1. 浦 和 か ら の 温 泉
1-65 雪国の雪見風呂「大沢山温泉 大沢館」
雪国越後の雪景色を見に行くには、ここ「大沢山温泉 大沢館」がいい。
週末の予約がなかなか取れなくて、ようやく11月24日(月・祝)と25日(火)
で1泊2日の旅に「大沢館」に行って来た。
雪国の雪見風呂「大沢山温泉 大沢館」とタイトルを付けたのには訳がある。
私のホームページの読者の”Oさん”が、「黒田さんのホームページを1日1回
は見ています。でも、最近お仕事がお忙しいんですか?春の温泉旅行の紹介
は夏に、夏の温泉旅行の紹介が秋になっていますねぇ!」と、飲み会で話され
たからである。
私が訪ねた順に紹介すると、「大沢山温泉 大沢館」はまだまだ先になるのだ
が、”Oさん”の一言で、この「大沢館」だけは順序を飛ばして、雪が本格的に
降る前に紹介したいと思ったのである。
【大沢館の特徴】人気の宿、リピーターが多い理由(黒田(温泉)の私見)
(1) ひなびた温泉地、心の和む雰囲気の温泉地であること。
(2) 周囲の環境が自然に恵まれ、景観も優れていること。
(3) 素晴らしい露天風呂があり、かつ比較的低廉な価格で気
軽に泊まれること。
(4) 宿泊客への自然なもてなしが行き届いていること。
・スキーの団体客は受け付けず、日帰り入浴の客もお断り。
のんびりと過ごしたい宿泊客だけを受付けている。
◆玄関を入ったところから、「もてなしの心」がある。
冬は、ほんとうは、門をくぐったところから・・・!
・・・・門=「焼き芋」、玄関=「りんご、柿、胡瓜」
など、新鮮な季節の果物や野菜が無料で食べられる。
※更に、いろり談話室で、ちまき、かき餅、焼きおに
ぎり・・・と至れり尽くせりの無料サービスである。
◆風呂上りには、露天風呂から戻った廊下の端に、休み
処があり、味噌田楽と甘酒が、これまた無料のお代わ
り自由という気前のよさである。
【写真=右上=『大沢館』の門 2003.11.24撮影】
『大沢館エピソード 1』
「泊まってこそ分かる大沢館の魅力」・・・
大沢館は、一人客であっても、分け隔てなく誠意のあるサービス
でもてなしてくれる。
【写真=右中=『大沢館』玄関脇の囲炉裏部屋 2003.11.24撮影】
『大沢館エピソード 2』
大沢館は、露天風呂が素晴らしい。
露天風呂からの巻機山の眺めは絶景である。
・・・・筆者は頭に雪を被った巻機山しか眺められなかったが、
12月末から4月中頃までは、露天風呂の周囲にも真っ白い雪
景色が期待できる。
【写真=右下=『大沢館』のご主人・中央 2003.11.24撮影】
ご主人の林栄一さんは、夕食時ともなれば、「八海山」を片手に
食事処や、いろり談話室に現れ、お客様に勺をして回る。
ほろ酔いのご主人の、商売を度外視したもてなしがそこにある。
・・・だからか? 日帰り入浴の客はお断り。

(1) 交通
(マイカー)
◆南浦和0600 → 外環 → 大泉JCT(練馬IC)0615 → 新座料
金所0620→ 駒寄PA(休憩)0715/0740発 → 0845塩沢石打IC
→ 0910大沢館着
【注】関越自動車道、練馬IC 〜 塩沢石打IC =(通常 2時
間10分)
※実際には、途中で群馬県の「嵩山(たけやま)」の登
山をして、16:00に「大沢館」にチェックインした。
【写真=右=『嵩山(たけやま)』の全容 2003.11.24撮影】
(鉄道)
◆上越新幹線「越後湯沢駅」から上越線「大沢駅」下車、送迎
(約3分)。
【注】上越新幹線、大宮駅〜越後湯沢駅=約50分。
越後湯沢駅 〜 大沢駅 =12分。
【写真=右=嵩山の『小天狗』から見る岸壁 2003.11.24撮影】
『嵩山(たけやま)』登山
嵩山は、<中之条町(群馬県)のシンボルで吾妻八景の一つ。
「ふるさと公園たけやま」にある登山口から登る。
表登山道から登ると、登りが緩やかである。
最初標識が分かりずらい。児童公園のようになっている所へ行かず、
右方向へと行くこと。
何箇所か行き止まりになるが、そういう場所は無理せず引き返すこ
と。主に観音様(33観音の信仰の山)を拝みに行く寄り道である。
つづら折りの稜線が続き、標高789mにしては、結構スリルに富
み、岩登りの技も必要とする、魅力のある山である。
頂上の大天狗に至るクサリ場はスリル満点。
展望も抜群で正に360度が見渡せ、疲れも吹っ飛ぶ。
◆しかし、眺望が一番いいのは、「小天狗」である。
「小天狗」からの紅葉の見事さと岩肌のコントラスト美は格別だ。
(紅葉は、11月上〜中旬)。
◆アクセス : 関越道渋川伊香保ICよりR353経由、中之条町、四万
方面へ40分、中之条町の信号右折5分 =「ふるさと公園たけやま」
◆駐車場 : あり(無料)85台(ふるさと公園たけやま)
◆登山 : 登り=2時間。下り(別ルート)=50分。
【写真=右上=「ふるさと公園たけやま」の中の蕎麦処 2003.11.24撮影】
◆そば処 けやき : 電話 0279-75-7021
住所: 群馬県吾妻郡中之条町五反田222-1
『嵩山(たけやま)』の詳細は『道の駅 霊山たけやま』の公式ホームページを参照!
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(2) 写真で見る『大沢山温泉』
◆大沢山温泉の『大沢館』
【写真=右=『大沢館』の渡り廊下 2003.11.24撮影】
『大沢館』は、故郷の豪農の家という感じの宿である。
木造建築のよさが存分に生きている。
右の写真のような、田舎の家の離れのような建築の手法が、秘湯の
宿にぴったりだ。
これから漬け込まれる大根が、長い渡り廊下に無造作に干してある。
そんな、旅館のありのままの姿が絵になる宿であった。
【写真=右=『大沢館』の露天風呂(外観) 2003.11.24撮影】
『大沢館』には、男女別の『展望露天風呂』と、『展望岩風呂』
がある。
『展望露天風呂』から見える山は、巻機山(日本百名山・1967m)
である。
素晴らしい風格のある山であった。
ガイドブックによっては、「越後三山」が見えるとあるが、これ
は誤りである。
念のため、改めて宿に電話して確認した。
【大沢館のデータ】
●住 所 : 新潟県南魚沼郡塩沢町大字大沢1170
●電 話 : 025−783−3773
●宿泊料 : 12,000円〜(1泊2食付)。
●お風呂 : 露天風呂、内風呂(各男女別)
●特 徴 : 日帰り入浴不可。1人客の宿泊可。
【写真=右=『大沢館』の露天風呂(男湯) 2003.11.24撮影】
男女別の『展望露天風呂』は、ほとんど同じ造りである。
がある。
『展望露天風呂』は、前に突き出した形の建築なので、
眺望がよい。
【写真=右=『大沢館』の雪の露天風呂(女湯) 】
※写真は、【おとなの旅時間】(2003年・冬号=「るるぶじゃぱん
臨時増刊号」から引用)
女性用の『展望露天風呂』からは、雪の日には、このよ
うな素晴らしい景観が得られるとのことである。
「やっぱり露天風呂は『雪国の雪見風呂』に限る!」と
思わせる写真である。
【注】遠景に見える山が「巻機山」である。
【写真=右=露天風呂を出た所の味噌田楽 2003.11.24撮影】
男女別の『展望露天風呂』を上がり、長い渡り廊下から宿泊棟に
着くと、「味噌田楽」と「甘酒」が待っている。
食べ放題、飲み放題で、無料のもてなしである。
【写真=右=露天風呂を出た所の甘酒 2003.11.24撮影】
こちらは、温かい「甘酒」である。
もちろん、無料である。
【写真=右=『展望岩風呂』(男風呂) 2003.11.24撮影】
『展望岩風呂』は、2面が大きなガラス張りになっていて、
露天風呂と同じように開放的な建築である。
ここからの、雪国越後の雪見風呂はさぞ、立派なことだろう。
この暮れ、12月27日にご主人が東京のテレビに出演されるとか。
メジャーになりつつある「秘湯 大沢館」であるが、いつまで
も、ご主人は筆者の会った「林栄一」さんでいて欲しい。
【写真=右=『大沢館の夕食』(その1) 2003.11.24撮影】
『大沢館の夕食』は、3〜4回に分けて、冬場なら、温かいも
のを温かい状態でだすように気配りしてくれている。
又、冷たいビールは、氷が入った桶に入れて出すという気配り
は凄い。
そのビールのグラスは、持つ手が冷えないようにか、茣蓙(ご
ざ)風の巻き物で持つところを覆ってあるのだ。驚いた!
【写真=右=『大沢館の夕食』(その2) 2003.11.24撮影】
『豚肉の角煮』は、脂っこくなくて、とても美味しい!
【写真=右=『大沢館の夕食』(その3) 2003.11.24撮影】
『デザート』は、白玉団子とよもぎ団子の善哉。これも美味しい!
写真には、魚沼産コシヒカリ100%の「御飯」と「のっぺ汁」
も写っている。
【写真=右=『大沢館の地ビール』 2003.11.24撮影】
大沢館の地ビールは、『八海山泉ビール』!
ビールを氷の入った樽に入れて出してくれた。
1泊2食、12,000円の宿泊料の宿としては異例中の異例!
【写真=右=『いろり談話室』の品々 2003.11.24撮影】
『いろり談話室』には、ヨモギやキビの堅餅(かき餅)や、焼き芋、
おにぎり(各自が刷毛で味噌を塗って焼く)等が置いてある。
【写真=右=『いろり談話室』毎夜の出来事 2003.11.24撮影】
『いろり談話室』の脇の玄関には、トマト、柿、林檎、胡瓜などが
山の水で冷やしてある。
漬物に、粽(ちまき)に黄な粉までが無料で用意され、誠に心憎い
夜食の用意である。
これでは、もう一度宴会といきたくなる。
そこへ、ご主人「林栄一氏」が毎夜、八海山の一升瓶を下げてきてく
れるのが通例らしい。
筆者は、コップに並々と注いでいただいた。1合はあろう!
ご馳走様でした。
林さん、あなたのサービス精神には、感服いたしました!(^。^)m(__)m
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