杉 林(熊野神社)
朝夷奈切通の金沢側入り口から熊野神社まで続く見事な杉木立は原始の森の神域を想わせます。 一本一本の樹は屋久杉に代表されるような巨樹でもなく千年杉でもありませんが、社殿へと続く木立の神秘的な美しさは自然の豊かさを感じさせてくれます。 神宿る杉はご神木として崇められ、杉の森は私たちの祖先の神々の森でした。 材質は軽くやわらかく、建築、家具の用材、樹皮は屋根ふき、葉は線香の原料として利用され私たちの生活は深く杉に根ざしています。今も人工林として最も多く植えられている樹です。 杉の歩んできた道はまた日本人の歴史の道とも言えましょう。 熊野神社は源頼朝が紀州の熊野権現を勧請したのが始まりと言われており現在では朝比奈町の氏神として人々から篤く信仰されています。 ●朝夷奈切通までのあし |
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スギ(すぎ科) 日本の特産で各地に野生が見られるが、また広く栽培されている。 常緑の高木で、まっすぐな幹が直立してそびえ高さ45m、直径2m位にもなる。枝や葉が密に着いている。 [日本名]スギは幹が直立していることによる。即ちす(直)き(木)、またすくすくと立つ木の意味ともいはれる。 (牧野新日本植物図鑑、抄) |
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