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名演2005年５月例会　地人会公演　

作／山田太一　演出／木村光一

５月18日（水）６時30分 　　19日（木）１時30分 　　　　 　　　 ６時30分 名古屋市民会館中ホール 　地図 　 １　会費　　　　　 　月額　２６００円　 　22歳以下　　２０００円　　 　高校生以下　１３００円 ２　入会金　 　２９００円　 　22歳以下　　２３００円　 　高校生以下　１６００円 くわしい名演の入会方法は こちら 日程申込フォームはこちら（会員専用） 配役・スタッフ一覧 関連サイトリンク	古くからある写真館には、時の記憶と人の心が残っている 　世の中には写真集や写真雑誌が溢れ、写真そのものは大して特別ではなくなったが、写真館というと、古めかしい何か特別な場所という気がする。 　写真館に飾ってある写真の中の入たちは、着飾ってちょっと気取った感じで、フレームの中に収まっている。時代掛かってみえるのは、かつて写真が珍しかった、力メラが高嶺の花だった時代、某かの記念に、大切な時の記憶を残しておくために、撮る方も、撮られる方にもある種の緊張感が漂っていた、そんな時代のなごりが感じられるせいかも知れない。 　今は携帯電話にまで力メラが付いているような時代。今どきわざわざ写真館で写真を撮るということは、プリクラやスナップ写真の気軽さとは違い、よほど特別な事に思える。 　浅草の路地裏にある花岡写真館は、明治の始め頃から続く老舗の写真館。創業当時は大人気で、書生の四、五人居たのも今は昔。ここ数年は、客足もさっぱり。四代目になる店主の昌志はいつ廃業しようかと考える今日この頃。 　そんなある日の夕刻、閉店間際のこの店に、若いカップルがやって来る。 　二人の写真を撮って欲しいというカップルの依頼に、なぜか店主は何かと理由をつけてなかなか写真を撮ろうとしない。 　怒るカップル、謝る店主。店主は女房に告げる。「この二人は死のうとしている」。この店には代々伝わる不思議な話がある。ファインダーを覗くと「死」を覚悟して最後の写真を撮るために力メラの前に立つ人たちの心が見えるという。 　久しぶりに客が来て、閑古鳥の鳴く写真館は嬉しいかぎりの筈だが、よりにもよって、次にやって来た初老の客にもまた死の影が見える。 　この人たちを死なせたくないと、夫婦は考える。そして、昔この写真館で本当にあった、ちょっと不思議な話を彼らに語り聞かせる。 　初代店主光竜の時。創業間もない明治十一年、江戸が東京と名を変え、武士は髷を切られ刀を取り上げられ大量失職。できたばかりの明治政府はまだまだ不安定。そんな頃、一人の武士が写真を撮って欲しいとやって来たときの話。 　次の話は、三代目＝昌志の父の時。昭和二十年冬、徴兵され南方戦線にでている若者が、生まれてから一度も会っていない我が子と妻にこの写真館ておち合い、三人の写真を撮って欲しい、と雪の中をやって来た夜の出来事。 　おせっかいな下町の花岡写真館は、その時々の姿形と共に、大切な「人の心」も一緒に残している。

関連サイト

地人会ウェブサイト　http://www1.biz.biglobe.ne.jp/~CJK/

竹下景子さん公式サイト　http://www.takeshitakeiko.net/

大原やまとさんブログ　http://d.hatena.ne.jp/yamato3LDk/
上田裕之さんブログ　http://hirohero.blog7.fc2.com/

５月例会『浅草・花岡写真館』

例会運営サークル第１回準備会　

３月４日（金）６時30分　名演事務局会議室

内容　１　スケジュールの決定。
　　　２　例会の魅力について。
　　　３　前例会の感想を語ろう。
　　　４　自己紹介・サークル紹介。

例会運営サークル第２回準備会　　

４月４日（月）１時30分・６時30分　名演事務局会議室

例会運営サークル第３回準備会　　

４月25日（月）１時30分・26日（火）６時30分　名演事務局会議室

例会運営サークル第４回準備会　　

　　　　　５月９日（月）１時30分　名演事務局会議室
　　　　　　 10日（火）６時30分　名演事務局会議室

感想を語る会

５月25日（水）１時30分・６時30分　名演事務局会議室

感想文集づくり

５月30日（月）１時30分・６時30分　名演事務局会議室

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最終更新日 2005/05/16