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No.75 会津駒ヶ岳 |
会津駒ヶ岳(2133m)は、今回の3泊4日の山行の目玉です。前夜桧枝岐の民宿に泊まり、滝沢〜中門岳を往復しました。東北地方は昨日梅雨があけ、今年の山行では初めて、終日晴天に恵まれました。 日時 2006年(平成18年)8月3日(木) 天候 晴 同行 なし 所要時間 林道終点(6.45) ←1時間40分→ (8.25)水場(8.45) ←1時間40→ (10.25)駒ノ小屋(10.40) ←20分→ (11.00)会津駒ヶ岳(11.00) ←45分→ (11.45)中門岳(11.45) ←5分→ (11.50)中門岳頂上(12.00) ←35分→ (12.35)昼食(13.25) ←20分→ (13.45)駒ノ小屋(13.50) ←55分→ (14.45)水場(15.05) ←50分→ (15.55)林道終点 山行概要
支度をするため、車のトランクのザックを持ち上げてビックリしました。ザックの底がびしょぬれです。よく見るとプラティパスのドリンキングチューブの吸い口周りが濡れています。車で着いたら少しでも早く出発しようと,民宿でドリンキングチューブをセットしておいたのが悪く、サイホン効果で水がこぼれ出たようです。ザックをあけて水の量を確認したら、水は水筒(1リットル)の半分以下に減っていました。今回は途中の水場で水を補給するつもりだったので、もう1本の水筒に水は入れていません。 水場まで約2時間、水をあまり使わないようにすることにして、歩き始めました。 登山道入り口の階段を登ると、いきなり急坂が待っていました。急坂を歩き始めて10分もすると、すでにくたびれた様子で休憩を取っているグループも居ます。先は長いので、オーバーペースにならぬよう、意識してゆっくり歩きました。昨日と同様、今日も暑い日で、風もありません。額から吹き出た汗が時々メガネのレンズに落ちて、視界を曇らせます。 最初の目標の水場には、思ったより早く着きました。出発時半減していた飲み水はまだ残っており、やれやれです。ザックをおろし、下の水場まで行ってのどを潤し、2リットルの水を補給して戻りました。水場を過ぎると、登りは少し緩やかになります。時折会津駒ヶ岳の山頂が眺められるようになり、気がまぎれて気分的には楽になります。やがて、木道が現れ少し歩くと、視界が開け、駒ノ小屋から会津駒ヶ岳の山頂にかけて一望できるようになり、この山の代表的な高山植物のハクサンコザクラも目を楽しませてくれるようになります。疲れを忘れさせてくれる眺めを楽しみながら、木道の上を歩きました。 僅かに残った残雪の斜面を登ると、駒ノ小屋の前の休憩用のベンチに着きました。ザックをおろし、空いているベンチに腰をかけ、しばしの休憩をとりました。小さな池(池塘)の周りには、ハクサンコザクラが咲いており、その向うに丸っこい柔和な感じの会津駒ヶ岳の山頂が眺められます。いつまで眺めていても、飽きることがありません。 15分ほど休んで、会津駒ヶ岳の頂上に向かいました。目の前の木道を道なりに歩けば頂上に着きます。頂上からは日光や尾瀬、越後の山々が眺められます。頂上にいる人達から、様々な山の名前が出てきていましたが、私がはっきり特定できるのは燧ケ岳しかありません。写真を数枚写してここを後にし、中門岳に向かいました。頂上の木立を抜けると、中門岳へ続く明るい稜線が目に飛び込んできます。更に少し下ると、右の方に昨日登った三岩岳がどっしりした姿を現します。快晴、微風、素晴らしい眺望、と三拍子がそろい、爽快です。鼻歌を歌いたくなるような気持ちで歩きました。 ![]() 東北地方といえども、天気が良いと暑さは、私の住む横浜とそう変わりはありません。駒ノ小屋の前の休憩用のベンチまでの登下降は昨日同様、大変暑く、大汗をかきました。下山後、民宿の主の紹介で、昨日と同じように駒の湯で汗を流しました。会津駒ヶ岳は人気のある山で、しかも天気が良かったため、行き交う登山者は、昨日までとは比べ物になりません。最近はやり?のカウベルの音が絶えませんでした。 東北地方の2000m以上の山で、一般の登山路が設けられている山は、そう多くはありません。数え方にもよりますが、10座あるかないかです。私は20代の頃、そのあらかたは登りましたが、会津駒ヶ岳と帝釈山は登り残した山だったので、今回登ってみました。会津駒ヶ岳はもう一度機会があれば登ってみたい山です。 「山の花」に写真を収録した花: イワハゼ、マイヅルソウ、ハクサンコザクラ、ショウジョウバカマ、タテヤマリンドウ |
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![]() 梯子の手前と写真右手側に車数台分の駐車スペースがあるが、この日は満車だった 駐車スペースは、ここまで来る間、林道沿いに多数設けられている 会津駒ヶ岳まで5.3km(写真右)がスタートになる |
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急坂 登山道へ入るといきなり急坂が現れ、一本調子の登りが水場まで続く |
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![]() 休憩用のベンチが設置され、水場(写真右)の標識が木に取り付けられている 実際の水場(写真下)はここから数分下ったところにある ここには山頂まで2.9kmの距離標識が立っている |
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水場 水は洞窟のような岩の割れ目から流れ出している 冷たくて旨い |
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水場を過ぎると時折樹間から会津駒ヶ岳が見えるようになり、気がまぎれる |
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![]() 木道には見晴らしの良いところに休憩場所が設けられている このあとは、中門岳まで木道上を歩くことになる ここには、山頂まで1.2km、国道まで5.5kmの距離標識がある(写真右) |
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駒ノ小屋 草原の中の木道を少し歩くと駒ノ小屋が見えてくる ここには、ハクサンコザクラ、チングルマ、タテヤマリンドウなどが咲いていた |
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駒ノ小屋と休憩用のベンチ 登るときは10数名の登山者が休んでいたが、下山時は数名の登山者がいただけ |
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駒ノ小屋の前の休憩用ベンチから見た会津駒ヶ岳 |
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会津駒ヶ岳山頂分岐 駒ノ小屋から中門岳へ向かうと途中に会津駒ヶ岳山頂へ行く分岐がある |
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会津駒ヶ岳頂上 遠景は燧ケ岳 何人かの登山者が山談義に耽っていた |
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中門岳へ続く稜線 |
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三岩岳 ここから見る三岩岳はほぼ対称形の均整の取れた形をしている 昨日登ったばかりなので、懐かしかった |
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中門岳への稜線 会津駒ヶ岳から中門岳までこのような稜線が続く 池塘が散在し、ハクサンコザクラがあちこちに咲いていた |
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中門岳 |
池塘のほとりに中門岳と記した標識が立っているが、頂上?は更に5分ほど歩いたところ(写真の奥)にある 少しオーバーな表現をすれば、ここはまさに天上の楽園である |