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   人物編Ⅰ 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌〔人物編Ⅰ〕   大田南畝関係
 (浮世絵師・狂歌師・役者・遊女・芸者等、当世の人物)
  【や】※浮世絵師は名前別。◯は欠字、◎は表示不能文字
人名詞書・詩歌出典巻・頁年月日
やえがわこうとう
八重川勾当
「五月望、馬蘭亭・狂歌堂・山東窟・鳥亭と同じく竹柳塘の亀沢の別業に集ふ。瞽八重川勾当箏を鼓す
 (詩は省略、交遊編の「交遊」参照)
「亀沢別業の会。烏亭焉馬・狂歌堂真顔・山東京伝・馬蘭亭高彦来、八重川勾当来弾箏(中略)帰路(中略)月清く風すゞし。柳橋より舟にのりて神田川の月みんと、高彦・八重川とともに舟にのる。酔心地にふしぬ。月はいかゞなりけん、しらず」
南畝集13
漢詩番号2286
細推物理
④263
⑧364
享和3年
1803/05/15
「廿六日(渋谷氏清陰亭に宴)八重川がことのねにめでゝ
 琴のねにかよひくるまの牛込や峰より近き土手の松風
細推物理⑧366享和3年
1803/05/26
やすき ねざめ の
寐覚 安喜
「寐覚安喜のもとより八所の紅葉ゝをつみておくりけるに
 真間    たれ人の手こなに染てむかしみし時は青葉のまゝのもみぢば
 中山    中山のもみぢ思へば跡とをき鴬のなくほうほけきやう寺
 正燈寺   あふぎやの稲城がつかも苔むしぬ紅葉の錦いろさめしより
 海晏寺   西明寺どのゝ墓ある林間にもみぢをたきてあたり給へや
 小梅秋葉  つなぎをく秋葉の猿の尻よりも真赤にみゆる山のもみぢば
 上野    この上野にしきやはあるはつもみぢたれに忍ぶか岡目八目
 滝の川弁天 松はしの弁天前におりたちてちよつと一枝おりたきの川
 高田八幡  もみぢばをくまなく見つゝ名に高田穴八幡のどこものこさず」
紅梅集②378文政2年
1819/10/
やどや の めしもり
宿屋 飯盛
 宿屋飯盛 (別資料) (石川雅望・六樹園)
やながわ
柳川 (力士)
「柳川といへるすまひ来りて名をこひけるに、水戸の産ときけば、その国の名所を見て、いその浜と名づけ侍るとて 潮風に浪の花ふる勝角力いさむ心もいそいその浜」巴人集甲辰②432天明4年
1784/02/
やまて の しろひと
山手 白人
 山手白人 (別資料) (布施弥二郎・胤致)
やまみちの かひこ
山道 高彦
 山道高彦 (別資料) (馬蘭亭)
やまもと ほくざん
山本 北山
「北山先生を哭す【山本信有字(二字欠)称喜六】
 万巻蔵書在腹中 如雲弟子叩空々 非常事業非常気 天不憖遺一老翁」
「北山先生見まかりしときくに、その墓はわが寺と同じければ
 われも又おしつけゆきて苔の下に長き寄るすがらかたりあかさん」
南畝集18
漢詩番号3640
放歌集
⑤244
②194
文化9年
1812/05/18
やまわけ
山分 (力士)
「すまひ人山分、秋津島にかちければ 高ちほの山わけ出しいきほひにふみかためたる秋津しまかな」巴人集②423天明3年
1783/11/