7. 旅 行 ア ル バ ム (7)


「JR只見線は温泉天国」

歩いて訪ねる只見線沿線の温泉

旅行日 2000年8月21日〜22日

小栗山温泉 「民宿文伍」

・・・JR只見線に乗って、小出駅から大白川駅、六十里越トンネル
を抜けて福島県側に入ると、ひなびた温泉が数多くある。そのほとん
どが、電車と歩きで行ける所が温泉ウォーキング派にはたまらない。
即ち、滝沢温泉、大塩温泉、湯倉温泉、小栗山温泉、玉梨八町温泉、
沼沢温泉、早戸温泉、宮下温泉、柳津(やないづ)温泉などである。
平成12年夏、改めてこの沿線を旅して、幾つかの温泉を訪ねた。
奥会津は実にのどか、星空と朝もやの似合う温泉の町であった。
特に小栗山温泉の「民宿文伍」の露天風呂からの星空は最高!!
筆者が命名「星空の民宿」と。民宿文伍は正にその名にふさわしい!




◆◆◆◆◆ ご あ ん な い ◆◆◆◆◆


コース1
◆ 「民宿文伍」と「玉梨とうふ茶屋」(会津川口駅〜) 【交通】JR高崎線「浦和」 → 高崎/JR上越線乗換え → 小出/JR只見 線乗換え → 「会津川口駅」下車/徒歩20分 → 「民宿文伍」着 ◆(一日目)「民宿文伍」に宿泊。露天風呂に入り満点の星を楽しむ。 ◆(二日目)「民宿文吾」 → 徒歩5キロ → 玉梨豆腐茶屋(折返し) → 徒歩約2キロ → 玉梨八町温泉(八町温泉共同浴場)→ 徒歩5キロ → JR会津川口駅 = 往復約12キロ = 徒歩2時間30分。この他、初心者コース。玉梨とうふ 茶屋で約1時間、玉梨八町温泉では約40分所用時間をみ ておくこと。 【注】見所・・・川口駅 = 只見川がホームのすぐ近くまで迫り、本当 に珍しい、のどかな駅 小栗山温泉 = 「民宿文伍」の露天風呂がすばらしい。 宿泊するならここ。星は草っ原で寝転 んで見るものと知る。本当の降ってくる 星が売り物。親父さんは鮎つりときのこ 取り、山菜取りの名人。 玉梨とうふ茶屋 = 山の奥の豆腐屋さんだが、土日は 東京方面からのお客さんですごい人気! 地元で取れる「青ばと」という枝豆 を使った豆腐料理や豆腐のアイスクリ ーム、ドーナッツ、千年水コーヒーな どがおすすめ。 ※ 午前8時開店(喫茶店と思えばよい) 玉梨八町温泉 = 昔ながらの共同浴場の風情が残る。 男なら、タオルを腰に巻いて河原のベ ンチで涼んで行きたい! 炭酸が豊富に混じった温泉は胃腸によ いと汲んで帰る人が多い。 ◆データ 「民宿文伍」 ※ 住所 福島県大沼郡金山町大字小栗山字堂平2154−1 ※ 電話 0241−54−2934 ※ 定休日 不定期 ※ 施設 内湯(男女別)、露天風呂(混浴=女性タイム=要相談) ※ 宿泊 1泊2食7,000円程度 ※ 日帰り入浴 大人 300円(※ 利用時間=適宜/問合せのこと)

コース2
◆ 「河井継之助記念館」と「会津大塩温泉」(会津塩沢駅〜) 【交通】JR高崎線「浦和」 → 高崎/JR上越線乗換え → 小出/JR只見 線乗換え → 「会津塩沢駅」下車 ◆(一日目)「会津塩沢駅」下車/徒歩0.5キロ → 「河井継之 助記念館」(見学=約1時間)→ 徒歩約6.5キロ → 滝沢渓谷の「甌穴(おうけつ)」入口 → 徒歩0.3キ ロ「甌穴(おうけつ)」 (見学=約30分) → 徒歩0.3キロ → 「甌穴(おう けつ)」入口 → 2.5キロ → 「会津大塩温泉」(共 同浴場) 【注】宿泊は、「会津大塩温泉」の岩崎屋旅館等 ◆(二日目)柳津温泉(福満虚空尊、粟まんじゅう)、会津若松(鶴 ケ城)等を見学して、会津鉄道、野岩(やがん)鉄道、東 武鉄道経由で、春日部、浅草方面へ帰る。 【注】見所・・・河合継之助記念館 = 越後長岡藩の最後の家老河合継 之助が戊辰戦争で流れ弾にあたり 会津に逃れる途中息絶えた終焉の 地にたつ記念館 滝沢川のおう穴 = 何百万年もの間に激流に侵食さ れた岩盤の穴の数々(甌穴(おう けつ))が芸術作品のように見事。 会津大塩温泉 = 只見川のほとりのひなびた共同浴 場。普段は、屋根のある共同浴場を 利用することになるが、何年かに一 度の割で大雪の年に自噴する露天風 呂がある。
◆データ 「河井継之助記念館」(河井継之助終焉の地) 〜 〜 幕末に「越後に中立の共和国建設を!」と夢見た男 〜 〜 「 河 井 継 之 助 」 ※ 住所 福島県南会津郡只見町塩沢字上の台850−5 ※ 電話 0241−82−2870 ※ 開館期間 毎年4月中旬 〜 11月末まで ※ 河井継之助 1827年 越後長岡城下に誕生 1859年 備中松山の山田方谷の門下となる。 1867年 (10月、徳川慶喜大政奉還) 1868年 4月長岡藩家老に任ぜられる。 (4月江戸城明け渡し) 4月長岡藩軍事総督となる。 5月2日、西軍軍監岩村と小千谷談判決裂。 ・・・榎峠の戦い、朝日山合戦 5月15日、奥羽越同盟成立「連合軍総督」 となる。 5月19日、長岡城落城 7月24日、信濃川八丁沖渡河の奇襲作戦 により、長岡城を奪回 7月25日、新町口の戦いで銃弾を受ける。 7月29日、長岡城再落城により、栃尾に 脱す。 8月2日、栃尾を立ち、八十里峠を越え、 5日に会津(福島県)の只見に 到着。五十嵐清吉宅(只見)に て傷の加療。 8月12日、会津若松に向け出発。 夕刻塩沢村到着。医師矢沢宗 益方に投宿。 8月16日、夕刻(8時頃)死去。享年42歳






コース1の写真

◆ 「民宿文伍」と「玉梨とうふ茶屋」(会津川口駅〜)

「会津川口駅のホーム」
・・・この駅は、只見川がホームのすぐ隣に迫っていて、実にのどかな
雰囲気がある。只見川はゆったりと流れ、駅のホームに降り立つ人を
しばし足止めさせる。この川が、只見地方の総ての源といってもよい。



「会津川口駅」
・・・JR只見線「会津川口駅」と「JA」、「郵便
局」が1つの建物内にあるという珍しい駅舎



「民宿 文伍」全景
・・・小栗山温泉は、地図に載っていない温泉である。
JR会津川口駅から、約2キロ。徒歩20分の所にある。



「民宿 文伍」露天風呂
・・・露天風呂は鉄分が多く含まれており、薄茶色の温泉である。
夜には、漆黒の夜空に満点の星を仰ぎ見て露天風呂に入りたい。



「民宿 文伍」露天風呂
・・・露天風呂の回りは自然の草木が沢山あり、森林浴効果も期待できそう!



「民宿 文伍」の夕食
・・・品良く、珍しい料理をと民宿のご主人は、たと
えば「馬刺し」や「ヒメマス」などを出してくれる。



「民宿 文伍」にて
・・・風呂に入り、一杯やって、地元話に花が咲く。
深夜に露天風呂に入り満点の星を仰ぐつもりだ。




「民宿 文伍」内湯
・・・男女別の内湯があり、こちらの方は、温泉が空気にさらさ
れないために、透明に近いの温泉だか、源泉は同じある。




「玉梨とうふ茶屋」の正面
・・・山の中の片田舎にシックで品のいい喫茶店ががあるという感じ。




「玉梨とうふ茶屋」のメニュー
・・・ 地元産の枝豆、「青ばと」を使ったとうふ、アイスクリーム、ソフトク
リームのほか、オカラから作ったドーナッツ、千年水コーヒーなどがある。




「玉梨八町温泉」共同浴場
・・・ 昔ながらの共同浴場の風情が残る。脱衣所は男女別、浴室は混浴。
男なら、タオルを腰に巻いて河原のベンチでゆっくり涼んで行きたい!







コース2の写真

◆ 「河井継之助記念館」と「会津大塩温泉」(会津塩沢駅〜)

「河井継之助記念館」
・・・「河井継之助記念館」は、会津塩沢駅から徒歩約5分の所にある。只見川の川幅が
広くなり、ゆったりとした流れと周囲ののどかな風景は継之助終焉の地にふさわしい。





「河井継之助記念館」パンフレット
・・・幕末にロマンを賭けた男河井継之助(写真=「河井継之助記念館」パンフレットより転載)




滝沢温泉「民宿 松の湯」
・・・滝沢温泉「民宿 松の湯」は、国道から少し入る。(会津塩沢
から会津若松に向かい国道の左側。入浴のみ100円)
「民宿 松の湯」の公式ホームページはこちら!




松沢渓谷の「甌穴(おうけつ)」
・・・「甌穴(おうけつ)」は、何百万年にわたり、渓谷の岩が急流に
侵食されて、淵や穴ができたもの。夏には、川遊びが楽しい。




松沢渓谷の「甌穴(おうけつ)」
・・・「甌穴(おうけつ)」は夏が一番だが、虻(あぶ)がやっかいもの!




「会津大塩温泉 共同浴場」入口
・・・「共同浴場」の浴室は、長い階段を只見川の辺まで降りてからある。




「会津大塩温泉 共同浴場」浴槽
・・・この温泉は、胃腸によいという。以前私の息子が旅館に宿泊していて、
夜中にひどい下痢におそわれたが、この温泉に40分浸かり、温泉を飲んで、明
け方にはすっかり直っていた。その効き目たるや大変なものである。




「会津大塩温泉 野天風呂」
・・・野趣豊かな野天風呂は、3年〜4年に一度程度の割で、大雪の年の雪解け水の多い
年に自噴する。2000年8月22日は既に枯れていた。5月の連休の頃がねらい目。




「会津大塩温泉 野天風呂」
・・・1994.5.1 野天風呂が自噴していた。全くの自然に成り行き任せの温泉である。
この年の5月の連休には、写真のように勢いよく温泉が自噴していた。鉄分の多い
温泉だった。赤茶けた色は、鉄分の多く含まれているものが酸化して赤錆たから。




「会津横田駅」
・・・JR只見線の「会津横田駅」は無人駅である。・・・会津大塩温泉の最寄り駅。




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