7. 旅 行 ア ル バ ム (19)


「北岳登山と温泉」


日本百名山、日本第二の高峰「北岳」に登り、下山後に「南アルプス温泉ロッジ」の温泉に浸かる旅

「北岳は私にとって青春の凝縮とも言える山である。」


「北岳」(山梨県、3192.4m)は日本第二の高峰である。
もちろん、「日本百名山」の1つでもある。

私が、「北岳は私にとって青春の凝縮とも言える山である。」という
理由は、昭和39年に新潟県長岡市から上京した私が、昭和40年
に健康を害し(腰痛)、健康になったら「あの山に登ってみたい!」
と念じていて、22歳の時に夢が叶って登った山だったからである。

手元に、39年も前の「南アルプス 北岳 3192.4米 1965夏」という
赤茶けた表紙の付いた粗末なアルバムがある。・・・末尾参照。

そして、月日は流れ、今年2004.7.21に39年振りに「北岳」に登った。

還暦の 北岳登山 花の道

北岳や 還暦登山 天の川





◆◆◆◆◆ ご あ ん な い ◆◆◆◆◆



◆【交通・団体旅行】クラブツーリストの「あるく」という雑誌の企画旅行 クラブツーリストの「あるく」のホームページはこちら!

「2泊3日でゆとりの山行 展望と花々の楽園・北岳」 ◆2004.7.21発 ・パック旅行代金 39,900円 ◆05:50自宅発 ◆07:30新宿からバス出発 【注】談合坂でトイレ休憩あり。 ◆甲府昭和インター着 09:30 ◆芦安着 10:00 ◆夜叉神峠着 10:40/発10:55 ◆広河原着 11:30 (食事=各自弁当持参) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆◆(登山 1日目) ◆広河原発 12:10 ・ 御池分岐着 12:30(5分休み) ・ 御池分岐発 12:35 ・ 看板の所着 13:10(5分休み) ・ 〃 発 13:15 ・ 次の看板の所着 14:05(15分休み) ・ 〃 発 14:20 ・ 白根御池小屋着 14:50 【注】1日目=徒歩 合計2時間40分 ◆夕食 17:00 ◆消灯 19:30 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆◆(登山 2日目) ◆起床 04:00 ◆朝食 05:00 ◆白根御池小屋発 06:00 ・ 草すべり分岐 06:35(10分休み) ・ 〃 発 06:45 ・ 休憩(出発後正味1時間) 07:10(10分休み) ・ 〃 発 07:20 ・ 大樺沢分岐着 07:45(10分休み) ・ 〃 発 07:55 ・ 小太郎尾根分岐 08:15 ・ 小太郎尾根看板 08:20(10分休み。カロリーメイト) ・ 〃 発 08:30 ・ 肩の小屋着 09:10(標高3,000m) ・ 肩の小屋発 09:30 ・ 北岳頂上到達 10:25 ◆夕食 17:00 ◆消灯 19:00 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆◆(登山 3日目) ◆起床 04:00 ◆ご来光 04:50 ◆朝食 05:00 ◆肩の小屋発 06:30 ・ 小太郎尾根分岐 07:10(5分休み) ・ 〃 発 07:05 ・ 休憩 07:45(15分休み) ・ 〃 発 08:00 ・ 二俣着 08:40(簡易トイレあり。20分休み) ・ 二俣発 09:00 ・ 休憩 09:45(5分休み) ・ 〃発 09:50 ・ 沢の丸木橋着 10:25 ・ 〃 発 10:35 ・ 御池への分岐着 11:00 ・ 〃 発 11:05 ・ 広河原着 11:15 ◆広河原発(マイクロバス) 11:50 ◆夜叉神峠着 12:20 ◆南アルプス温泉ロッジ着 12:30(芦安。入浴。食事) ◆南アルプス温泉ロッジ発 14:15(大型バス) ◆甲府昭和インター着 14:50 【注】談合坂でトイレ休憩あり。 ◆八王子インター 16:30 ◆新宿着 17:10
◆「北岳への交通対策」 「南アルプス林道の交通規制のお知らせ」の公式ホームページはこちら!
※2003年に北岳に登山を予定していたが、夜叉神峠〜広河原間で12キロ にわたり、土砂崩れがあり、林道が通行止めになっているとのことだった。 2004年になっても、道路は一般車両は通行止めが続いた。 なお、山梨交通の路線バスが、JR甲府駅から1日に数本出ている。 ★前述の「クラブツーリスト」で初夏〜秋に掛けて、団体旅行のバス旅行が 運行されていると知り、応募した。
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§写真による案内(「北岳」登山)


◆ 「2004年・夏/還暦登山の北岳」


北岳の「雪渓」
草すべりから小太郎尾根に行く途中の風景
「大樺沢の雪渓」は例年よりも暑い夏の為に雪が少ない。


大樺沢 雪渓の雪 目にしみる



北岳「肩の小屋」
この小屋に荷物を預けいよいよ、「北岳」の頂上を目指す!!
39年振りの「北岳」は偉大だ!! 本当に来てしまった!!


北岳や 肩の小屋から 仰ぎ見る



北岳の「勇姿」
肩の小屋の脇から北岳を見る。
その大きさが迫り来る。大きい!!


北岳や 大きさ目立つ 男ぶり





「ブロッケン現象」
夕日が千丈ヶ岳の方角に沈もうとしたとき、夕日とは反対の方角に半円形の虹
のような光が現れた。私がまるで観音様のように映る。「ブロッケン現象」だ!!


夕暮れの ブロッケン現象 山の神







◆ 「1965年・夏/思い出の北岳」


60-39=21 21歳の私は、初めて北岳に登った。
今から39年前、春から秋にかけて、私は月に
3回は山に入っていた。北岳は憧れの山だった。


アルバムの 北岳忍び 下準備





野呂川にかかる「つり橋」
1965年頃、広河原の野呂川に掛かっていたつり橋は、ご覧のように、
「1度に1人ずつ渡るように!」と注意書きがされたチャチなものだった!


つり橋を 一人渡りて 夏の山





北岳頂上の「一等三角点」(3192.4m)
39年前、21歳でこの山に登ったときは、無謀にも、登山など初めていう友
人を3人も誘い、私ともう1人の相棒は、「ガスに巻かれ途中岩に腰掛け眠
ってしまう者も出る」という過酷な山行を強行した。考えれば、装具も粗末極
まりなかった。重い水筒がプラスチック製になったのが画期的なことだった。


北岳や 一等三角点 白根山





「台風で小屋に缶詰」
山梨市内で風速40mを記録!北岳は60mはあるだろうと山小
屋のおじさんの話。そして、偶然にも、有名な写真家「白幡史朗氏」
と一緒に小屋に缶詰となり、山の話、オバケの話を毎日聞いた。


台風で 小屋に缶詰 三日間





「北岳バットレス」をバックに!
「きつかった北岳登山もようやく、この辺で苦しみは終わりか。」と、
39年前の赤茶けたアルバムの後半にあった。ああ青春の北岳よ!


ああ青春の 我が北岳よ 永遠に








§写真による案内(「北岳」の高山植物)



「タカネグンナイフウロ」
「タカネグンナイフウロ」の花の名前のうち、タカネは
高山に咲く花につけられる冠詞、フウロは「フウロソウ
科」を意味する分類語と想像がつくが、「グンナイ」と
はどういう意味と思っていたら、「白根御池小屋」で買
った「歩きながら覚える 北岳の高山植物」に、「グンナ
イとは、山梨県の郡内地方のことです。風露草の名前
にふさわしい姿です。」とあった。 ほんとうに美しい。


高嶺付く グンナイフウロ 美しく





「トウヤクリンドウ」
「トウヤク」は、「当薬」、又は「唐薬」と書き、昔から薬に
使われてきた。薄黄色の花を濃緑の縁取りが引き締め
る。8月には、北岳の稜線を飾る代表的な高山植物だ。


ふんわりと トウヤクリンドウ 咲き始め





北岳の麗人「ミヤマハナシノブ」
作家「田中澄江」は登山家としても有名で、80歳を超
えても3,000m級の山に登っていた。「新花の百名山」
によれば、彼女は80歳の年に「その年、富士山と(北
岳の)どちらに登ろうかと思い、北岳を選んだ。キタダ
ケソウに一目会いたい・・・・うす紫の麗人ミヤマハナ
シノブの群落もあるという。」と、書いている。しかし、キ
タダケソウは6月中旬〜7月上旬に咲く花であり、田中
澄江はそのとき見れなかった。「ミヤマハナシノブ」は北
岳と白馬岳にしかない、美しくロマンチックな花である。
【注】「ミヤマハナシノブ」の花期=6月下旬〜7月中旬


麗人の ミヤマハナシノブに 迎えられ





「タカネマンテマ」
南アルプスの特産種。黄緑色の袋のような花をチョコ
コレート色の縁取りが包む可愛らしい花である。この
花を見る人の総てが、「なんてまぁ!可愛らしいのか!」
と口にするのだが、「マンテマ」の名前の由来は不明。
しかし、「マンテマの仲間」という言葉はあるようだ。
俗説=「マンテマ」は、ヨーロッパ原産の帰化植物で、
名前は渡ってきた当時の呼び名の「マンテマン」の略。
「アポイマンテマ」、「カラフトナンテマ」も見て下さい。


なんてまぁ タカネマンテマ 可愛らし





「タカネヤハズハハコ」
「高嶺矢筈母子」と書く。別名「タカネウスユキソウ」と
いわれる。形はハハコグサに似ている。時として、花に
ピンク色を帯びる。この写真の花は鮮やかなピンク。


珍名の タカネヤハズハハコ 三度言い










§写真による温泉案内(芦安温泉「南アルプス温泉ロッジ」、「白鳳会館」)


南アルプスの白根三山の東、 夜叉神峠の麓の御勅使川沿いに湧く温泉。
芦安村で開発した湯量の豊富な温泉。
やわらかな肌触りのお湯として、評判がよい。
「夜叉神峠」や「白鳳渓谷」へのハイキングの基地として人気。


◆温泉データ 「白鳳会館」、「南アルプス温泉ロッジ」 ※交通 =(マイカー) 中央自動車道甲府昭和ICから15km30分 (電 車) JR中央本線甲府駅からバス芦安行きで60分、芦安下車、徒歩30分 ※ 住所 山梨県南アルプス市芦安芦倉1570 ※ 電話 「南アルプス温泉ロッジ」= 055‐288‐2321 「白鳳会館」055‐288‐2321 ※ 営業時間 10:00〜16:00 ※ 休館日 「白鳳会館」= 12/1〜3/31の間休み ※ 施設 「白鳳会館」は展望風呂(男女別) 「南アルプス温泉ロッジ」は内湯(男女別) ・食堂・売店・大広間 ※ 日帰り入浴 大人 550円 ※ 宿泊 1泊2食 5〜11月=7000円、12〜4月=6000円 ※ 交通 【電車 + バス】 JR甲府駅から広河原ロッジまで、夏から秋に掛けて、1日数 本のバスがある。 ※7/17〜8/25 、8/26〜10/31の土・休日 【注】問合せ先 山梨交通 バス事業部業務課 TEL(055)223-0821 「JR甲府駅から広河原ロッジまで」の山梨交通のホームページはこちら!

※ セールスポイント ☆☆☆「白鳳会館」展望風呂    下山の疲れを癒す、展望風呂からの南アルプスの山々の眺め は雄大! 食事もお土産もここで済ませるとよい。



◆「南アルプス温泉ロッジ」と「白鳳会館」の写真



「南アルプス温泉ロッジ」の建物

                                     クラブツーリズムの「展望と花々の楽園・北岳」の登山も芦安まで出来て、
温泉に浸かれば、いよいよ終わりに近づいたことになる。日帰り温泉施設「南ア
ルプス温泉ロッジ」と「白鳳会館」のどちらでも、好みの方に入浴してよいとガ
イドさんが説明のときに言った。「白鳳会館」は展望風呂だというので、私は迷
わず「白鳳会館」にした。こじんまりした浴槽だが、大きな窓越しに南アルプス
を見て入浴でき、なかなか気分がよかった。山は多分鳳凰三山のどれかだと思う。
下山後は 南アルプス 温泉ロッジ




「白鳳会館」の建物
「南アルプス温泉ロッジ」と「白鳳会館」も、南アルプスの市営である。
「白鳳会館」の温泉に入ることにした。玄関を入り地下に浴室がある。






「白鳳会館」の展望風呂
展望風呂はこじんまりしているが、やわら
かな肌触りのお湯で気持ちがよかった!


温泉に 手足伸ばして 生き返る




「白鳳会館」の展望風呂(上記と同じ浴槽)
展望風呂からの南アルプスの山々の眺めは雄大!
大きな窓の外に山、山、山・・・南アルプスは山深い!!




「クラブツーリズムご一行様」のバス
60歳にして北岳を制覇した!! 温泉に入った後は、一路
新宿まで、山の思い出話でもして、のんびり帰るとしよう!








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