 |
シネマ坊主 |
松本人志 |
松本人志、初めての映画評論集! |
|
 |
 |
ダウンタウンの松ちゃんが、最近の映画を批評する! 雑誌の連載を本にまとめたものだそうで。
松ちゃんのあの独特の語り口で、 かなり冷静に客観的にバッサリと斬ってくれてます。 本の中にも書いてあるんですが、松ちゃんは映画なんて あまり好きじゃなくて、こういう企画でもなければ観なかった ものばかりだそう。 でも、さすがにテレビの第一線で活躍してるだけのことは ありますね、 視点が一般人(=オレ)とは全然違う。 「編集が〜」とか「構図が〜」とか「構成が〜」とか、 ちょっと専門的な見方をしてたりして。 あと、もちろんお笑いの視点からも観てるし。 オチが大事だというところも。
で、ですね。 ここからなんですけど。 松ちゃんのけなす映画の中に、 オレの絶賛する映画がけっこうあるのです。
『リトル・ダンサー』 (なぜタップなの?) 『A.I.』(中途半端過ぎ。) 『マグノリア』(インパクトは強いけど、あのラストはめちゃくちゃ。) 『レクイエム・フォー・ドリーム』(編集で遊び過ぎ。)
あそこまで書かれてるのを読んでると、正直凹みますね。
これらの映画を観て
オイオイ泣いたり驚いたりしてるオレって、一体何...?
逆に、松ちゃんの気に入ったジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品 (『海の上のピアニスト』『マレーナ』)は、オレにはいまいちピンと こなかったし。 『奇跡の海』も、そんなに大絶賛なの?って感じだし。
どうも感覚が違うらしいです。 視点が違うらしいです。当たり前だけど。 でも、それは別に悪いことじゃない。
どこぞの映画監督のように、
愛情のかけらもないけなし方じゃないしね。 ま、そういういろんな人の意見を聞けるっていうのも、 いいことなんでしょう。 |
|
|
 |
|
|