スイセン(子安の里)

  
 白き花二つ開きし水仙の、すがしき朝や歳(としあらたまる  [苔桃]久保田不二子

 新春の「子安の里」には一面の 水仙の花が咲き乱れ、まわりを明るく染めています。
 
 平家の落人部落の伝承がある谷あいの小集落には炭焼釜や、小さく区分けされた自家用の野菜畑、六地蔵庚申塚などひっそりと暮らしている人々の息づかいが聞こえてきます。 
 ●子安の里までのあし 
   JR逗子駅または京浜急行新逗子駅から横須賀市民病院行バス
   「久留和」下車、徒歩20分 
 ●花の見ごろ   1月上旬〜中旬(照会先横須賀観光協会Tel
   0468-22-8301)

 

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     水仙と文学

 水仙はギリシャ神話のナルシサスで有名ですが古くから詩や歌の題材にとりあげられてきました。
 ギリシャ最古の詩人と言われるホメロスは
 「燦然と輝いているスイセンは不死の神や死すべき人間にも気高い光景である。その根より数多く花咲きいで、かぐわしい香りや大空や地上が微笑む」
 と詠っています。