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No.103 天子ヶ岳 |
4月に入り、周期的に天気が変わるようになりました。しかし、天気と私の都合が旨く合わず、なかなか山へ行けませんでしたが、半ばになってやっとうまくタイミングが合いました。今回は長者ヶ岳(1336m)と天子ヶ岳(1330m)に登りました。 日時 2008年(平成20年)4月15日(火) 天候 晴 同行 なし 所要時間 駐車場(7.10) ←15分→ (7.25)東海自然歩道(7.25) ←25分→ (7.50)最初のベンチ(7.55) ←30分→ (8.25)1059m地点(8.30) ←1時間5分→ (9.35)長者ヶ岳(10.20) ←1時間→ (11.20)天子ヶ岳(12.00) ←40分→ (12.40)921m地点(12.40) ←40分→ (13.20)林道(13.20) ←1時間40分→ (15.00)駐車場 山行概要
まず長者ヶ岳に向かいました。駐車場の脇に経っているキャンプ場の管理事務所の脇から導標に従ってキャンプ場の中に入り、薄暗い植林帯の中を少し歩くと稜線上の東海自然歩道に出ます。ちょうど3人組みのパーティが休んでいるところで、その前後にも数人の人が歩いています。このところ山中で滅多に人と会うことが無い山行が続いていたので、ずいぶんにぎやかな感じがしました。 ここからしばらく左に植林帯、右に雑木林の中の道を歩きます。なだらかな道と階段の少々きつい登りが交互に現れますが、どちらかというとなだらかな感じで、2月に登った同じ天子山塊の毛無山と比べると雲泥の差です。東海自然歩道に出て30分ほど歩いたところで休憩用のベンチが現れました。後ろを振り返ると春霞の中に富士山が浮かんでいます。結構汗をかいてきたので、ここでカッターシャツを脱ぎ、上半身は下着とベストだけになりました。このあとも似たような感じの中の道が続き、そのうち左の植林帯がなくなり、最初から数えて3つ目のベンチを過ぎると登りは緩やかになり、長者ヶ岳は間近です。ふと脇を見ると白い花が咲いています。今年になって山中で初めて見る花です。写真を何枚か写しました。 ![]() 腹が膨れて気持ちが良くなったところで、天子ヶ岳に向かいました。時折道の両脇に緑色の株が目に付きます。多分バイケイソウの株です。緩い下りが少しきつくなったと思ったら天子ヶ岳と長者ヶ岳の鞍部に着きました。ここには上佐野、天子湖方面へ下る分岐があり、東海自然歩道はそちらへ向かいますが、この道はあまり踏まれてはいないようで、落ち葉が厚く積もっています。この分岐を過ぎると少々きつい登りが始まります。しかし長くは続かず、道は平坦になります。ところが国土地理院の地形図で天子ヶ岳と表記された付近を過ぎ、やがて道が下り始めても、何も標識が現れません。見落としたのかもしれないと思い、道を行き来し、登山道の左手の小高い藪の中も歩いてみたのですが、何も見当たりあせん。狐につままれたような気持ちで歩いていると目の前に「天子ヶ岳山頂1330m」と記した導標が現れ、その先に明るい広場が見えました。この広場の外れからは、富士山を眺めることが出来るので、ここを天子ヶ岳山頂としているようです。 広場に着いた時はまだ12時前だったのでここでも湯を沸かし、今度はホットレモンを作って、のんびりひと時を過ごしました。上半身は下着とベストですが、暑からず寒からず、昼寝でもしたい気分です。しばらくボッとして、12時少し前のきりの良い時間を見計らって荷物をまとめ、下山の途につきました。下り始めるとすぐ急坂が始まります。芝川町、上稲子方面へ下る分岐を過ぎたところで、白糸の滝から歩いてきたという20人ほどの団体とすれ違いました。私と同年輩の人たちでしたが、疲れた様子も無く、元気に歩いていました。 急坂は長くは続かず、林道の終点のような場所を右手に見て、これを過ぎると明るい平坦な道が現れます。道の両側の小さな桜が咲き始めていて、目を楽しませてくれました。やがて植林帯の中を歩くようになり、目の下が明るくなって、林道に着きました。この林道を横切って真っ直ぐ進むと白糸の滝へ出ます。私は田貫湖へ戻るので、林道を左に進みました。ハンググライダーの滑空場を過ぎ、咲き出した桜を眺め、舗装道路へ出て更にどんどん進んで休暇村富士の手前の広い舗装道路を右折すると田貫湖が見えました。湖岸の周遊道路へ下りて湖越しに見える富士山や満開の桜を楽しみながら、のんびり駐車場に戻りました。 帰り道、狩宿の下馬桜を見物し、山北の桜の湯に入りました。狩宿の下馬桜は大きな山桜で、一見の価値があります。 「山の花」に写真を収録した花:キクザキイチゲ、ナガバノスミレサイシン |
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駐車場 無料で、車は20〜30台止められる 桜が満開で、私が着いた時はすでに満車に近かった あちこちでアマチュアカメラマンがカメラの砲列を敷いていた |
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登山道入口 上の駐車場の写真の右側がキャンプ場で、その管理棟の脇に天子ヶ岳方向を示す導標が立っている |
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東海自然歩道との合流点 上の写真の登山道入口を入り、キャンプ場の中を通り、薄暗い植林帯の中を進むとここに出てくる ここから長者ヶ岳を過ぎて天子ヶ岳との鞍部まで、迷いようの無い道が続く |
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東海自然歩道に出ると、左が薄暗い植林帯、右が明るい雑木林の中の道がしばらく続く |
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休憩用のベンチ この後頂上まで、ほぼ等間隔で、2箇所に同じような休憩用のベンチが設置されている |
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休憩用のベンチから見た富士山 この日、山中から見た富士山は終日、春霞の中にあり、スッキリとそびえる姿を眺められなかった |
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長者ヶ岳頂上 休憩用のベンチが2組設置されている 東側(写真左方向)が開けていて、富士山を眺められる |
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![]() 長者ヶ岳から天子ヶ岳方向に向かうと、しばらく緩やかな下りが続く 道の両側にはバイケイソウ?が鮮やかな緑色の葉を伸ばし始めていた |
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上佐野、天子湖方面分岐 東海自然歩道は、ここから導標が示す上佐野、天子湖方向へ下って行く 道はあるが、枯葉が厚く積もっていてふみ跡は定かでない |
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![]() ピークの頂上と思われる付近には何も無いが、ここから少し先へ歩くと右の写真の導標が現れる |
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天子ヶ岳山頂の広場![]() 写真の向こう側が長者ヶ岳方向 写真右手方向に富士山が見える富士見台がある 写真右は休憩時の店開きの様子で、ザックにクッカーとガスストーブ |
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富士見台から見た富士山 天子ヶ岳山頂の富士見台には、腰をかけて富士山を眺められるように、段差が作られている 長者ヶ岳より富士山の姿は、ハッキリしてきたが、それでもモヤの中に霞んでいた |
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芝川町、上稲子方面分岐 天子ヶ岳山頂から下り始めるとすぐ現れる 芝川町、上稲子方面へ下る道は、前述の上佐野、天子湖方面へ下る道より、ふみ跡がしっかり残っている 白糸の滝へ下る道は、ここから左へ曲がると共に急坂になる |
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天子ヶ岳からの下り しばらく急坂が続くが、丹沢や富士山のように浮石が多くは無いので、比較的歩きやすい |
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天子ヶ岳の下り 急坂が終わるとしばらく平坦な道をのんびり歩ける 標高800m辺りでは芽吹きが始まっていた |
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林道出口 林道は写真の左右に通っており、写真右の方向が田貫湖方面 白糸の滝は林道を横切り、写真手前方向に進む |
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林道の桜 田貫湖へ向かう林道を歩くと、所々で桜の花が咲き始めていた 3分から5分咲きといったところで、山桜や富士桜が多かった この桜は山桜 |
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田貫湖から見た富士山 残雪をまとい、大きく美しい いつまで見ていても飽きることが無い |