2. おすすめの秘湯

◆◆◆◆◆ 沢水の風呂の宿『山荘 五合庵』 ◆◆◆◆◆

2−25 沢水の風呂の宿『山荘 五合庵』

    「沢水の風呂の宿『山荘 五合庵』」は、信州伊那谷に静かにたた
   ずむ1日一組だけのおもてなしの宿である。
     宿泊のお客様がチェックアウト(午前11時)された日は後片付
   けが大変だからと、宿泊客を取らないので、実質2日に1組の予約
   となります。
    最初にお断りしておきますが、お風呂は温泉ではない。

しかし、温泉にも引けをとらない、素晴らしいお風呂である。 裏山の沢水を沸かしているお風呂は、近くの鉱泉と似たつるつる 感があり、湯冷めしないし、検査をしてもらえば鉱泉なのではない かと地元の人も褒めるほどのいいお風呂だ。 窓の外に自然豊かな山々を望む「山荘 五合庵」は、真冬の1月で も日当たり抜群で、とても暖かかった。

原則として、2日に1組、お客様のお帰りの日は次の宿泊客なし のシステムである。 夕食の数々の名品に、「おいしい、おいしい!」と夜の更けるま で堪能させて頂いた。 夕御飯の一押しは、農家から直接ご主人が自分で仕入れてくるキ ノコの鍋料理です。一人鍋でも、量は他の旅館の2倍ほどのボリュ ームがあります!!

とても品のいい和食のフルコースであった。しかしフルコースの ため、写真に一度に収めることができず、とても残念だった。15 品以上あったのではなかろうか? 右の写真は、その中の「霜降りの馬刺し(ルイベ状)」です。 本当に癖もないし、おいしかったです

朝食に2時間30分も掛けたのは新記録です。 朝食と言えども、これまた、素晴らしい信濃の逸品と創意工夫さ れたお料理(17品)には、いつの間にか、しばらく振りに朝ご飯 のお代わりをしていたのである。

宿泊の皆さんが、チェックアウトの11時まで滞在される心地よ さがよく分る。 私は、11時30分までご夫妻とおしゃべりしてしまい、すっか りご迷惑をおかけしてしまった。 ・・・・そんな訳で、最初予定した高遠温泉の日帰り温泉には行 かないで、次の奈良田温泉に直行したのである。  交 通(マイカー)    南浦和駅発7:20 〜 戸田南7:30 〜 志村料金所7:40 〜 首都高 〜 竹橋Jct 〜 三宅坂Jct 〜 新宿 〜 高井戸 中央高速 〜 石川PA8:45/8:50 〜 諏訪 IC10:20 〜 茅野方面へ 〜 山下清「放浪美術館」 10:30(見学)/13:55発 〜 手打ち蕎麦「福よし」 14:00(食事)/14:25発 〜 国道152号 〜 杖突 峠 〜 藤沢(近江屋酒店)15:10 〜 「山荘 五合庵」 着15:15 【注】写真は、山下清画伯の貼絵「汽車に花火」 天才画家「山下清」の絵を写真に撮影して、ホームページに掲載 することを、「放浪美術館」の館長千村典弘氏の父上「千村一男 氏」から、特別にご承諾を得ました(2002.1.12)。

「山荘 五合庵」の案内 ・ 所在地 長野県上伊那郡高遠町藤沢松倉 4788-4 ・ 電 話 0265−96−2141   ・ 日帰り入浴料 不可 ・ 宿泊 1泊2食 13000円〜 【注】2人 = 15000円、4人 = 14000円、 6人 = 13000円(6人まで) 【注】お風呂は、午後11時まで加熱。12頃まで、真冬でも入浴 可能な温度である。朝は宿泊客の食事の2時間前に入浴可能な ように加熱される。 まことにきめ細かな配慮である。 建物及び戸外と身障者のためにバリアフリーに心がけられて おり、一度宿泊した人からの口コミで評判が伝わり、リピータ ーも増え、「山荘 五合庵」の「いいお宿に、いい人あり。」は 更に更に広まっていくのである。

「山荘 五合庵」の玄関への小道。 冬木立の中、日当たりのいい南の斜面にぽつんと立っている。




写真で見る「山下清『放浪美術館』」

@ 「山下清『放浪美術館』」(全景)
   中央高速「諏訪インター」から、車で5分。
  「なかなか、建物も風情があるねぇ!!」



A 「山下清『放浪美術館』にて」(千村一男氏と)
   千村一男氏(向かって左)は、物静かに山下清の作品に関する思いを
   語ってくれた。
   向かって右は筆者(黒田(温泉))です。
   後ろの「ひまわり」の貼り絵、筆者はゴッホの「ひまわり」より好
   きです。



B 「山下清『お気に入りのサイン』」
   山下清はサイン会で、しばしばこのお気に入りのサインを描いた。
   すっきりと、実にシンプルでバランスのよいイラストである。



C 「貼り絵『錦鯉』」
   この錦鯉は、遠近法をたくみに取り入れた構図が工夫されていて、
   鑑賞者の移動に合わせて鯉の目線が睨むようにしっかりと移動する。



D 「貼り絵『清とお地蔵さん』」
   この絵も、遠近法の技により、鑑賞者の移動により、お地蔵さん
   の顔の向きが鑑賞者の側に向いてくる。不思議、不思議!清は頭
   がいいなあ!



E 「貼り絵『亀』」
   この絵は、とっても小さなかわいい貼り絵です。
   平成の世の女の子でも「大好き!」といいそう!!



F 「貼り絵『河豚(ふぐ)』」
   この絵も、かわいいので、千村さんに許可を得て撮影しました。
   そしたら、「どの絵もみんな撮影してインターネットで紹介してい
   いよ!」と、まとめて許可を頂きました。
   



G 「貼り絵『題名(??)』」
   山下清にしては、珍しい女性のヌードの貼り絵です。
   題名は忘れたので、後で千村さんに聞いてみます。
   壺をよく見ると蛇が赤い舌を出しています。珍しい!?
   清は、このように、壺や皿、更には下駄だとか、店の看板
   など、自分が貼り絵をしたくなった対象物には、人の目を
   盗んででも貼り絵を施したらしい。

 ★ホームページで検索しても、山下清の絵はあまり紹介されていない
   から、カメラのライトが当たった素人写真ですが、ご覧ください。
   どうも、これだけ沢山の山下清の絵を紹介しているホームページは
   この、「温泉ウォーキング/浦和発」だけではないか?






写真で見る『五合庵』

@ 「『五合庵』の食堂」(手前の建物)
   食事時のみ、手前の建物に来ます。後は、離れの建物です。
   離れの宿泊棟は、8畳の和室、10畳の洋間、玄関を挟んで浴室で
   ある。



A 「『五合庵』の和室」
   満面の引き戸を開ければ、低山と対峙して瞑想にふけることもできる。

   とても落ち着く部屋で、『山荘 五合庵』の額がある。



B 「『五合庵』の洋間」
   ムードがある洋間は、写真には写っていないが、「心」という書
   が掲げられ、スポットライトが当たるなど、心憎い演出もある。



C 「『五合庵』の裏山からの眺め」
   木曽駒ケ岳が、遥か遠くの山並みの上に顔を出している。



D 「高遠の『五合庵』から山梨の奈良田温泉へ」
   あの高い山は? 日本第二位の高峰「北岳」(3192m)だ!! 
   五合庵に一泊して、山梨の奈良田温泉に向かう途中、韮崎から北岳
   を望む。35年前に単独行で、白根三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)を
   1泊2日の強行軍で縦走した。まさしく、これが北岳だぁ!




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