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No.135 赤石岳・聖岳(4/4) |
今回の山行の最終日です。歩く距離は長いのですが、標高差は1100mほどの下りなので、高をくくっていましたが、思いのほかに大変な下りでした。
9月2日 所要時間 聖平小屋小屋(5.00) ←1時間→ (6.00)椹島ロッジ7.9km 240分の導標(6.00) ←2時間25分→ (8.25)聖沢吊橋(8.30) ←1時間10分→ (9.40)聖沢登山口 8月21日 山行概要 赤石岳・聖岳(3/4)より
聖平小屋から聖沢登山口までの所要時間は、ガイドブックでは4時間20分ですが、小屋で聞いてみると5時間と言われました。9時50分に聖沢登山口を通る東海フォレストのバスに乗りたかったので、聖沢登山口まで5時間と見込み、小屋を5時に出発しました。 小屋を出ると沢沿いのなだらかな下りの道が続きます。下はぬかるんでいますが、距離はどんどん稼げます。これなら、楽勝とルンルン気分で歩いていました。歩き始めて30分ほど歩いたところで、沢に掛けられている2つ目の橋を渡ったところで、道は登りになります。この登りは事前に地図で確認していたので、何れ又くだりになると高をくくって歩きました。確かに大した登りではなく、すぐ下りが始まりました。ところがこの後がいけません。地図では分からないアップダウンがこの後、国土地理院の地形図の標高2011m付近まで、私の歩行時間で約2時間ほど、ずっと続きます。その長さにうんざりさせられました。このアップダウンが一段落すると、今度は急斜面のなかの九十九折の下りが始まります。どんどん下って(約600m下る)沢沿いの道になり、これを少し進んだら聖沢吊橋が目の前に現れました。 ![]() この日も歩き始めてしばらくすると胃に不快感を覚え始め、空腹なのに水以外は口を殆ど通らない症状が現れ始めました。歩き始めて4時間を越えて聖沢登山口近くなると、空腹で腹はグーグー鳴ります。それでも口をモグモグさせるような物は食べる気になれません。チョコレートを口に含み、溶かして飲み込むのが精一杯です。椹島でバスの乗換えの僅かな時間の合間にアイスクリームと冷えた野菜ジュースを口に入れ、やっとむかむかした感じや空腹感が収まりました。この日は大きな団体2組を含めると50人以上の人達とすれ違いました。 5年前にも悪沢岳と赤石岳に登りました。今回はその時と時期的には10日ほどしか違わないのに、前回の山行時と比べ、赤石岳付近の高山植物の花の多さに驚かされました。赤石岳避難小屋の小屋番は、花だったら、7月が絶対良いよ、と言っていたので、今度行く機会があったら7月と思っています。 椹島の1泊を含めると今回は4泊5日の山行で、私にとっては最も長い山行です。自分の年齢、体力から,3日目の聖岳越えを懸念していましたが、幸いトラブルを起こさずに越えることができました。しかし、文中にも記載したように、今回の山行では終始食欲不振に悩まれました。軽い高山病にかかっていたのかもしれませんが、多分疲労によるものと思われます。60も半ばを過ぎ、平均月に1〜2回の山行では、今回レベルの山行が気力・体力面で限界のような気がしています。 |
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聖平小屋の夜明け 前夜本降りの雨が降っていたが、朝は快晴だった |
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椹島への道 聖平小屋から椹島へは小屋の前のテント場を写真の右側から左側へ横切って行く |
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下山道 聖平小屋を出るとしばらく聖沢の右岸沿いに下って行く 傾斜は緩く歩き易い |
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最初の橋 聖平小屋を出て最初に渡る橋 この橋で聖沢の右岸から左岸に渡る |
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平坦な道 上の写真の最初の橋を渡って、次の橋まで、平坦な道が続く |
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登山道の状態 聖平小屋を出てしばらくの間、道はぬかるんでいるところが多い |
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橋 聖平小屋を出て2回目に渡る橋 ここで再び聖沢の右岸に渡る 聖平小屋から続いていた平坦な道はここまで この橋を渡ると登山道の小さなアップダウンが延々と続く |
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導標 聖平小屋から下ってきて最初に目に入った導標 椹島ロッジ7.9km 240分、聖平小屋1.8km 80分と表示されている |
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登山道 登山道には写真のような木道も随所に見られた 濡れているのでスリップに要注意 |
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沢 小さな沢や流れをいくつも横切るが、これは最も大きな沢の一つ |
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吊橋 急坂が始まる少し手前にかかっていた この吊橋も後述の聖沢吊橋同様良くゆれる |
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急坂 アップダウンが終わったと思ったら急坂が始まった 帰宅して地図で確認したら600mを一気に下る |
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聖沢吊橋 名前の通り、聖沢にかかっている吊場 長さは50mほどだったろうか、長いだけに結構ゆれる |
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導標 聖平小屋290分、椹島ロッジ70分と表示されている ここまで来ると聖沢登山口まで、あと僅か この後、植林帯の急坂を下ると聖沢登山口に着く |
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聖沢登山口![]() 私より前に着いていた10名ほどの登山者が道路の反対側の木陰で休んでいた |