1. 浦 和 か ら の 温 泉
1-64 金太郎伝説の湯田沢温泉「有乳湯(うちゆ)」
長野県小県郡青木村の「田沢温泉」は、金太郎伝説がある子宝の湯「有乳湯
(うちゆ)」が名湯の誉れ高く、こじんまりとした温泉地である。
私(黒田(温泉))がこの温泉に着目したいきさつは、ある作家が「温泉」の本に、
「終の棲家(ついのすみか)に最適の地として田沢温泉にたどり着いた。」と書い
ていたのを最近読んだからである。
私も、温泉にこだわっているのは、「終の棲家」として、最適な温泉地はどこか?
・・・・・を求めての旅だからである。
【注】私(黒田(温泉))の「終の棲家」としての温泉地の条件
(1) ひなびた温泉地、心の和む雰囲気の温泉地であること。
(2) 共同浴場があり、低廉な価格で気軽に入れること。
(3) 周囲の環境が自然に恵まれ、景観も優れていること。
(4) 生活にそれほど不便でないこと。
・ 買い物、病院、交通等が、比較的便利なこと。
(豪雪地帯でない。鉄道の駅に近いか、せめてバス便が1時
間に1本程度あること、など。)
【写真=右=『有乳湯(うちゆ)』の外観 2003.8.25撮影】
『有乳湯』の玄関脇はテラスになっていて、湯上がりに涼むのに良い 。
田沢温泉は、「湯川のせせらぎ」、「格子戸の宿」、「木造三階建ての老舗旅館」、
「情緒あふれる石畳の道」など、歴史に育まれた温泉地の雰囲気が漂う。
開湯は飛鳥時代の後半ともいわれ、又小説家島崎藤村も若い頃に滞在し、有
名な「千曲川のスケッチ」の中で「田沢温泉」を紹介している。
『田沢温泉エピソード 1』
「金太郎伝説」について。
田沢温泉には昔から、山姥が湯治に訪れ、鬼退治をして坂田金時を産んだと言
う伝説がある。
『田沢温泉エピソード 2』
田沢温泉は飛鳥時代後半の開湯といわれ、その昔から「子持ち湯」と呼ばれ、
供に恵まれない女性は37日入湯すれば授かり、乳の出ない人、少ない人は27
日で乳が出るようになるといわれている。
共同浴場「有乳湯」の名はこれにちなんだものである。

(1) 交通
(マイカー)
◆上信越自動車道「上田菅平IC」 → 国道18号バイパスを右折 → 国道
143号線 → 突き当たりの「宮島」交差点を青木方面に右折 → 「青木」
交差点 → 「くつろぎの湯」の先へ → 「田沢温泉方面」の看板を左折 →
「田沢の温泉街」 → 旅館「ますや」 → 隣りが『有乳湯(うちゆ)』
【注】南浦和〜約3時間。「上田菅平IC」〜18Km。
(鉄道+バス)
◆長野新幹線上田駅から青木行きバス25分終点で乗換え、「田沢温泉
行き」バスで5分。
【注】南浦和〜約2時間(バス待合せ時間を除く)
【写真=右=『田沢温泉』の石畳の道 2003.8.25撮影】
『田沢温泉』のバス停に着くと、石畳の道の迎えられる。
懐かしい、昔の温泉街がここにある。こじんまりした温泉の佇まいがいい。
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(2) 写真で見る『田沢温泉』
◆田沢温泉の『共同浴場 有乳湯(うちゆ)』
【写真=右=『有乳湯』の浴槽 2003.8.25撮影】
『有乳湯』は、内湯のみで、露天風呂は無い。
浴室はタイル張りで比較的広く、とてもきれである。
洗い場は、1人1人が仕切られていて、隣を気にせず体を洗える。
湯船には無色透明の湯がかけ流しになっていて、やや玉子臭がする。
湯に浸かると、肌に細かい泡がつき、すべすべ感がある。
ちょっと温めでいつまでも浸かっていられるくらい、長湯には適温である。
別所温泉から来たおじいさんは、「別所温泉の湯は沸かしや水増しで信用
できんが、ここのは源泉そのままだからいい。どこにも配っていなくて、
この共同浴場だけで使っているから湯量は豊富さぁ!」と、毎日のように
通っているとのことであった。
【写真=右=『有乳湯』の掛け湯 2003.8.25撮影】
『有乳湯』には、別源泉の掛け湯があり、こちらが、明治時代からの由緒
正しき『有乳湯』とは、土地の古老の話であった。
黄緑色をして硫黄臭が濃厚で、いかにも温泉という感じである。
この源泉は、内湯の浴槽より更に温い。
【日帰り入浴】
●入浴料 : 200円
●営業時間: AM6:00〜PM9:00 水曜定休。
●お風呂 : 内湯のみ(男女別)。
●特 徴 : 源泉100% かけ流し。2つの異なる源泉。
●問合わせ: 青木村観光協会 電話0268-49-0111
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◆田沢温泉の旅館
○ますや旅館
【写真=右=『ますや旅館』 2003.8.25撮影】
映画「卓球温泉」の舞台となった宿。
入母屋造りに気品のある高楼のある木造三階建て和風伝統旅館。
自慢の高楼からは浅間の山並みが眺望でき、明治の文豪島崎藤村が「千
曲川スケッチ」の中で、『升屋というのは眺望のよい温泉宿だ。・・・
楼上から遠く浅間一帯の山々を望んだ。』と書き記している。
当時のままの高楼が残っている由緒ある宿である。
木造三階建ての建物は、素人カメラマンのカメラには全容が収まらない。
『ますや旅館』の公式ホームページ」はこちら!
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○湯元 和泉家旅館
【写真=右=『湯元 和泉家旅館』の全景・パンフレットから】
『湯元 和泉家旅館』は、私(黒田(温泉))が泊まってみたい宿である。
落ち着いた情緒のある温泉街に、ピカピカの宿があった。
何でも、平成14年、地元の銘木をふんだんに使い、温泉の街並みにもよく
合うようにと、蔵造り風に新築したのだという。
宿は田沢温泉の湯元として300年以上の歴史があり、自慢はなんと言っ
ても「源泉掛け流しのお風呂」と「鯉」に「猪」などの野趣溢れる料理だ!
青木村の山中で育てられた猪のボタン鍋は旨みに富み、追加のご要求も多
いとか。
共同浴場「有乳湯」はすぐ隣である。裏山を背に自然環境も抜群の宿であ
る。
大浴場に露天風呂、おまけに「貸切家族ヒノキ風呂」と「貸切家族石風呂」
と、わずか9室の旅館ながら、お風呂はとても充実している。しかも、お
湯は総て天然温泉の掛け流しで、とてもやわらかい泉質とのことである。
日帰りで「有乳湯」に入ったときに、気軽に「露天風呂」の撮影に応じて
いただいた女将さんは、気さくで親切な人だった。
今回は時間が無くて、写真撮影だけなのであった!!
その節は、ありがとうございました。
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【注】客室でインターネット接続無料。貸出用ノートパソコンも1台あり。
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【写真=右=『湯元 和泉家旅館』の露天風呂 2003.8.25撮影】
●部屋数が、和室9部屋とこじんまりした静かな宿である!
●食事は朝夕とも個室の食事処で。
●風呂は貸し切りが2つもある。
●江戸時代上田藩の殿様のために造られた庭園は京都から庭師を呼び、三
尊石組や蓮莱山石組らしい石組と心字池と伝わる風雅な庭園である。
●WEB予約の特典1 → 「インターネットでご予約したお客様には、お
飲み物お一人様につき一本サービスまたは、消費税、入湯税込み込みパ
ックをご用意。一泊二食付き込み込み10,000円〜宿泊できます。」
●WEB予約の特典2 → 予約フォームの『備考欄』に「ピザ希望」と書
いて申し込むと、・・・ 《バジリコのピザ「マルゲリータ」のサービス
がある。他の特典と併用可能。》
【注】詳しくは、下記ホームページをご覧下さい。
下記ホームページで「上記の特典の扱い」がなくなった場合は、それに
従ってください。
『湯元 和泉家旅館』の公式ホームページ」はこちら!
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