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No.78 黒金山 |
大平牧場まで車で行き、黒金山(2232m)に登りました。朝8時から午後6時近くまで10時間近く歩く長い一日の日帰り山行になりました。 日時 2006年(平成18年)9月20日(水) 天候 晴 同行 なし 所要時間 大平荘(8.10) ←25分→ (8.35)道満尾根(8.35) ←55分→ (9.30)国師ヶ原(9.35) ←1時間55分→ (11.30)乾徳山分岐で昼食(12.00) ←55分→ (12.55)笠盛山(13.00) ←45分→ (13.45)大ダオ分岐(13.45) ←10分→ (13.55)黒金山(14.10) ←45分→ (14.55)笠盛山(15.00) ←40分→ (15.40)乾徳山分岐(15.45) ←1時間10分→ (16.55)国師ヶ原(17.00) ←30分→ (17.30)乾徳山登山口(17.30) ←15分→ (17.45)大平荘 山行概要
国師ヶ原までは旧林道の広い道が続き、その先の高原ヒュッテを過ぎて、樹林帯へ入ります。樹林帯へ入ると山腹を巻くようにしてしばらく歩き、やがて涸れ沢のような感じの中の急な登りが始まります。大げさな表現ですが崩れやすい岩だらけの折り紙つきの急坂です。1時間ほど悪戦苦闘して稜線上の乾徳山への分岐に着いた時は、汗びっしょりでした。 予定より遅れた到着で、かなり空腹感を覚えていたので、ここで昼食にしました。いつものように湯を沸かしてカップラーメンを作りました。今日は時間が無いのでのんびりできません。昼食の休憩は30分で切り上げました。当初の予定では、遅くとも午後1時頃には黒金山へ着くつもりだったのですが、1時間ほど遅れており、これは無理です。これから2時間歩いて、黒金山に着かなかったら、そこで引き返すことにして歩き出しました。 乾徳山と反対方向へ、木立をくぐると短い岩場が現れ、黒金山が良く見えます。昼食はこちらで取れば良かったと思いました。時間が無いので、景色をのんびり楽しむ余裕はありません。黒金山の写真を写すとすぐ右手の木立の中へ入りました。ここからは樹林の中の見晴らしの無い道が続きます。小さなピークを一つ越えて少し下り、また登り返したピークがが笠盛山の頂上でした。石楠花に囲まれた小さな広場で見晴らしはありません。 ここを過ぎると、また下り、少し平坦な感じの道を歩いた後、登りが始まります。黒金山の登りです。そうきつい登りではありません。しばらく(15分?ほど)登っていると、頭上が明るくなり見晴らしの良い岩場が現れました。振り返ると乾徳山の向うに富士山がポッカリ浮かんで見えます。一息つきたくなる場所です。ここを過ぎるとまた木立の中を歩きますが、しばらくは両側から木の枝がはりだした中を藪こぎのようにして歩きます。やがて道が平らになると大ダオ分岐が現れました。ここまで来れば黒金山の頂上はあと僅かです。目の前の階段を上り少し歩くと樹林が切れて、黒金山の頂上に着きました。引き返す予定ぎりぎりの午後1時55分です。 ![]() 帰途は時間がだいぶ遅くなっているので、ただ黙々と歩きました。乾徳山の分岐から始まる急坂を下り、高原ヒュッテ近くまでは、順調だったのですが、ここでハプニングです。 そろそろ樹林が切れて高原ヒュッテが見え出す頃と思い始めてまもなく、ふみ跡を見失いました。午後5時近くなって、樹林の中は薄暗く、目印のリボンは近くのものしか見えません。頼みのGPSで最も近くのウェイポイントの方角や距離を確認しましたが、方角が自分の予測とずいぶん異なります。最後のリボンからあまり遠くまで歩いて、このリボンを見失うとそれこそ途方にくれることになりますので、あまり好き勝手に歩くわけにもゆきません。10分探したのか20分探したのか、よく分かりませんが、ふみ跡を見つけたときは時間が遅かっただけにホッとしました。 車について、荷物を整理している間にあたりはどんどん暗くなり、国道140号までの林道は真っ暗の中を走りました。国道へ出て少し後戻りをして笛吹の湯に入って汗を流し、我が家に着いたのは午後10時を過ぎていました。 乾徳山分岐から黒金山までの登山道は数箇所踏み跡の薄いところがありますが、こういう所では必ずリボンが目に付きます。これを目印にすれば、道を外れることはありません。ただしリボンは、赤系以外に白色もありますから要注意です。番号を書いた標識も割合多くありますが、これはあまり目立ちません。 この日山中で会った人は、午前中に国師ヶ原で出会った男性の登山者一人だけでした。歩き始めた時間が遅かったため、午後5時を過ぎてもまだ山中を歩いていました。そのため薄暗くなった樹林の中で、ふみ跡を見失う失敗をしています。昼食を食べた時点で引き返すのが正解だったようです。 |
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![]() 大平荘の駐車場から林道を歩いてきて、舗装が途切れた先の右側ににある ここの導標には「乾徳山登山口」の表示は無く、代わって「国師ヶ原、高原ヒュッテ」の表示がある |
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道満尾根入口 入口と表示した導標は立っていないが「乾徳山登山道方面、大平・下釜方面」と表示した導標が立っている 林道脇の入口には土嚢とガードがあり、登山道へは入るなということかもしれない |
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道満尾根の登り 少しきつい登りが続いている この尾根を30分ほど歩いたら、乾徳山登山口から来る登山道に合流した |
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国師ヶ原 ここで徳和の方から登ってきて扇平経由で乾徳山へ向かう登山道と交差している |
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高原ヒュッテ 今は無人、窓ガラスも一部割れているが、中は片付けられている |
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乾徳山分岐までの急坂 涸れ沢のような所の急坂がしばらく続く ガイドブックには下山道とあるが、ここだけは、登りも、下りも歩きたいとは思わない |
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乾徳山分岐 写真向こう側が黒金山方向 写真手前に大きな岩がそびえている |
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黒金山 上の写真の乾徳山分岐から黒金山方向へ一歩進むと岩が露出していて、目の前が開ける 写真右側のピークが黒金山、左側の遠景は国師ヶ岳 |
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笠盛山(2072m) 山頂を示す標識が立っている 木立の中で見晴らしは無い 石楠花の木が目立った |
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笠盛山〜黒金山間の登山道 起伏は少ないが倒木が多くなる |
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黒金山の登り 大ダオ分岐の手前で一度視界が開ける 乾徳山分岐〜黒金山の間、乾徳山はここからしか眺められない |
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大ダオ分岐 樹林の中にある 大ダオ、徳和、乾徳山、西沢軌道跡方向を表示した導標が立っている |
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黒金山頂上へ向かう階段 この階段を登ると道は平らになり、その先が黒金山頂上 |
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黒金山頂上 写真向こう側が南方向、手前が北方向 南側は写真のように木立があって、眺めは得られない |
黒金山頂上からの眺め:中央やや左側のピークが国師ヶ岳、右端の雲の下が甲武信ヶ岳 | |
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黒金山頂上からは、富士山も眺められる 富士山と上の写真の奥秩父の山並みの間に南アルプスも見えるが、この日は霞の中でシルエットしか見えなかった |