1.浦和からの温泉




1-80 つつじの里の「浜平温泉」



◆「浜平温泉温泉 しおじの湯」について

    群馬県多野郡上野村には4つの日帰り温泉施設がある。
    向屋温泉「国民宿舎ヴィラせせらぎ」、野栗沢温泉「民宿
    すりばち荘」、塩の沢温泉「国民宿舎やまびこ荘」、そし
    て『浜平温泉温泉 「しおじの湯」』である。
  このうち、「しおじの湯」以外は宿泊も出来る。
  
   ※問合せ先 上野村観光協会 0274-59-2111
    上野村役場ホームページ→観光情報→「登山・ハイキング」
   http://www.vill.ueno.gunma.jp/kanko/yamakawasawa/index.html

     《写真右「上野村」住居附(すもうづく)地区の風景》

  2006年3月3日に、上の村に4番目の日帰り温泉施設「しおじ
  の湯」が完成した。
  2004年に湯の沢トンネルが完成して、上信越自動車道「下仁田
  インター」から、わずか28キロという距離となったことにより、
  かっての秘湯「浜平鉱泉」(現在は「温泉」)が一挙に東京・埼
  玉方面から近くなったのである。
  施設も近代的でパンフレットにいう「秘湯」ムードはほとんど
  ないが、周辺の環境はまだまだ「秘境」というに相応しいもの
  がある。

  今回は、「ヤシオツツジ」(アカヤシオ)の山として知る人ぞ知
  る『笠丸山』の登山の帰りに立ち寄って一浴した。

  男湯は、大浴場、露天風呂の両方から、里山が望まれ、5月4
  日には山桜の花が満開であった。
  露天風呂からは、屋外に植えられたヤシオツツジも2、3本見る
  ことが出来て素晴らしい眺めであった。
  建物の構造上、女風呂からの眺めはよくないと思われる。

《写真右「しおじの湯」の玄関》

  さて、温泉の次のお目当ての『笠丸山』、これが実によい山で、
  今までのガイドブックは関越自動車道の本庄児玉インターから
  のルートを案内しているものがほとんどだが、東京方面からは、
  藤岡ジャンクション→上信越自動車道下仁田インター経由が断
  然お勧めである。
  本庄児玉インターの国道は道が狭くて、30分くらい遠い。
  【注】今回、往路は本庄児玉インター経由=練馬インターから
    『笠丸山』登山口(住居附(すもうづく))まで約3時間。
     復路は、下仁田インター経由である。住居附から練馬イ
    ンターまで、約2時間30分。高速代はやや高いが・・・。

【ドライブ=往路】
  南浦和発0530→外環戸田西インター0540→新座料金所0555→本
  庄児玉インター0705→国道462 →道のオアシス「ありの実」
  0720/0725→道の駅「万葉(まんば)の里」0820/0830→国道299
  →「父母トンネル」の手前、「上野村役場」の標識を右折して
  「みかぼスーパー林道」の方向へ進む。→住居附(すもうづく)
  【地蔵峠登山口】着0915 

『笠丸山登山コースタイム』
   (2)「笠丸山登山」の案内を参照

《写真右「笠丸山」遠景》

【ドライブ=復路】  
  住居附発1410→国道299の出会い1420→浜平温泉『しおじの湯』
  1430着【入浴、飲食】1640発→甘楽下仁田JA特売場1730着【野菜
  買い物、1750〜仮眠50分】1840発→下仁田インター1845【住居附
  〜下仁田インター=1時間15分】→藤岡インター1705→練馬
  1805【渋滞分カット・標準タイムに修正】→戸田西インター1720
  →南浦和1730

《写真右「住居附(すもうづく)地区」の「ミツバツツジ」》


  「石灯籠登山口」と「地蔵峠登山口」の駐車場の間の道路の左側に
 「ミツバツツジ」が沢山咲いている。
 登山をしないで、温泉に入り、「ミツバツツジ」を愛でたいという
 向きには、ここ住居附(すもうづく)地区の辺りまで車で来れば、そ
 の願いは叶う。時期は4月末〜5月連休の頃がよい!













(1)「浜平温泉温泉 しおじの湯」の案内

《「しおじの湯」のみの場合のコースタイム》   関越練馬インター 〜1時間20分〜 上信越自動車道下   仁田インター 〜1時間40分〜 浜平温泉温泉「しおじ   の湯」=計約3時間 ・ 住所 〒370-1617 群馬県多野郡上野村大字楢原3487-2     ・ 電話 0274-59-3955   ・ 上野村公式ホームページ http://www.uenomura.ne.jp/ 《写真右「しおじの湯」の露天風呂》   ●温泉施設      ※内風呂(男・女別)=大浴槽      るま湯        ※露天風呂(男・女別)   ●駐車場あり。   ●休憩設備 大広間(食事のメニュー若干あり)、リフレッシ         ュルーム、個室(2時間1000円、2室あり)   ●入浴料金 500円

◆写真説明「しおじの湯」の露天風呂からの眺め

神流川(かんながわ)の清らかな流れの河畔に佇むしゃれた  建物が「しおじの湯」。  男風呂の露天風呂からは、正面に静かな里山があり、よく  見れば、そこかしこに山桜が何本も咲いていた。  目の前に里山が迫り、背伸びすれば神流川の流れが一望で  きる。  4月下旬から5月上旬に頃は、山には山桜が、「しおじの  湯」の男風呂の前には、ヤシオツヅジが2、3本可憐な花を  付けており、風情があってなかなかよかった。




◆写真説明「しおじの湯」の内風呂

男湯の内湯からの眺めもとても良い。  窓越しに、のどかな里山の佇まいが見れる。 逆光で暗い写真となってしまったが、内湯からも、露天風 呂とほぼ同じ里山の風景が見えた。
















(2)「笠丸山登山」の案内

《笠丸山登山コースタイム》

  住居附(すもうづく)【地蔵峠登山口=新高橋】0930発→(一輪草、
  二輪草、エンレイソウ、ミツバツツジの写真撮影)→地蔵峠(休憩
  1025/1035)→笠丸山山頂1115(お昼ご飯)/1225発→表登山口1330
  (休憩)1340発→地蔵峠登山口着1350【下山】


◆写真説明「地蔵峠登山口=新高橋」

上野村の役場の近くから、住居附(すもうづく)地区に行く道は細く  て車の運転は注意を要するが、いよいよ秘境ムードがいっぱいであ  る。 住居附(すもうづく)地区に入り、道路の左側に沢山のピンクのツツ  ジが見えてきた。後で分かったのだが、これはアカヤシオ(ヤシオ  ツツジ)ではなく、ミツバツツジである。  アカヤシオはベビーピンクといわれる淡いピンク色をしている。  それに対し、ミツバツツジは少し濃い目の色で、時に薄紫に近い色  のものがあるが、それは又、トウゴクミツバツツジと酷似している。  沢山のピンクのツツジに目を奪われていると、突然「地蔵峠登山口」  の看板がある。ガイドブックによっては「地蔵峠登山口」の辺りの  地区名を「新高橋」と書いてある。



◆写真説明「イチリンソウ」

「イチリンソウ」は漢字で書くと「一輪草」である。  三つの葉の間から白い小さな花が一輪咲く。  よく似た花で、三つの葉の間から白い小さな花が二輪咲いているの  が二輪草である。二輪草はときとして三輪、四輪の花をつけること  がある。















◆写真説明「エンレイソウ」

「エンレイソウ」は、比較的大振りの葉に小さな可憐な花を付ける。  この花の可憐なるがゆえのファンが多い。













◆写真説明「ミツバツツジ」

「ヤシオツツジ」を求めて笠丸山に来る登山者の多くは、それほど  高山植物の知識はない。このため最初に綺麗なツツジに出会うと、  その花を「ヤシオツツジ」だと思いがちであるが、そのほとんどは  花の色が濃い目の「ミツバツツジ」である。  もう少し標高が高くなって中腹辺りから「ヤシオツツジ」の淡いピ  ンク(ベビーピンクともいう)の花が現れると、「ああ、これがヤシ  オツツジだね!」と気づくはずである。








◆写真説明「地蔵峠」にて

標準タイムで「地蔵峠登山口」から1時間の「地蔵峠」は、見晴ら  しもよく、休憩したい場所である。  私は、写真を撮りながらであったが、ここまで55分であった。  10分休憩して「笠丸山」や「お地蔵さん」の写真を撮影した。











◆写真説明「ミツバツツジ」と「アカヤシオ」

登山道を登り初めてから、少しすると次々と「ミツバツツジ」が現  れるそして山の中腹辺りかな、という辺りになるとベビーピンクと  いう色の名前がピッタリの「アカヤシオ(ヤシオツツジ)」が混じっ  てくる。  写真は、左が「ミツバツツジ」。右が「アカヤシオ(ヤシオツツジ)」  である。 「ミツバツツジ」ツツジ科   花期=春  関東〜近畿地方の山地に生える落葉低木。  早春に葉(3枚)が出る前に、紅紫色の花を咲かせるのが特徴。 「アカヤシオ(ヤシオツツジ)」ツツジ科 花期=春 アケボノツツジの変種。  福島県から兵庫県に亘り分布。  葉に先立って薄桃色の花が咲く。  アカヤシオに対しシロヤシオ(ゴヨウツツジ)がある。  【参考】ゴヨウツツジ(五葉ツツジ)=葉が枝先に5枚付ける。葉と 同時に枝先に1〜2個の白い花が咲く。

◆写真説明「ミツバツツジ」のアップ

「ミツバツツジ」は、比較的花の色が濃く、ときに紫がかっている。  ことに蕾(つぼみ)と開花したての花は色が濃い。













◆写真説明「アカヤシオ(ヤシオツツジ)」

「ヤシオツツジ」には、「アカヤシオ」と「シロヤシオ」がある。  笠丸山の「ヤシオツツジ」は「アカヤシオ」である。  この淡い柔らかなピンクがベビーピンクといわれる「アカヤシオ  独特の色である。











◆写真説明「キバナシャクナゲ」

「キバナシャクナゲ」が咲いていた。石楠花にしては花が小さいと、  他の登山客の中には異論を唱える人もいた。しかし、誰かが「この  花何の花?」といったのに対し、別の誰か(私?)が「キバナシャク  ナゲ!」と答えた一言で、この場のこの花は「キバナシャクナゲ」  に決定した。しかし、何んだか自信がない。











◆写真説明「笠丸山山頂」1189.1m

「笠丸山」の看板を手に、登山者が次々に写真撮影していた。  頂上は360度の展望に恵まれ、その上、2006.5.4は我が登山人生で最  高の登山日和であった。  真夏の晴天とは異なり、晴天ではあるがジリジリ照り付ける暑さは  なく、適度な涼しさがあった。又、山の景色の写真にインパクトを  与える白雲もそれなりに漂っていて、写真も絵になった。













◆写真説明「笠丸山(北峰)」の岩峰

「笠丸山(北峰)」の頂上から北を見ると、この形のよい岩峰がある。  そして、「笠丸山(北峰)」の眺めはこの岩の上から北を見たときに、  今まで来た道と全く違う、広がりのある西上州の山々の姿を目にす  ることになる。是非、ほんの20メートル程度北に歩を進めてほしい!












◆写真説明「笠丸山南峰」へのルートから「北峰」を望む。

「笠丸山(北峰)」は、そこに立っていると、形のよさが分からなく  なる。少し離れて眺めると、しみじみ「よい形の山だ!」と思える。













◆写真説明「笠丸山(南峰)山頂」の標識

「笠丸山(北峰)山頂」〜「笠丸山(南峰)山頂」を経て「石灯籠登山  口」に下るには、この標識に向かって右(北峰からきて左折)の後へ  下る。   【注】北峰から来て、この社を左に見て真っ直ぐ行く道は「石     灯籠登山口」への道ではない。










◆写真説明「石灯籠登山口」の風景

笠丸山の表の登山道はこちらであるが、下りに「地蔵峠登山道」を  取ると、頂上近くの岩場の下りが初心者には危ないということで、  今では、「地蔵峠登山口」から登り、こちらの「石灯籠登山口」に  下山するのが一般的。  このコースの方がのぼりの最初に風景及び花が綺麗で好ましい。  「石灯籠登山口」の終点は、石灯籠とミツバツツジの組み合わせが  とてもよい風情を醸し出している。









◆写真説明「道端のミツバツツジ」(住居附(すもうづく)地区)

「石灯籠登山口」を下りて、「地蔵峠登山口」の駐車場へ行く途中  の道路の左側に「ミツバツツジ」が沢山咲いている。  登山をしないで、温泉に入り、「ミツバツツジ」を愛でたいという  向きには、ここ住居附(すもうづく)地区の辺りまで車で来れば、そ  の願いは叶う。










◆写真説明「道端のシャクナゲ」(住居附(すもうづく)地区)

住居附地区は、実に多くの花木が花盛りだった。  これは、「石灯籠登山口」を下りて、「地蔵峠登山口」の駐車場へ  行く途中の道路の左側に咲いていたシャクナゲの花。












◆写真説明「石仏とツツジ」(住居附(すもうづく)地区)

この風景も、住居附地区。  飾り気のない石仏と「ミツバツツジ」がよく似合う。













◆写真説明「一味違う山里の風景」(住居附(すもうづく)地区)

この風景も、住居附地区。  川のせせらぎの向こうに1本、竹林を背に赤い紅葉の木があった。  黄色い名を知らない草木と共に、ツツジとは別の一味違う山里の風景  があった。 













◆写真説明「春爛漫の里」(住居附(すもうづく)地区)

この風景も、「石灯籠登山口」を下りて、「地蔵峠登山口」の駐車場  へ行く途中の風景。ただしこれは道路の左側である。  山深い里に春が一斉に来て、「春爛漫」というに相応しい光景であっ  た。 ・・・『本日、春の絵の具を使い果たしました!」という雰囲気の花  々の咲き誇りぶりであった。














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