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『今様櫛◎雛形(いまようくしきせるひながた)』葛飾為一序葛飾北斎
 ☆ 文政六年(1823)  ◯『今様櫛◎雛形』葛飾為一画・序 柳亭種彦序 芍薬亭主人跋 文政六年五月刊〈◎は竹冠+木+金〉           角丸屋甚助・西村屋与八板   (葛飾為一自序)(国書データベース画像)   〝器材の製作たる 時移れば方(はう)を円(えん)に製して 人挙(こぞつ)て珍重する 是流行といふ 況    (いはん)や児女の愛する所 櫛(くし)笄(かうがい)の形体(かたち)をや 故に当時の製作にもとづいて    画(ゑが)かば亦(また)後世の変易(へんゑき)を患(うれ)ふ 依(よつ)て形の円方大小に拘らず 唯其の    画をなすの助(たすけ)たらんを要す 今此の冊子に画ける模様 櫛の形に余りたるは 裏へ写して裏画    となす 草木蟲魚は裏へ折かへして然り 今世(こんせい)行はるゝ三日月形は棟(むね)尤(もつとも)せ    ばし 又後世の流行にて 棟の広き時は 増補の労少(すくな)しとせず 且つ其の員(かず)に応じて筆    画(ひつぐわ)の数を減ずるは安(やす)く加へんは難し 故に其の傍(かたはら)に添書(そへがき)す 見    る人心を留(とゞめ)よ                                  前北斎改 葛飾為一誌   (巻末)   〝前北斎為一先生画図 雕工 江川留吉     東都書林 永寿堂蔵板目録    『為一先醒(ゐいつせんせい)肉筆画帖』     是は板に彫(ゑり)たる物にあらず 前北斎為一先生の肉筆なり 譬へば遠 国の人といへども 此画帖を求て学ばゝ     先生の門に入るにおなじ    『為一先醒鶏肋画譜』     此書は文政二年の頃より見聞せる 奇なる風俗禽獣草木器財及び天文地理等 古来より庸画工の筆を下すこと能はざ     るを画き綴り編を追つて出す    『冨嶽八體』     四季晴雨風雪霧天の造化に随ひ景色の異なるを筆端に著す    「百橋一覧」 一枚摺 都下村里の橋 地理の宜しきに随ひ 製作の各々異なるを画き 又山水を画く助けとなす    『画図風雨霜雪編』  山水草木人物禽獣 風雨霜雪の趣き また強弱軽重の意味を具ふ    「一覧百宮室」一枚摺     文政六年癸未夏五月 東都書林 江戸麹町平河町二丁目 衆星閣 角丸屋甚助                    同 馬喰町二丁目角  永寿堂 西村屋与八〟