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その4 事件は現場で起きてるんだ! 〜タクシーぼったくり事件〜 |
イスタンブールでタクシーに乗ったときのこと。
その日は当初、 ホテルからドルマバフチェ宮殿〜 次にどっか適当なモスク〜 最後に地下宮殿(イスタンブール最大級の貯水槽) というスケジュールを立てていまして、 合計3回、タクに乗ったわけですが、 3台目、最後でやられましたぁ
外国のタクは信用ならないので、 乗ったら即メーターチェック、これ基本! 前の客のメーターを続けて使ったりするのよね。 2台目までは、完璧なチェックでした。 それに、こっちから言わなくてもメーターはリセットされてるし、 乗車中も片言英語で話し掛けてくれてフレンドリーだし、 申し分なし(つか、これが普通なはずなんだが)。 それで、ちょっと油断しちゃったのかも。。。
スレイマニエジャミイというモスクから 最終目的地・地下宮殿へ向かうため、タクに乗りました。 発車。 (メーターチェック、忘れる。) しかもね、あたし、車内でデジカメの不要画像を 一生懸命消してたんだよ。 この行動も、運転手に隙を見せてたはず。。。 めっちゃ反省。
しばらくして、運転手のおいやんが片言英語で話し掛けてきた。 今日、この町では政治的な何か(聞き取り不能)があるので、 中心部が通れない。だから、回り道をするけどいいか、とのこと。 地図まで出して説明してくれるので、 まだ気づかないあたし達は 「はい、お願いします (いちいち回り道するのに断ってくれるなんて、 めっちゃ親切やん〜)」(←あほですね)。
メーターがおかしい? そう気づいたのは、それから少し走ってから。 メーターの液晶が、異常なくらい薄いの。読み取れないくらい。 それに、通常メーターは、金額が徐々に上がっていくものなのに、 この車のは、いろんな数字が出たり消えたり、 金額も上がったり下がったり、ぐちゃぐちゃ。 「Rさん、あのメーター、なんかおかしくないですか?」 Rさんは、あたしが話し掛けるまで、全く気づいていなかった。 (もしかして、このタク、ヤバイ。。。?) おなか痛くなってきた。。。。
海沿いの道に出た。 予告通り、回り道をしているわけだ。 しかし、あたしの頭は、へんなメーターのことでいっぱい。 と、突然おいやんが、「ここが地下宮殿だ」と、 横の看板を指しながら、タクを停めた。 請求金額は、「twelve
million.」。 はぁ!?
やっぱおかしかった。 それは、日本円で、およそ1200円くらいのものではあるけど、 ゼッタイそんなに長時間乗車してないはずなのよ。 せいぜい600円くらい。 倍取る気か、おいやん。 納得いかないので、うちらそんなに乗ってないよ、と英語で伝えた。 でも、メーターがこう表示してるんだから、 メーター通りに払ってくれ、の一点張り。 もう、これじゃらちがあかないので、しかたなく支払う。 くぅぅーー!悔しいよぅーー!
しぶしぶお財布から4枚の紙幣を取り出し、 ぴったりの金額で渡す。 ヤツは紙幣を受け取り、 運転席でしばらくもそもそしてたんだけど、 「short.
short.」と言いながら、紙幣を返してきた。 最初は何言ってんのか分からなかったんだけど、 どうやら、 この金額では足りないから、不足分を追加で払え、と。
え?あたし、確かにぴったりの金額で渡したよ? あたしが間違えたとでも?元銀行員をなめんなよぉ それでもとりあえず 返された紙幣を手にしたあたしは、たまげたさ。 4枚全て、ぼろぼろの紙幣を渡したはずなのに、 1枚、ぴっかぴかのピン札が入ってるぅ〜
つまり、どういうことかといいますとね。 一旦、紙幣を受け取り、 客に見えないように手元に持ってきて、 こっそりその中の1枚を、一桁小額の紙幣とすり替え(もそもそ中)、 「これじゃ足りないヨ」と返して、さらに騙し取るわけですね。 きぃぃーー!なんて悪質な!
その瞬間、今まで我慢していたあたしがキレた。 「ちょっと!!!あんた、今、替えたでしょ!!! もう信じらんない!!!替えたでしょーーー!!!!!」 と、思いっきり日本語で、怒鳴った。しかも、超至近距離。 今となっては、ピン札ですり替えてくるという 脳みその足りなさ加減に、 「バレバレやん(笑)」と、つっこむこともできるのだが、 その時は、もう、ほんとにムカついたね! すると、おいやんは、シッシと手を振り、 もういいから行ってくれ、と降ろされた。 (もちろん、当初の紙幣は取られた)
走り去るタク。 ぼられたという事実に、呆然としながら立ちすくむあたし達。 そのうち、我にかえり、 「ぼられたぁーーー! やられたぁーーー! めっちゃ悔しいーーー!」 と、ひとしきり叫ぶ。すっきり。
さて、と。
あれ?
ここはどこ?
ええっ!?ここどこだよ!? 確かに、「地下宮殿だよ」と、おいやんに言われたとき、 (あれ、こんなとこだっけ?)と、不審に思った。 ガイドブックでは、こんな海沿いに地下宮殿はなかったから。 でも、次の瞬間、法外な請求金額のせいで、 場所の疑問なんか、ふきとんでたわぁ もしかして、違う場所で降ろされた? ウソやん。 はるばるトルコまで来て、 @ぼられ A紙幣すり替えられ B目的地じゃないとこで降ろされ の三段オチ?
とりあえず、周囲のものと地図とで、現在位置を確認。 しかし、はるか向こうにガソリンスタンドがぽつんとあるだけで、 あとはキラキラ光る海のみ。 看板は、トルコ語表示しかなくて、全然読めないの。 広い道のくせに、車はほとんど通らず、通行人も皆無。 持ってる地図は、主に観光場所周辺のもので、 どうやらここは、観光地域ではないらしい(泣いていい?)。
じゃあ、内陸部へ進んでみる? 路地に入ってみた。 すると、あちこちから、たくさんのトルコ人のヤバい視線が ばしばしとんできて、 このまま進むと間違いなく襲われる、と確信したので、 引き返す(たぶん、ダウンタウンみたいな地区なんだろね)。
叫んだ場所まで戻る。 とにかく、今いる場所を確認したいんだけど、 異国の地で、ぼったくりに遭い、路地裏で身の危険を感じ、 しかも現在位置が分からない状況だと、 「ん〜、じゃあ、勘でコッチ→!」なんて、 なかなか歩き出せないものなんだよねぇ 「はぁ。。。どうしよう。。。」と、途方に暮れる。 すると、向こうから、17〜18歳くらいの男の子が歩いてきた。
迷わず、助けを求める。 でも、そのトルコ人はもちろん英語が分からないし、 こっちだってトルコ語は話せないので、 @地面を指さし A地図を指さし B首をかしげる という、ジェスチャーゲームのようなコミュニケート(涙)。 もちろん、彼が話すトルコ語も全く分かんない。 しかし、何とかなるもんだね。 地下宮殿の最寄のトラム(路面電車)の駅名を繰り返すと、 君達ついてきたまえ、と(たぶん)、 その男の子は進行方向へ歩き出したのだ。 トルコ語の簡単な会話集が、カバンの中に入っていることを 思い出したのは、そのあとだった。
3人は、海沿いの道をひたすら歩く。黙々と。 もちろん、彼がいい人かどうかも不明だ。 それに、こちらの意思がちゃんと伝わってるかどうかも怪しい。 だけど、信じるしかないんだもんな。 男の子について、ひたすら歩く。どきどきしながら。
曲がり角を左に入り、坂道の手前で男の子は立ち止まった。 地図と道を指さし、 ここを上がっていけばトラムの駅があるよ、と教えてくれた。 「ありがとう〜!」とトルコ語でお礼を言うと、 その男の子は笑って、 目的地だったらしい建物の中へ入っていった。 よかった。助かったよぉ。 (そこからもかなり歩いたんだけどね)
さて。大幅なタイムロス。 でも、意地でも徒歩で地下宮殿まで辿り着いてやる、と思ってた。 ちゃんと入場観光してきたよ。20分しかいられなかったけどね。 336本の支柱が並んだ地下空間は、薄暗くて、ひんやりしてて、 ものすごく神秘的で、予想以上に素晴らしかった! 諦めないで、来てよかった、と心から思った。 ちなみに、ホテルまでは、もちろんトラムで帰ったよ。。。 |
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