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こいつは、とんでもない青春小説でした。
主人公のららは、走るのが大好きな高校生。
そして彼女の恋人、小杉くんは甲子園を目指す野球部のエース。
ららの持ち前の
「超ポジティブでマイペースにして、超人的な才能」を発揮しながら
ふたりの青春をキラキラと描いています。 主人公のらら同様、そよ風のように、そして突風のように オレの体の中を駆け抜けていく物語でした。
この物語は、思いっきり都合よくできてます。
こんな都合のいいこと、現実にあるのか?と思います。
まぁ、ありませんよ。ありえません。
でも。
だから、何さ!??
こんな都合のいいこと、そしてこんな不条理なことが起こる。 起こるかもしれない。そう思わせてくれるほどに、この物語は
強い何かを持っていると思うのであります。
それはそれでいいのです。
っていうか、それだからこそ、この物語は素晴らしいのだ!
この複雑でシニカルな時代にこそ、必要な本だと
オレは勝手にそう思います。
電車という公衆の面前で
泣いてしまわざるを得ないような物語に出会えたのは、
非常にうれしい限りです。一生の宝物にします。 |
posted on 2002.10.18 / 2004.07.04(additional) |
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