと思っていたら、それはわたしのとんだ思い違いで、仲良くなるとJavierに負けず劣らず家の中をはしゃいで飛びまわった。
そんなこんなで遊んでいるうちに夕方も6時になり外も暗くなってきだした。我々はまたカルメカのみんなと飲む約束をしていたので、また帰りが遅くなり子供たちが寝てしまう前に、日本から持ってきたお土産を渡すことにした。もう明日帰るのかと思うと、すこし寂しくなった。バックパックから子供たちに買ってきた「たまごっち」を出そうとすると、いち早くそれを見つけたPauが「¡Ay、TAMAGOTTI!」と叫んだ。去年カルメカで受けた授業で「MASCOTA
ELÉCTORICA」という名前で新聞に日本ではやっているとの記事を読んで、それで買ってきてあげたのだが、パッケージを見ただけでばれてしまうとはさすがにびっくりした。しかも日本語なのにね・・・ こっちでも英語版が結構はやってるらしい。2個しか持ってこなかったので、Marthaの子供たちとLupitaの子供たちに1個ずつあげることにした。兄弟(姉妹)に1個しかあげないとやはり初めは年上のお兄ちゃんやお姉ちゃんが先に遊び、弟や妹は横でうらやましそうに眺めているだけだ。Javierは兄のCristianがやっているのを眺めていた。兄弟仲良く遊んでね、と言おうと思ったがうまいスペ語が見つからず、日本でもメキシコでも変わらないんだな、と思わず笑ってしまった。ただ、すべて説明書が日本語のため(当たり前だが)、子供たちに使い方を説明するのに大変な目にあってしまった。わたしだってやったことないんだから・・・
8時過ぎ、先に忘れずに洗濯物を取りに行き、カルメカに行った。光子さんは用事があり遅れてくると言うので、おさむくん、まきさん、武田さん、江川とわたしで昨日行ったBARでまた飲んだ。光子さんも送れてきたが、すぐに帰ってしまった。話が盛り上がってしまい日付が変わる頃まで飲んでいたが、それでもまだみんな帰らず、近くのカフェテリアでコーヒーを飲みながら遅くまでいろんなことを語り合った。日本にいまいる日常のルーチンから一歩離れ、まったく違う価値観をもった人とこうして話ができる。そういうのも旅の楽しみの一つだなと思う。最後にみんなに別れを告げ家に着いたのは午前2時を回っていた。当然Familiaのみんなは寝てしまっていて、結局Joseを起こすことになってしまいとっても申し訳ないことをした。