あ じ さ い(明  月 院)

  
 あじさい寺として有名な明月院には「姫あじさい」を中心に濃淡あわせて2000株の青い花が鮮やかに雨上がりの古刹を染めています。

 明月院は北条時頼が建立した最明寺をその子時宗が再建した禅興寺の塔頭でした。開基は上杉憲方、開山は密室守厳。境内には禅寺(臨済宗建長寺派)らしく枯山水式庭園があり、あじさいの他、四季おりおりの花の中に北条時頼、上杉憲方が眠っています。

みごろ  6月上旬〜下旬(ただし気候状況によって
      変わりますので事前の照会をおすすめします       
(照会先「鎌倉観光案内所]Te l0467-22-3350)
あ し 明月院へはJR北鎌倉駅下車徒歩10分

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 シーボルトとあじさい

 幕末、長崎のオランダ商館の医者となったドイツ人シーボルトは日本で発見したアジサイの一種に「ヒドランゲア・オタクサ」と命名しましたが、これは彼が愛した日本女性「楠本お滝=おたきさん」にちなんでつけられたものです。
 やがて蛮社の獄へと続く幕府の蘭学弾圧によりシーボルトは日本を去ることになりますが「ヒドランゲア・オタクサ」は今も日本の各地で艶やかな姿をみせてくれます。