ロンドン二日目(6/22)
スケジュール/午前中:ロンドン観光、夕方:さだまさしコンサート

朝食は、あまりの日本人客の多さに対応ができない(?)というホテル側の理由から、ルームサービスで運ばれてきました。ここのホテルだけで300人は泊まっていたんじゃないかなぁ。運ばれてきた朝食は、一人に<3種類のパン(ロールパンやクロワッサン、ブリオッシュの類)固形のバターに2種類のジャム、フルーツヨーグルト(市販のもの)、牛乳、ティーバッグの紅茶、1回分のインスタントコーヒー、シュガー、お湯の入ったティーポット>でした。あまり期待はしていなかったけれど、日本のホテルでのバイキング朝食と比べて「うわぁ、すごい安上がり!」と思ってしまいました(A^^;) がっかりしたのは、お湯がぬるかったこと。部屋を順番に回ってくるから、どうしてもそうなってしまうんでしょうけれど。

朝9時、ホテルから各号車バスで市内観光に出発です。Mさん、Kさんは、別のバスだったので、ちょっと淋しい。成田を出発するときに、知り合ったYさん(kuriさんの知り合い)と席をご一緒しました。
最初は、バッキンガム宮殿へ。ホテルからケンジントン・ハイ・ストリートへ。ケンジントンという王宮の名前のついたこのあたりの地域では、窓ガラスを綺麗にしなきゃいけないとか、洗濯物を外に干してはいけないとか、外観をよくしておかなければいけない条例があるそうです。ロンドンでは、レンガや石造りの外側を残したまま、内側だけを建て替える改修工事があちこちで行われており、イングランドの伝統へのこだわりが感じられました。
そして、ケンジントンロードへ。ロイヤル・アルバートホールを右に、ケンジントン公園を左に見ながら、ナイツブリッジ駅(地下鉄)近くにさしかかると、右手の奥にあの有名な王室御用達のデパート「ハロッズ」が見えました。ハロッズは、伝統を感じさせる石造りの建物。外壁にぐるりと電球がとりつけてあり、夜になるとイルミネーションがすごくきれいなんだそうです。絵葉書にもなっています。(デパートとは思えないぐらい派手でした(A^^;))
ハイドパークコーナーの大きな交差点?から右にまがると、バッキンガムプレス・ガーデンの緑が目に入ってきました。このあたりは各国の大使館も多いところです。ロイヤル・ミューズという王室の厩舎を左に見ながら、バスはバッキンガム・ゲートへ。(ロイヤル・ミューズは王族の馬や馬車が収められており、一般公開されています)

バッキンガム宮殿は、1837年のヴィクトリア女王以来、歴代王室の住居となっています。宮殿の正面広場には、金色に輝くヴィクトリア女王の記念碑がありました。英国王室は、金がお好きなんでしょうか?まさにロイヤルゴールド!? 
朝早くからの観光客は、ほとんどは私達日本人だけ(A^^;) 開門は9時半からなので、中を見学することもなく外で写真を撮るだけでした。有名な衛兵の交代式は11時半からなので、これもまた見ることができなかったのです。
宮殿の正面入り口の上にバルコニーがあり、王室の人々が民衆に手を振ってくれる場所になっているということです。日本でいうと、お正月の「皇居一般参賀」みたいなもんでしょうか。この日は、国旗しか掲揚されていませんでしたが、王旗が掲揚されているときは、女王が宮殿に在室している目印なのだそうです。

バッキンガム宮殿をあとに、今度はロイヤルミューズを右手に見ながらヴィクトリア駅のまえを左折、ヴィクトリアストリートに入ります。このあたりはビジネス街のせいもあるのか、時間的に道路が混み出し、ちょっと渋滞気味になってきました。右手にウェストミンスター大聖堂を車中から見るだけで通り過ぎ(A^^;)、バスはテムズ川へ向かいます。「テムズ」というのは、ケルト民族の古いゲール語で「川」。ロンドンは、かつてこのテムズを重要な交通路として、発展してきたのですね。
テムズ川沿いの道をしばらく行って、ヴォクソ−ルブリッジを渡ります。橋を渡り切った左側に黄色い近代的な建物。観光ガイドにも出ていないけれど、映画「007」の最新作にも出てきた建物です。建物の名前は忘れてしまったけれど、大変重要な建物らしいです。つまり、内部機密情報が飛び交っているところ?(A^^;)いや、冗談でなく(A^^;) 

川沿いの道を北上していくと、対岸に国会議事堂(ウェストミンスター宮殿)が見えてきました。ウェストミンスター・ブリッジにバスを止め、ちょっと休憩。皆それぞれに、記念写真を撮りました。
国会議事堂は長さ300m、部屋数は1000以上あると言われています。ヘンリー8世の時代(1529年)までは王宮として使われていました。その後1834年には大火で焼失しましたが、1870年にゴシック建築の素晴らしい建物が完成しました。
写真ではわかりにくいと思いますが、1階部分に青、赤の屋根が見えます。右側の青が下院、左側の赤が上院のテラス(喫茶)になっているのだそうです。そこまで区別するんかいなと、ちょっと驚いてしまいました(笑)
国会議事堂の右にある時計搭が有名なビッグベン。(現在は内部の見学はできない)搭の高さ95m、時計の直径7m以上。毎時13.5tの大きな鐘が時を告げ、15分ごとに小さな鐘がなるようになっています。鐘の音は、ヘンデルの「メサイア」のアリアをアレンジしたものだとか。
この日は少し曇りがちのお天気で、テムズ川を吹く風もちょっと強く感じられました。テムズ川を観光船が行き交っていました。橋のたもとのカウンティー・ホール(旧市庁舎)の一角に、ロンドン水族館などがあり、できたばかりという大きな観覧車「ロンドン・アイ」がありました。ここはまだガイドブックにも載らないほど新しい観光名所で、kuriさんが以前にロンドンに行ったときに乗ったというお話は聞いていたのですが、人気があるので待つだけでもかなりかかるらしいというので、これも見るだけでした(A^^;) それに乗ったら、出発時間に間に合わないもんねぇ(A^^;) 「男同士で観覧車なんて乗るもんじゃない」(まさしさん談)しかり、女一人で乗るもんでもないわよね(笑)

次の目的地、ピカデリーサーカスを目指し出発しました。ウェストミンスター・ブリッジを渡り、左手にさっき対岸から見ていたビッグベンを過ぎ、バスはウェストミンスター寺院の前をゆっくり通りすぎます。ここも車中から見るだけの観光です(A^^;) すぐそばのパーラメント・スクエアには、ウィストン・チャーチルの銅像がありました。
歴代の国王の戴冠式や結婚式が行われるこの寺院は、7世紀頃に建てられ、幾度かの改修、増築を経て、現在のゴシック建築の大寺院になったそうです。(空から見ると)十字架の形に建てられており、中には王族のほかに無名戦死や多くの人の墓、著名な文学者の記念碑、彫像などがあります。高さ31mのアーチ型の天井の美しさは、世界的に有名ですね。最近は、大きな彫像を置くスペースがなくなってきたことや、火葬が広まったこともあり、記念碑は石版として床に埋めこむようになったそうです。「不思議な国のアリス」の作者、ルイス・キャロルの碑もあると後で知りました。

パーラメント・スクエアからトラファルガー広場に向かう通りは、ホワイトホールと呼ばれ、長さ600m、官公庁と歴史的建築物が多いところです。左手に、通りに面して首相官邸(ダウニングSt.10番地)が見えてきました。18世紀より、首相官邸として使われるようになったそうです。一般公開はもちろん不可、鉄柵がものものしい感じでしたが、現在の首相は、家族の事情でお住まいが別にあるという話も。
首相官邸を過ぎると、ホース・ガーズという王室直属警備隊の騎馬衛兵本部がありました。ここは、ヘンリー8世の馬上槍試合のグラウンドだったところだそうです。入り口には、馬にまたがった近衛兵が人形のように警備していました。

ホワイトホールからピカデリー・サーカスへ行く途中、バスの右手にトラファルガー・スクエアの大きなライオンの像だけが見えました。東京の三越のライオン像は、ここのを真似たものだそうです。それから、ピカデリー・サーカスの真ん中に立つエロスの像も、なんとか車中から見ることができました。空に向かって矢を放つ天使の像ですが、想像よりもずいぶん小さかった(A^^;) 
サーカスというのは、円形の広場を指しており、この像の回りは待ち合わせらしき人で賑わっていました。ピカデリー・サーカスは、ロンドンの歓楽街で、ネオンが灯り夜遅くまで賑わっている街です。ここからハイドパークまで伸びる道が建設されたのは、17世紀。ロバート・ベイカーという仕立て屋がピカディルという縁飾りを流行らせたことから、彼の店につづくこの道をピカデリーと呼ぶようになったのだそうです。

バスは、リージェントストリートに有るロンドン三越へ。ここでお買い物タイム!と言っても、職場の人に紅茶やクッキーのお土産を買っただけなんです(A^^;) 食料品には税金がかからないのよね。
ここでやっと、Mさん、Kさんと会いました。日本で何度も会っている人なのに、なぜか懐かしい(笑) しかし、ドドッとたくさんの人が入ってきた三越、レジはてんやわんやの様子。なかなか清算ができません。30分あるかないかのショッピング・タイムは、あっと言う間にすぎてしまいました。(写真は、三越前から反対側を映したものです)

次は、ランチタイム。市内観光の最終目的地のレストランへ。あとで聞いた話では、さすがに400人入れる店はなかったらしく、何ヶ所かに分散したそうですが、メニューはほぼ同じだったらしいです。初めて、ロンドンで食べる食事らしい食事です。この期待感、わかっていただけます!?
記憶が実に曖昧なのですが、バスはSOHOの一部の地区を回って、ピカデリーラインへ。フォートナム&メイスン、ホテルリッツの前を通って、ナイツブリッジからハロッズの前を通ってサウスケンジントンへ。食事をしたお店の名前は失念しましたが(HILAIREだっけ?)1階から地下へ。1階は、通りぬけただけなので広さはわかりませんでしたが、地下は広く中央にはネオンライトがあって、夜はバーになるお店のようでした。白い壁は、雑に塗りつけた土壁という感じ。階段を下りて右奥には、12,3人が座れる長テーブルが3つありましたが、照明が付けられていないところもあって、ずいぶん薄暗かったです。闇鍋の雰囲気でしたね(A^^;)
メニューは、スープ、いんげん豆や野菜くずのリゾットのようなもの、パン、ローストチキン、コーヒー、ケーキでした。ロンドンでは、食べものに期待しちゃいけないのかなぁ(A^^;) それしか、コメントできないのですよ。それと、レストランでもお水は買うものだということ。座れば、だまっていてもお水が出てくる、日本とはずいぶん違いますね。
号車ごとに座ったのですが(私は長テーブルに座っていました)、同じテーブルが楽しい方ばかりで、初めて会った人達ばかりとは思えないほど、和やかになおかつ賑やかに食事することができました。それで、少しぐらいは美味しく感じたかも(A^^;) そうそう、ケーキのお店「あみん」をやっているという方がいましたよ。

食事のあとは、コンサートまで自由時間。ホテルに帰る人はまたバスに乗り、もう一度観光やショッピングに出かける人は、その場で解散になりました。私は帰宅組(笑) ホテルに戻って、ハマースミスの駅にあるスーパーマーケットで食料を買出しすることにしました。何か食べられるものを買っておかないと、コンサートのあとお腹が空きそうな予感がして。(駅にマーケットがあるということは、kuriさんから情報をもらっていました)
Yさんと一緒にスーパーマーケットへ。モノが新鮮で、品揃えもよく、買い物をしやすい中型店でした。サンドイッチや野菜サラダ、牛乳(ロングライフ牛乳みたいで常温で売っていた)ポテトチップスを買いました。レジへ行ったら、店員さんが椅子にこしかけてのんびりとレジを打っていました。日本じゃ、滅多にないよね?レジは立ち仕事、っていう認識があったので、ちょっとビックリ。
買出しのあとは、周辺をウィンドー・ショッピング。「POST SHOP」とあったので入ってみたら、カードや絵葉書がたくさん売っていました。もう1軒カードを売っているお店があったけど、大きな違いは「POST SHOP」の中には郵便局があったということです。外貨両替の窓口もありました。

その後はホテルに戻り、ロイヤルアルバートホールのための着替え。由緒あるホールですから、どんな服装をして行こうか、出発前の荷造りの時ずいぶん迷ったんですよ。イブニングドレスは大げさとしても(もっとも持っていないけど(笑))、ジーパンじゃホールの格に合わないし、最低限おでかけ着ぐらいは必要かなと。旅行者だからなるべく荷物は少なく、洋服は着まわしのきくものと考えて、翌日のトークショーで着る予定のワンピースにジャケットを組み合わせて着ました。
和服も何人かいらしゃいましたし、ディナーショーみたいな華やかなドレスの方もいらっしゃいましたよ。肩を出したドレスは、ちょっと寒そうでしたけど(A^^;) 

ロンドン滞在三日目へつづく


コンサートの模様は、コンサートレポをご覧ください。