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キャッチャー・イン・ザ・ライ |
J・D・サリンジャー(著)/村上春樹(訳) |
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二十代も後半になってから本を読むようになったもので、 『ライ麦畑でつかまえて』という若者のバイブルのような 小説があったことすら知らずに過ごしてきました。
村上春樹バージョンで、題名も英語そのままになったそうで、 これまでの野崎孝さんの訳された本も3秒ほど立ち読み しましたが、雰囲気は同じっぽかったですけどね。 "村上訳のほうが一文が長くなってる"と、どっかの記事で 見ましたけど。
前置きはさておき。 これが50年前に書かれたものとはとても思えないほど、 瑞々しい感覚がほとばしってる気がしました!
良く言えば「繊細」、 悪く言えば「ヘソ曲がり」なガキ、ホールデン。 同情したくなったり、そうでもなかったりするんですが、 ぜひもっと若い頃、できればホールデンと同じ年齢の 頃に読んでみたかったなぁ!と痛切に思います。 「人間はひとりで生きてはいけない」ことが よくわかっただろうからね。 現代の若者が読んでも、きっとジャスト・フィットする 物語だと思います。 |
posted on 2003.05.05 |
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