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<取調室>
事件も一段落した後、ジュンウォンはバンヒとのことで取り調べを受ける。

「バンヒでなくミョンヒョンだ」と言うジュンウォン。
彼の恋人はミョンヒョンだもんね。
この時のジュンウォンはもう冷静になってるから、ミョンヒョンがアル中になるほど苦悩していた訳がわかっているはず。
ジュンウォンはそれまでずっとブルーのワイシャツでしたが、このシーンだけはグレーのワイシャツです。
この衣装で「私は死んだも同然です」というセリフが悲しい。
私にとってキツイのはやっぱり彼女が妊娠していたことと、それを黙っていたことかな...。
それでも任務を遂行しなければならなかったのね。
「現代のヒュドラ」は監督が一番に言いたかったことだそうです。
例え恋人同士でも銃を向け合わなければならないのが、今の現実だとも言ってました。


<留守番電話>
スタジアムに入る前、ミョンヒョンはジュンウォンの留守電にメッセージを残していた...。
『ジュンウォンさん・・私、ミョンヒョン。今、競技場の前。
CTXはロイヤルボックス上方のドームライトの中にあるわ。地下変電室からライトを点けるはずよ。
そして、私は・・・競技場西側の観客席の中央にいるはず。
お願いがあるの。ジュンウォンさん、私の前に現れないで。他の人をよこして・・・。
ジュンウォンさんと一緒だったこの1年・・・それは私の人生の全て。
その瞬間から、イ・ミョンヒョンでもイ・バンヒでもない・・・・ありのままの私だった。
「私を理解して欲しい」なんて言わない。
ジュンウォンさん・・・・今、ちょっとだけでも逢いたい・・・・逢・・逢いたいの・・・・・。』
(セリフからの訳なので字幕とは異なります)

サントラには「When I Dream」に↑このセリフをかぶせたものが収録されています。
気を抜いて聴いているとやられる(涙)。
ミョンヒョンがジュンウォンに残したものは、冷たい銃のような黒でもなく、流した血のような赤でもない、柔らかで真っ白なセーター。
本当の彼女を表す色だったのかもしれないです...。


<再びチェジュへ>
ジュンウォンは再びチェジュのミョンヒョンに会いに来る。
恋人ミョンヒョンからのプレゼント、キッシンググラミーを持って。

つがいの片方が死んでしまうと、飢え死したりしてもう片方も後を追うという魚。
まるでジュンウォンのよう...。
彼の心の傷はいつか癒えることがあるのでしょうか。
(続編制作決定の話は別にして)
最後のきれいなチェジュの海が印象に残りました。
2人が座っていたベンチは、「シュリベンチ」として観光スポットになっています。@済州島

長々とスミマセンでした。最後まで読んでくれてありがとう!


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