メキシコ北部大縦断の旅L.A.からメキシコシティへ
                  
(1998/9/12〜1998/9/27)16Days

10.感動の再会!!グアナファトへ(Zacatecas-Guanajuato/1998/9/21)

 4時起床。外はまだ真っ暗だ。昨日でこの旅も折り返し地点に差し掛かり、いよいよ今日から後半戦になる。きょうは朝から腹の具合がいまいちだ。昨日買ったLomotilをわたしも一緒に飲むことにした。江川は昨日と比べ、だいぶ体調が戻ったらしい。1日寝ていたのがよかったみたいだ。わたしも少し安心した。グアナファトまで行ければFAMILIAも待ってるし、日本人もいる。6時発バスに間に合わせるために5時ごろそのホテルを出発した。

 6時発のレオン行き(N$91)の切符を買った。サカテカスからグアナファトまではDIRECTOの便が極端に少なく大きな町であるレオンを経由していくほうがよいとの話を聞いていたからだ。バスは1時間も遅れて到着した。毎度のことながら時間にはほんとアバウトだ。しかも来たそのバスはターミナルの窓口で1日1便0:10発しかないと言われたグアナファト行。さすがに2人で首を傾げてしまった。どうなってるのかよくわからん。しょうがないのでそのバスでレオンまで行き、グアナファトまでの切符(N$20)を買いなおした。

 午後1時、やっとのことでグアナファトのバスターミナルに着くことができた。やっとJavierたちに会える。とても楽しみだ。ターミナルで日本人の旅行客に会った。うちらと同い年で同じ通信の会社に勤めていると言っていた。新婚旅行に来ていて今日1日グアナファトを観光して、明日シティに戻りカンクーンに行くらしい。カンクーンはカリブ海に面したリゾート地で、最近新婚旅行のパックがよく出回っていて日本人カップルが結構いたりする。それを知ってか片言の怪しい日本語を話すメキシコ人も多い。

メルカドからふらふらと。。  しばらくの時間情報交換をして別れ、我々はタクシーをつかまえ、セントロに向かうことにした。光子さんのいるカルメカ学院まで行かず、その手前のメルカドで降りた。1年ぶりのこの町を早く歩きたかったからだ。とても懐かしく思える。グアナファトは変わらずきれいでこじんまりとした町並みだった。カルメカで光子さんと再会した。我々が来たのを快く迎え、喜んでくれたのが本当にうれしかった。学校を終えたChristianがここまで迎えに来てくれるらしい。それまでカルメカの1年や、うちらの会社のことで楽しく雑談した。話によると、去年いた中ではおさむくん以外わたしの知っている人はいないらしい。それでも今いる人たちとはすぐ仲良くなることができた。

 30分ほどでChristianが迎えに来てくれ、すぐ新しく引っ越したFamilaの家に行くことにした。歩くと結構時間がかかるとのことでタクシーで行くことにした。Christianはぜんぜん変わっていなかった。でも少し太ったかもね?

 Familiaの新しい家は、丘の高台にあった。そこかグアナファトの町並みが一望できる。とてもきれいだ。グアナファトを紹介するとき必ず出てくるカテドラルは残念ながら反対側で見えないのだが。家ではJoseとJavierが出迎えてくれた。Javierは変わらずやんちゃでかわいい子だったLupitaの子供たちもちょうど来ていて、1年ぶりの再会を楽しんだ。Lupitaは去年わたしがお世話になったMarthaの妹で、しかもカルメカでスペ語を教えてもらった女性だ。だがいまはもう先生は辞めてしまったらしい。フラ語も話せるすごい人なのだ。でも辞めたからといって先生の血はまだ残っているらしい。わたしの話すスペ語はまだまだいい加減で逐一文法や発音をチェックされてしまった。でも日本からこんな遠い異国の地にこうして会いに行ける友人がいる。なんてすばらしいことだろう。ずっと大切にしていきたい。そう素直に思えた。

怖いよ。。。だって本物なんだから 久々の再会果たしホッとした後、MOMIASに行くためカルメカに戻った。グアナファトにはMOMIA、本物のミイラを展示している博物館のようなものがある。わたしは去年行ってその不気味さに閉口してしまったのだが、相棒の江川に見せてあげるためだ。まきさんという22歳の女の子がMOMIASまで案内してくれた。まきさんはやはり余り好きでないらしく、外で入らず待っていると言った。わたしも半分は一緒に待っていたい気分だったが、さすがに江川1人行かせるわけには行かない。しぶしぶ中に入った。相変わらずミイラは不気味で怖かった。楽しそうに写真を撮っている江川が信じられなかった。だって生まれたばかりの赤ん坊や妊婦のミイラとかもいたりしてしかも全部本物・・・

 中にいる間夕立に襲われ、見終わり外に出ようとしたらすごい豪雨だった。傘などもっていないうちらはしばし雨宿りをしていた。しばらく待っていると雨が小ぶりになったきたのですぐそこを出発し、いままでの強行軍でたまっていた洗濯物をやっつけに近くのLavanderíaに行った。明日の夕方に仕上がるらしい。

 もう7時を過ぎ、あたりもだんだん暗くなってきた。一度カルメカに戻ることにした。光子さんの頼みでパソコンを見てあげることにした。去年光子さんにパソコンを借りてメールを日本の友人に打たせてもらってから、なぜかわたしはそのパソコンのメンテをやるようになっていた。ハードディスクがいっぱいだったので、整理して必要ないファイルを削除してあげた。その後、去年一緒に授業を受けていたおさむくんが来たので、光子さんと一緒に近くのBARに飲みに行った。おさむくんはいま大学生で休学してメキシコに来ていてスペ語はもちろんメキシコの文化や歴史を勉強している。この1年の間、グアテマラなどいろんな国を旅してまわったそうだ。とて興味深くその話を聞いた。

 深夜11時、Familiaの家に戻るとMarthaとAlexが帰りを待っていてくれた。AlexはMarthaの弟で20歳の学生。弁護士になるために勉強している。いつもいろいろメキシコの話をしてくれ、何でも聞けるわたしとFamiliaの中で一番年の近い友達だ。久々に会えたこともあり深夜まで話し込んでしまった。     

次へ進む→「11.グアナファトでのひととき」へ続く。


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